On a scale of 1 to 10
2020/01/04
1から 10の 10段階で
測定可能(measurable)にすることは、
目標設定の原則。
よく知られた法則がこちら。
「SMARTの法則」
客観的に測定できるようにするため、
実務では数値化を追求する。
- Specific(具体的)
- Measurable(測定可能)
- Agreed upon(納得済み)
- Realistic(現実的)
- Timely(期限あり)
表題は、人間の判断力を要する場合によく使う。
“scale” には、名詞・他動詞・自動詞がある。
語源は、ラテン語「はしご」「階段」(scālae)。
【発音】 skeɪl
どの品詞も多義だが、一定の単位をイメージさせる
意味合い中心なのが、語源を彷彿させる。
表題に関係する基本的意味は、
– 名詞「目盛り」「定規」
– 他動詞「~を測る」
– 自動詞「~の重さ・寸法がある」
ここでは、可算名詞「目盛り」。
だから直訳は「1から10の目盛りで」。
ほぼそのままである。
この用途では、冠詞は “a” であり、
“the” は使わない。
また10段階だから “10” なのであり、
5段階なら “on a scale of 1 to 5“。
- 正式表記 “on a scale of one to ten“
- 日常使用 “on a scale of 1 – 10“
とアラビア数字とダッシュを用いることが多い。
この方が見やすく実用的であるからだろう。
◆ 併用する主な動詞
-
evaluate(評価する)
-
grade(格付けする)
-
judge(評価する)
-
rank(ランク付けする)
-
rate(評価する)
※ 「10段階」に作用するため、「評価」を意味する動詞中心
他人の主観に基づき数値化されることに、
反発を感じる人も少なくない。
例えば、人事評価における「勤務態度」や「意欲」。
だが、何らかの指標がないと、かえって不公平になったりする。
組織運営の難しさであり、永遠の課題だろう。
数字で可視化することには利点も多い。
例えば、性質的に本人しか分からない状態(痛みなど)
の情報を、他者に伝達することが可能となる(例文参照)。
ビジネスに限らず、プライベートでも
幅広く応用できる表現である。
- “Rate your pain on a scale of 1 to 10.”
(痛みの程度を10段階で表してください。)
– - “How much do you love me on a scale of 1 to 10 ?”
(1から10で言えば、どれくらい私を愛してる?)
– - “How do you rate our services on a scale of 1 to 10 ?”
(弊社のサービスを10段階で評価してください。)
– - “Grade each student on a scale of 1 to 10.”
(各生徒を10段階で評価してください。)
– - “Our experts grade the condition of each item
on a scale of 1-10, with 10 being best.”
(弊社の専門家が各商品の状態を評価いたします。
10段階評価で10が最高となります。)
【類似表現】
“On a count of three.”
https://mickeyweb.info/archives/1345
(1、2の3でいきます。)