プロ翻訳者の単語帳

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Play hardball

      2020/01/04

強硬手段をとる、強気で渡り合う

強い態度で臨む手段が「強硬手段」。
自分の考えを譲らない手ごわい姿勢である。

◆「強硬手段をとる」の主な英訳

  • “take forceful measures”
  • “take strong measures”
  • “take tough measures”
  • “take hard measures”
  • “take extreme measures”

“measures” を、”actions” または “means” に置換え可能。

ニュースでは、お馴染みの英文である。

「強硬手段」とニュース報道されても、
違和感は生じないだろう。
それどころか、国際政治には欠かせない表現。

しかし、普段の職場ではどうだろう。
いかめしすぎて、一般的なオフィスには
似つかわしくないのではなかろうか。

むき出しの強引さは、社内外を問わず、
コミュニケーション手段として稚拙とされる。

この点は英語でも同様。
“tough measures” などの言い方は、
どうしても敵対的な印象を伴う。
やはり日常的に多用すべきでない。

だが現実問題として、自分側から
強く押さねばならない場面は珍しくない。
相手がやるべきことをやらない場合などである。

その際に便利なのが、”play hardball”。
「強硬手段」の柔らかい言い回しである。

“forceful” や “tough” など強腰の言葉を、
“hardball” で表象している。

◆ “play hardball” の語源は、プロ野球の「硬球」。

プロ以外は「軟球」(soft ball、2語)を使うことも
多かった、1973年頃のアメリカで生まれた。

硬球 “hard ball” の2語がくっついて、”hardball”。
“hardball”(1語)で「野球」の意味もある。

 

 

 

 

“hardball” には、名詞と形容詞がある。
– 名詞「野球」「強硬手段
– 形容詞「厳しい」「挑戦的な
“hardball politics”(冷酷な政治)
“hardball questions”(容赦ない質問)

名詞は、不可算名詞
よって、冠詞 “a” は付かない。
【誤】”play a hardball”
【誤】”play a baseball”

ただし、2語の “hard ball”(硬球)は可算名詞。

“Play hardball” =
Informal : to be very determined to get what you want,
especially in business or politic
.
(ロングマン、LDOCE6)

上記 “informal” の通り、主に口語だが、
ビジネス・政治経済にてよく使われている。

日本の英和辞書には「俗語」の記載もみられるが、
この使用場面から分かるように、下品さはない。

—————————————–
“play hardball” は「強硬手段をとる」
に加えて、「強気で渡り合う」の意もある。
文脈で識別するが、ガンガン押し切る点は共通。
厳密な区別は不要であろう。

“I have to play hardball against him.”
(彼には強硬手段をとらねば。)

“She wants us to play hardball on this issue.”
(この件について、彼女は我々に強硬手段を望んでいる。)

“I will play hardball if I need to.”
(必要な時は、私も強硬手段をとります。)

He is playing political hardball with the Government.”
(彼は政府と渡り合っている。)

“She is playing hardball in this male-dominated field.”
(男性優位のこの分野で、彼女は張り合っている。)

【関連表現】※ 措置、手段
“proactive”
https://mickeyweb.info/archives/5888
(積極的な、事前対応の、予防的な)

“precautionary measure”
https://mickeyweb.info/archives/11027
(予防措置)

 

 

 

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