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Let it go.

      2021/05/10

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放っておく。手放す。諦める。

go” は非常に頻出で多義。
名詞・自動詞・他動詞・形容詞がそろう。

ここでは、自動詞「行く」「進む」。
他動詞 “let“(~させる)をつけて、
「行かせる」「進ませる」。

よって直訳は、「それを行かせる」。

「それを行かせる」ゆえ、
そのまま「成り行きに任せる」。

◆ “let it be”(レット・イット・ビー)
と意味合いが重なる。

こちらからは何もせず、「放っておく」。
その心は、「諦める」「忘れ去る」。

人称代名詞 “it” は訳出しないことが多い。
プライベートでもビジネスでも使える表現。

この用法では、別の代名詞でも意味は大差ない。

“I hope you can let this go.”
(この件は忘れてくれませんか。)

【参考】  “this” は指示代名詞、”it” は人称代名詞

◆ 和訳は場面で異なる。

「放っておく」「手放す」「諦める」「忘れ去る」。
どれも後ろ向きで、無気力な感じが漂う。

しかし、趣旨はその逆である場合が少なくない。
この点が “Let it go.” の持ち味。

  それを捨て去り、次を目指せ  

と言いたい時に使われることが多い印象なのだ。

つまり、”let it go” した「」を重視している。

前進するためには、固執無用。

  • 執着せずに、前へ進め
  • そんなもん、手放しちまえ!

捨て去ることで新展開を追求する。


◆ 哀しくも「救い」の言葉かもしれない。

「見切り時」を定めるのは難しいから。

  • “Don’t you think we should let it go? ”
    (手放すべきだと思いませんか?)
  • “I can’t let it go.”
    (諦めきれない。)(忘れられない。)(放っておけない。)
  • “Just let it go ! ”
    (もう諦めろよ!)
  • “Let it go already.”  ※ 常套句
    (終わったことは忘れなさい。)
  • “He simply let it go.”
    (彼はあっけなく手放した。)
  • “Let it go and let’s move forward.”
    (そんなの手放して、前に進もうぜ。)
  • “It’s time to let it go.”
    (手放すべき時が来た。)(次に進むべき時が来た。)
  • “Should I try one more time or let it go altogether ? ”
    (もう一度トライするべきか、完全に諦めるべきか。)


【類似表現】

“I’ll let you go.”
https://mickeyweb.info/archives/3674
(そろそろ電話を切ります。)

 

 

 

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