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Get tough on –

      2020/01/04

~に厳しく対処する、取り締まる

少々くだけた言い方で、
音声ニュースでよく耳にする。
文面でも使う。

ニュースでの “get tough” の主体は、
行政・警察などの監督官庁が多い。
その対象(”on” 以下)は、犯罪(者)または
指導・捜索などを受ける組織・機関が中心。

さらに、一般組織における内部処分にも使われる。

◆ “get” には、名詞・他動詞・自動詞がある。
重要かつ頻出で、 口語・文面ともに
<トップ1000語以内>。
(LDOCE6 の頻出度表記より)

ここでは、自動詞「~(の状態)になる」。
ほぼ同義の “become tough on” より口語的だが、
もっと多用される。

◆ “tough” には、形容詞・他動詞・名詞・副詞
があり、形容詞がメイン用法。
ここでも「厳しい」「粘り強い」と、
「タフ」そのものの形容詞。
よって、イメージの把握は難しくないだろう。

◆ “on” は、対象を示す前置詞「~に(対して)」

よって、”get tough on – ” は、
「~に対してタフになる」
「~に対して粘り強く当たる」
「~に厳しく当たる」

“get tough on” = to deal harshly with.
メリアム ウェブスター

イメージはつかみやすいが、実体はあいまい
文脈を考慮しつつ、”tough” を解釈する必要がある。

◆ 時事用法の代表は次の2つ。

  • ~に厳しく対処する
  • ~を厳しく取り締まる

【類似表現】

【発音】  krǽkdàun

主体と対象によって区別する。
例えば、主体が監督官庁なら「厳しく取り締まる」。
内部処分なら「厳しく対処する」。

先述の通り、”get tough” の意味合いは
解釈次第なので、定訳はないに等しい。

英語のままだと、理解できたように感じる。
だが、いざ和訳となると難儀する。

このような表現を的確な日本語に訳すには、
英語の読解力と日本語の語彙力の両方が問われる。
母国語の大切さを実感する場面である。

“The police are getting tough on cyber crimes.”
(警察はサイバー犯罪の取締りを強化している。)
“The government is getting tough on drugs.”
(政府は薬物対策を強化している。)
“We need to get tough on racial slurs.”
(人種差別的な中傷への対策を強化すべきだ。)
“I want to get tough on him .”
(彼を厳しく処分したい。)
“New policy will get tough on bullying. ”
(新しい方針では、いじめに厳しく対処する。)

 

 

 

 

 

 

 

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