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Whopping

      2019/01/26

とてつもない、どでかい 

程度が甚だしい状態を示す形容詞(及び副詞)。
基本は「大きい」で、かさ張っている状態。
ひいては、強意の「すごい」に派生した。

イメージとして、よく合う和訳の代表例は、

  • 「大きい」→「どでかい
  • 「すごい」→「とてつもない

  どでかい  
形容詞
(ドは接頭辞)非常に大きい。とてつもなく大きい。

  とてつもない【途轍も無い】
非常に度をはずれているさま。途方もない。

(広辞苑 第七版)


a “whopper は「どでかいもの」。さらに「大ぼら」。
可算名詞である。

“The WHOPPER” は、バーガーキングの看板商品。
日本では「ワッパー」として発売中。

視覚的に思い浮かべることができるため、
理解は難しくない。

だが、使用場面に合わせて和訳するには、
時に工夫を要する(例文参照)。

◆ 今回調べた英英辞典8点のうち、7点に
informal” 表示があった。

すなわち、非正式でくだけた表現。

ニュース報道にも起用される “whopping” だが、
ニュース用途で「どでかい」は使いづらい。

意味は分かるものの、和訳しにくい単語
の典型である。

“whopping” の単純さは、以下8点の英英辞典の
語釈から明らか。

”whopping

very large.
LDOCE6、ロングマン)

very big.
OALD9、オックスフォード)

extremely large.
CALD4、ケンブリッジ)

If you describe an amount as whopping,
you are emphasizing that it is large.
COBUILD9、コウビルド)

uncommonly large.
Collins English Dictionary 12th Ed.)

extremely large.
(Macmillan Dictionary)

very large, impressive, etc.
Merriam-Webster’s Learner’s Dictionary

extremely large;
also extraordinary, incredible.

Merriam-Webster

【発音】(h)wάpɪŋ

しびれるような簡明さ。

“big” または “large” で全8点が説明されている。

このうち、唯一 “informal” 表示がなかったのは、
Merriam-Webster(オンライン版)。

8点の英英辞典は、<形容詞>のみ示す。
しかし、以下3点の「英和大辞典」は、<副詞>も
併記する。

副詞の意味は、「とてつもなく」「途方もなく」
「桁違いに」「非常に」「すごく」「ばかに」。

意味合いは、形容詞にそのまま重なる。

例えば、
  形容詞「すごい」→ 副詞「すごく」

このような場合、英英辞典が表記を省略することは
珍しくない。総じて微差なので略してしまうのだ。

そのため、”whopping” は形容詞中心に考えてよい。
同じ意味合いであれば、品詞の違いなど意識しない。
それが日常用法。

◆ “whopping” は、1620年代から使われている。

語源は、自他動詞 “whop” の現在分詞が形容詞
になったもの。形容詞によくあるパターンである。

“whop” の基本的意味は、

  • 他動詞「たたきつける」「完勝する」
  • 自動詞「どしんと落ちる」
  • 名詞「どしん(音)」

強い勢いを発する動詞 “whop” を引き継ぎ、
形容詞「どでかい」「とてつもない」に発展した。

英英8点の語釈を振り返ると、強意の副詞
very“、”extremely“、”uncommonly
がついて回る。

どこまでも極端であるのが、”whopping” の特色。
とにかく、普通でない度合い

  • “A whopping 81 percent of people lie
    during job interviews.”
    (採用面接では、81%もの人が嘘をつく。)

無茶な表現を避けがちのメディア報道でも、
使われているので不思議な気もする。

芸能・スポーツなどのエンタメ分野のみならず、
政治・経済の堅い記事でも目にする。

◆ 今月2018年7月発表のニュース見出しを訳してみる。

  • “Australia adds whopping 500,900 jobs in June”
    (オーストラリアが6月に50万900人の大幅雇用増)
  • “X leaves whopping £17,850 tip at hotel”
    (Xが大金1万7,850ポンドのチップをホテルに渡す)
  • Whopping 90% jump in M&As in January-June period”
    (1-6月期のM&Aは90%大幅増)
  • “XX is valued at a whopping US$20 billion”
    (XXの評価額は高額200億ドル)
  • “Report suggests that a whopping 81%
    of initial coin offerings are scam
    (81%の新規仮想通貨公開は詐欺との報告)
  • “X splurges a whopping £155,000 on 15 outfits”
    (Xが洋服15点に15万5千ポンドの大金散財)
  • “2018 FIFA World Cup –
    The Whopping World Cup Prize Money”
    (2018年FIFAワールドカップの高額賞金)
  • “XX Railways train delays: Whopping 38%
    were delayed in last three months”
    (XX鉄道の電車遅延:過去3ヶ月で38%遅れた)
  • “Comic Sales Down a Whopping 6.5% in 2017″
    (2017年のマンガ売上高6.5%大幅減)
  • “Texas Hospital delivers a whopping
    48 babies in 41 hours”
    (テキサスの病院で41時間に48人の赤ちゃん誕生)

 

◆ 以上10例は、どれも真面目な社会・経済記事である。

“whopping” の和訳は、やはり難しい。
先に「意味は分かるものの、和訳しにくい単語」と記した。

はたしてその通りであった。

無理に訳出すると、何だか安っぽくなる。

日本語の見出しにはそぐわないこともあると考え、
  <強意の助詞>の「」を起用してみた。

いかがだろう。

※ 「見出し」英語の解説は、ここが秀逸 ↓
英語ニュースの読み方(見出し編)RNN時事英語

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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