Get on my nerves
2020/01/03
神経に障る、むかつく
“nerve” には、名詞と他動詞がある。
語源は、ラテン語「腱」(nervus)。
【発音】 nɜrvz
名詞は多義だが、次の2つを覚えておけば、
日常的には間に合う。
-
可算名詞「神経」
-
不可算名詞「図太さ」
他動詞は「勇気を与える」という意味だが、
めったに出てこない。
“nerve” は名詞で使われる場合がほとんど。
だから、上記青字を押さえておこう。
ここでの “nerve” は、可算名詞「神経」。
この用法では、複数形 “nerves” で使われるのが通例。
“get on” は、多義の句動詞。
ここでは「乗る」。
・ 自動詞 “get“「至る」
・ 副詞 “on“「上に」→ ここでは前置詞でない
「上に至る」だから「乗る」。
よって、”get on my nerves” の直訳は
「私の神経に乗る」。
転じて「神経に障る(さわる)」。
「癇(かん)に障る」や「いらいらさせる」
と訳されることも多い。
若者風に言えば「むかつく」。
対象は、人間に限らない
神経に障る森羅万象が対象
この点、形容詞の
“annoy / annoying“(うざい、うっとうしい)
と同じ。
そこで、「→」で言い換えてみた。
同義ではないが、趣旨は重なる。
- “My dad gets on my nerves.”
(父はいらいらさせられる。)
→ “My dad is annoying.”
—(父はうざい。)
– - “That’s getting on my nerves.”
(それって、不愉快なんだけど。)
→ “That is annoying.”
—(それって、うざい。)
– - “You really gets on my nerves.”
(おまえにはマジでむかつく。)
→ “You are really annoying.”
—(おまえはマジうざい。)
6文とも、若い男女がよく言う文句である。
表題は、最頻出の “my” を選んだが、
同じく人称代名詞の所有格、
my、your、his、her、their、our、its
でもよい。
【類似表現】
・ “get under (somebody’s) skin”
https://mickeyweb.info/archives/32972
(~をいらいらさせる、~を怒らせる)
・ “hit a nerve”
・ “hit one’s nerves”
(神経に障る、痛いところを突く)