Thumbs up
2023/11/13
賛成、 ゴーサイン、 絶好調、 いいね!
” thumb “( 親指 )を立てるから、 ” thumbs up “。
【発音】 θʌ́m (1音節)
◆ “ th ” の発音には、 2種類( 無声 θ と 有声 ð )ある。
どちらも、舌の先端 と 上顎前歯 で隙間を作って発音。
発音時の 声帯振動( 喉ぶるぶる ) の有無で、 ð と θ に分かれる。
それが、 英語の ” th “。
–
◇ 「 ð 」も「 θ 」も、日本語には存在しない発音
◇ ð も θ も、舌先と上前歯で、隙間を作って発音
【 共通点 】 舌先 の基本位置は一緒
【 相違点 】 声帯 を使い発音するか
–
ð も θ も、 ” smooth out ” で詳述した ( 図入り )。
–
–
◆ ” thumb ” の ” th ” は、「 θ 」 = 「 無声歯摩擦音 」
「 むせい は まさつおん 」と読む。
無声なので、 声帯振動がなく、 喉はぶるぶる震えない。
–
–
無声歯摩擦音「 θ 」( むせい は まさつおん )舌先が上の前歯の裏側に軽く触れ、そのすき間から呼気
が押し出されて調音される。 その間声帯は振動しない。『 新装版 英語音声学入門 CD付き 』 p. 94.
竹林 滋 (著)、 大修館書店、 2008年刊
–
θ 「 無声歯摩擦音 」
声帯振動なし : 喉ごろごろ
◆ 通常、 片手でするしぐさ。
にもかかわらず、 複数形 ” thumbs “ なので要注意。
–
–
–
日本でも使われる 「 いいね!」( Like ) の絵文字でもある。
軍隊・警察などの合図としても採用されているが、
世間一般にはくだけた表現。
絵文字は、 ” emoji “。
以下、 ” shrug off ” より再掲。
‐
–
日本発祥の 「 絵文字 」 は、 ” emoji ” として世界中に普及している。
- ” I signed off the post with a sad face emoji. ”
( 悲しい顔の絵文字で投稿を締めくくった。) 😔たくさんの絵文字なら、 名詞の複数語尾 “ s ” を伴い、 ” emojis “。
【発音】 imóudʒi
【音節】 e-mo-ji (3音節)「 イ モゥ~ ジ~ 」 「 イ モゥ~ ジ~ス 」 と私には聞こえる。
英語に取り込まれる際、 出だしの母音の発音は、 /i/ になってしまった。
/i/ は、 「 イ 」 と 「 エ 」 の中間的な感じで、 短く発音する母音の
短母音 ( short vowel )。
–【参考】 UnicodeのEmojiの一覧 ( 外部サイト )
–
◆ 反意語は、 ” thumbs down ” ( 反対、 却下、 NG )。
こちらも複数形。
–
–
- “Apple and Google app stores get thumbs down from White House”
(アップルとグーグルアプリストアがホワイトハウスの反対に)
(アップルとグーグルアプリストア、米政権が問題視)
https://www.bostonglobe.com/2023/02/01/business/apple-google-app-stores-get-thumbs-down-white-house/
2023年2月1日付
◆ ” LDOCE6 ” は、 定冠詞 ” the ” つきで項目立てする。
–
” the thumbs up / down “
informal
when an idea or plan is officially accepted
or not accepted.
( ロングマン、 LDOCE6 )
※ informal = くだけた表現、 非正式
- “I got the thumbs up from my boss.”
(上司から承認を得ました。)
– - “I have her the thumbs up.”
(彼女を承認しました。)
– - “He gave me the thumbs up.”
(彼は承認した。)
–
ハイフンを挟んだ「 複合名詞 ( compound noun )」
” thumbs–up ” で項目立てする辞書もある。
◆ ” the ” なしでも使われている。
- “My father offered thumbs-up to my plan.”
(父が案に賛成してくれました。)
– - “Comment and give thumbs up on my videos ! “
- “Comment and give thumbs up to my videos ! ”
(動画にコメントと「 いいね ! 」してね。)
– - “He gave me thumbs up.”
(彼は承認した。)
–
もともと非公式な表現のせいか、 ハイフン・冠詞については、
辞書の表記にも、 実際の使用にも、 ばらつきが見られる。
したがって、 日常使用上、 さほど神経質にならなくてよい。
この点、 ” as is “、 ” fast forward ” と似た傾向。
とはいえ、 英語学習者である以上、 ハイフンの基礎知識 と
「 ハイフネートの原則 」 は押さえておきたい。
【発音】 háifn
【音節】 hy-phen (2音節)
【類似表現】
” I’m all for – ”
https://mickeyweb.info/archives/261
(~に大賛成です。)