Give me a good reason.
2017/07/21
私が納得できる理由を挙げて。
依頼された時に返す常套句。
依頼者の真剣度を確かめたり、
試したりするのが趣旨。
“reason” には、名詞・自動詞・他動詞がある。
多用されるのは名詞で、ここでも名詞「理由」。
“reason” の最も一般的な用法である。
“good reason” は「よい理由」だが、
この2語一体で「正当な理由」「相応の理由」
の意味が生じる。
“Give me”(私に下さい)+
“a good reason”(1つの正当な理由)
「正当な理由を1つ、私に下さい」だから、
「私が納得できる理由を挙げて」。
“good” は入れないで、”Give me a reason.”
でも通じるが、それだと「理由を1つ挙げて」で露骨すぎ。
2語セット “good reason”(正当な理由)の方が感じがよい。
頼みごとはお互い様であり、
受けると双方に好都合な場合が少なくない。
そもそも依頼者は、適格者と思う人を選んで近づいているのだから、
受け手は自分が信用されている証左と考えることもできる。
しかし、何でもかんでも無条件に聞き入れる必要はない。
そこで、依頼者の真意を確認するための表現がこれ。
決まり文句なので耳慣れており、冷たく聞こえない。
前向きに検討する好意が感じられ、茶目っ気すら漂う。
基本的に、暖かみのある表現である。
なお、”Give me a good reason !! ”
と険しい表情でどやすような相手は、明らかに人選ミス。
すぐ逃げよう。
“Dad, will you buy me a bicycle ?”
“Give me a good reason.”
(お父さん、自転車を買ってくれない?)
(買うべき理由は?)