Preachy
2017/04/16
説教じみた
聞きたくもない講釈を垂れて、
偉そうにされるとうんざりするだろう。
“preachy” は、そんな風に人に物申す輩や状態を指す形容詞。
◆文章や映像などにも適用される。
“a preachy movie.”
(説教じみた映画)
“a preachy poem”
(説教めいた詩)
“a preachy song”
(説教じみた歌)
“a preachy talk”
(説教じみた話)
“a preachy TV program”
(説教めいたテレビ番組)
“a preachy person”
(説教好きな人)
形容詞 “preachy” は、動詞 “preach”(説教する)から派生した。
“preach” には、名詞「説教」と動詞がある。
動詞は自動詞と他動詞に分かれ、
どちらも基本的意味は「説教する」。
“Hindsight is easy to preach if you were not there.”
(後からなら、偉そうなことは何とでも言える。)
“preach” に接尾辞 “y” を加えて、形容詞 “preachy” に。
Informal: trying too much to persuade people
to accept a particular opinion.
(ロングマン、LDOCE6)
※ “informal”(口語体) とあるが、よほどフォーマルで
堅い文書でない限り、文面にも使用できる。
各人はいろんな事情を抱えており、生き方も考え方も様々。
そのため、一方的に意見を言い聞かされると、
内心の自由を侵されたと感じ、反発心が生じることも。
「どの面下げて、生意気ほざいてんの」
当の本人は、自分の思いを真剣に表わしているだけだったりする。
気取るつもりはないので、”preachy” で「上から目線」
になっていることに気づかない。
何だか滑稽だが、わりとよく見かける光景である。
せっかくの表現が台無しで、双方にとって実にもったいない。
人間関係・コミュニケーション・パブリックスピーキングについて、
適切に学習する機会があれば、こんな事態は防げるのかもしれない。