プロ翻訳者の単語帳

Professional Interpreter / Translator at Government Agency

Choke up with tears

      2020/01/04

涙で言葉を詰まらせる 

「声を詰まらせる」場面で頻出なのが、
句動詞 “choke up”。

他動詞でも自動詞でも使う。
つまり、句他動詞と句自動詞になる。

取材の受け手の感情的な反応として、
メディアに出てくる表現。

そのような状態を自ら語る際にも使う。

 

◆ “choke” には、他動詞・自動詞・名詞がある。

いずれも多義で、表題の意味に加えて、
スポーツ(野球、テニス)や技術(エンジン)分野の
専門用語「チョーク」として日本でも定着済み。

【注意】白墨「チョーク」は “chalk” で無関係

基本的意味は「窒息させる」。

   息を詰まらせるから、とても苦しい。

こんなネガティブイメージが “choke” の基本。
多義だが、その多くが「詰まる」から派生している。

 

◆ “choke up” は、人体のみならず、
下水溝などが「詰まる」時にも使われる句動詞。

よって、日常的にも応用が利く。

  • “Waste choked up the pipe.”
    (ごみでパイプが詰まった。)

もっとも、一般的な「詰まる」は、自他動詞 “clog”
または句他自動詞 “clog up” 
の方がずっと多用される。

  • “Waste clogged up the pipe.”
    (ごみでパイプが詰まった。)

 

◆ 「詰まる」だから、原則はネガティブイメージ。

一方で、比較的マイナー用法として、

  感動や感謝で胸がいっぱい  

になったときも “choke up” を使う。

「息が詰まる」状態は共通しているものの、
伴う感情はだいぶ異なるため、和訳に注意する。

  • “I thanked my teacher and then choked up.”
    (先生にお礼を言ったら、胸が一杯になった。)

 

◆ 先述のとおりメディアにも頻出であるが、
特に覚えておきたいのが、表題の

choke up with tears
(涙で言葉を詰まらせる)

 

“choke up” のみだと「声を詰まらせる」が一般的だが、
“with tears”(涙とともに → 涙ながらに → 涙で)
で様子がより具体的になる。

“with tears” は、複数形が通例。

“with tear” が単数になるのは、後に名詞が続く場合。
with tear in my/his/her eyes

後続がない場合、通常は複数形。

  • “She chokes up with tears.”
    (彼女は涙で言葉を詰まらせた。)
  • “I choked up with tears.”
    (私は涙で声が出なかった。)

感情がこみ上げ、思うように発言できない様子。

涙で詰まらせるものは「声」か「言葉」。
どちらの和訳でもさほど変わらないだろう。

 

【類似表現】

choke back one’s tears”
(涙をのむ、涙をこらえる)

“fight back one’s tears”
(涙をこらえる)

“choke up for words”
(言葉に詰まる)

“tear up”
(涙を浮かべる)

“brought to tears”
(涙を誘われる)

 

 

 

 

 

Sponsored Link




Jetpack

 - 英語, 英語フレーズ