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Under scrutiny

      2020/01/01

調査中 

  • NFL team under scrutiny for cheerleader trip
    (チアリーダーの出張でNFLチームに調査)
  • EPA pesticide settlement comes under scrutiny
    (環境庁の農薬合意に調査が入る)
  • Major News Outlets Under Scrutiny
    (大手報道機関を調査)
  • X Board’s expense report policies
    come under scrutiny
    (X社取締役会の経費報告書規定に調査)
  • Short-term rentals come under scrutiny
    (短期民泊に調査が入る)

上記5点とも、過去1週間以内のニュース見出し。
今月2018年5月初旬に発表された記事ばかり。

どれも “under scrutiny” の典型的用法。
こんな感じで、年がら年中見出しに踊る。

和訳は一例。
“scrutiny” の定訳が「調査」なので、こう訳した。

  • 関係者による内部調査
  • 第三者機関による厳格な調査
  • 世間一般の厳しい目
  • 取り調べの代わりの監視

いずれも “under scrutiny” で表わせる(緑字)。

こうしてあいまいさが漂うため、どのような調査か
的確に和訳するには本文を読み込む必要がある。

これが “scrutiny” の特色のひとつ。

品詞は名詞のみ。
語源は、ラテン語「探す」(scrūtārī)。
不可算名詞(uncountable)である。
※「可算名詞」と併記する辞書もある
『ジーニアス英和大辞典』など

“scrutiny”
uncountable

  • careful and thorough examination of
    someone or something.

    (ロングマン、LDOCE6)
  • careful and thorough examination.
    (オックスフォード、OALD9)
  • the careful and detailed examination of
    something i
    n order to get information
    about it.

    (ケンブリッジ、CALD4)

    ※ 下線は引用者

【発音】 skrúːtəni

多義ではない。
3大学習英英辞典(EFL辞典)の語釈の共通項は、
青字 “careful” と “examination“。

下線の “thorough” と “detailed” も「細かく」の意で
共通する。

よって、「慎重で詳細な examination」が要旨。
先の緑字のようなばらつきの一因に、”examination” が
関係すると見当がつく。

“examination” と言えば、まずは可算名詞の
「テスト」「試験」「検査」。

入学試験、試験勉強、検死、健康診断を示す
“examination”、略して “exam”。

いずれも該当しないのは明らかなので、除外。
その他の意味は、以下の通り。

“examination”
countable, uncountable

  • the process of looking at something carefully
    in order to see what it is like.

    (ロングマン、LDOCE6)
  • the act of looking at or considering something
    very carefully.

    (オックスフォード、OALD9)
  • the act of looking at or considering something
    carefully in order to discover something.

    (ケンブリッジ、CALD4)

    ※ 下線は引用者

【発音】 igzæ̀mənéiʃənigzǽm

こちらの共通項は “looking at” と “carefully”。
「慎重に見て調べる」を意味する。

“looking” なので、「厳しい目」や「監視」(緑字)も、
どうにか説明できる。

 

 

以上より、”scrutiny” =「慎重で詳細な examination」は、
「慎重で詳細に見て調べる」行為を指すことになる。

定訳が「調査」なのは、一応無難な選択であろう。

「調査」
ある事項を明確にするためにしらべること。とりしらべ。

「調べる」
(4)かれこれ照らし合わせて考える。
(ア)点検する。調査する。研究する。
(イ)糾明する。尋問する。

(広辞苑 第七版)

「調べる」
(1)物事を明らかにするために、観察したり
尋ねたり、本を読んだりする。調査する。

(大辞林 第三版)

冒頭の見出しには「厳しい目」が注がれるとの意味の
“under scrutiny” も含まれる。「監視」も同様。
実際に記事を読んでみて分かったことである。

具体的な調査の着手を報じる内容ではなく、
疑いが浮上し、大いに注目されている様子を示唆する。

これを「調査」と和訳するのは、不自然な気もする。
だが、上の国語辞典の青字に該当すると考えることは
可能であろう。

すなわち、注目されているだけで「調査」と称する
のは間違いではない。
たとえ、その主格が「世間」であっても。

「厳しい目」も「調査」に入るということとなれば、
冒頭の参考和訳は、誤訳とまでは言えない。

以上のように、名詞 “scrutiny” の意味合いには、
つかみどころのない嫌いがある。

一方で、用法には明確なパターンがあり、これ以外
はめったに出てこない。
換言すれば、コロケーション(連語)は限られている。
LDOCE6に見やすくまとまっているので、転載する。

LDOCE5 アプリ版より
※「LDOCE6」アプリの問題点については、こちら

このうち最頻出の “under”~中で)を表題に選んだ。

従属の前置詞である。同じ用法例は、

  • under construction(工事中)
  • under consideration(検討中)
  • under discussion(討議中)
  • under investigation(調査中)
  • under repair(修理中)

本稿で引用した英英辞典はすべて、ノンネイティブ向けの
「EFL辞典」だが、英語ネイティブ向けでも大差ない。

“under scrutiny”
idiom / formal
being carefully examined especially in a critical way.
(Merriam-Webster)

“in a critical way” とは、「批判的なやり方で」。

【関連表現】
scrutinize
– 他動詞「綿密に調べる」
– 自動詞「綿密に調べる」※ マイナー用法
【発音】skrúːtənàiz

 

 

 

 

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