プロ翻訳者の単語帳

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Upshot

      2019/01/21

結論

ビジネス会議で、時々耳にする名詞。
初めて接しても、スペルは思い付きやすい。
中級学習者なら、即座に浮かぶはず。
だが、そこから意味は推測しがたい。

では、文脈から分かるかと言えば、
その時々の状況と立場に左右される。
内情に精通した話題ならば、推測が利く。

◆ LDOCE6(ロングマン)の指標では、
“upshot” は重要頻出ともランク外。

・ 重要 :9000語圏外
・ 書き言葉の頻出:3000語圏外
・ 話し言葉の頻出:3000語圏外

したがって、英単語全体から見れば、
大したものではないと考えられる。
それでも、会議やニュースには出てくる。

◆ 字面同様、”upshot” の意味はとにかく単純。
つべこべ言わずに覚えてしまう方が早い。

これから10分ほど時間を割いて、ぱぱっと
頭に入れてしまおう。

今回調べた9点の英英辞典は次の通り。

the upshot (of something)

the final result of situation.
(LDOCE6、ロングマン)

the result of a process or an event.
(Macmillan Dictionary)

the upshot

■[singular]
the final result of a series of events.
SYNONYM : outcome      
(OALD9、オックスフォード) 

■[S]
something that happens as a result
of 
other actions, events, or decisions.
(CALD4、ケンブリッジ)

the final result or outcome of a process,
discussion, etc.
(Merriam-Webster’s Learner’s Dictionary)

upshot

SINGULAR
The upshot of a series of events or discussion is
the final result of them, usually a surprising result.
(COB9、コウビルド)

the final result: outcome
(Merriam-Webster)

■ 1. the final result, conclusion, outcome
2. (archery) the final shot in a match.
(Collins English Dictionary, 12th Edition)

■ [orig., the final shot in an archery match]
the conclusion; result; outcome.
(Webster’s New World College Dictionary, 5th Edition)

※ “orig.” = “origin” = 語源

【発音】ʌ́pʃɑ̀t

どれも一読して理解できるシンプル語釈。
“upshot” の意味合いが単調で、多義でない
ことを鮮やかに示す。

◆ 上記英英をまとめると、ポイントは5つ。

1)全9点に共通するのが “result“。
結果」「結末」「結論」を表す名詞。

)”result” に次ぐ同義語の名詞は “outcome“。
5点がこれを挙げている。

その他を端的に比較すると、

  • result(総和としての結果)
  • outcome(成り行きが注目される対象の結果)
  • conclusion(正式な決定で形式張った語)
  • consequence(時間的・論理的に展開した結論)
  • sequel(後続の状況としての結末)
  • aftermath(大事件・災害後の余波)

どれも基本的。発音はクリック。

3)3点が「単数名詞」と表示(青字)。
すなわち “singular noun”。英英辞書では “S”
または “sing” と略記されたりする。
単数扱いされるのが一般的な名詞を指す。

4)”the” の有無で、項目立ては分かれる。

  • “the” つき → 5点
  • “the” なし → 4点

“the” なし項目4点を含め、全9点が掲載する例文は、
 すべて “the” つき。”the upshot” が原則 
であることが自明。

5)語源は、「アーチェリー」由来(ハイライト部分)。
「最後の一矢」(”the final shot“)を意味する
競技用語が転じたもの。 初出は16世紀。

image.png


◆ 先に「”the upshot” が原則」が書いたが、
「最後の一矢」の “the final shot” を意味する
ため、”the” つきなのである。

定冠詞 “the” の数ある語義のうち、ここでは
限定用法の “the”

形容詞の最上級に付ける用法と同じ。
“the last” (late の最上級)と重なるが、こちらは
順序が「最後」であることを示すだけなのに対し、
 “the final” は確定的な締めくくりを強調する「完結」

自他動詞は “finalize“。

  かんけつ【完結】
〘名〙
完全に終了してまとまること。続いていた
物事などがすっかり終わること。
(精選版 日本国語大辞典)

完結するための「最後の一矢」を指すので、
限定用法の “the” がつくということ。

◆ 以上より、”upshot” の意味も成り立ちも、
かなりすっきりしていることが分かる。

アーチェリーの “the final shot” を思えば、
“the upshot” のもたらす緊張感も想像できるだろう。

結論が出たり出なかったりで、右往左往を余儀なく
されるビジネス社会では、どうしても出番が増える。

image.png

“What’s the upshot ? ”
(結論はどう?)

The upshot is that we’re doing well.”
(結論として、我々は順調です。)

The upshot is, I am missing out what is
essential in my life.”
(人生で大切なものを逃しているというのが結論。)

The upshot is clear now.”
(今や結論がはっきりした。)

The upshot was that he quit the job.”
(結局、彼はその仕事を辞めた。)

The upshot of the interview is that I didn’t
get the job.”
(面接の結果は不採用でした。)

The upshot is that we have too many
disgruntled employees.”
(結論としては、我が社には不満を抱えた
従業員が多すぎます。)

The upshot is, we’re eating out tonight.”
(結論は、今夜は外食よ。)

The upshot was that she was arrested for DUI.”
(結果として、彼女は飲酒運転で捕まった。)

“In the upshot, I lost my boyfriend.”
(結局、私は恋人を失った。)
※ “in the upshot” = 結局のところ、つまるところ

 

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