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Whopping

      2021/06/30

とてつもない、 どでかい 

程度が甚だしい状態を示す形容詞(及び副詞)が、” whopping “。

【発音】  (h)wάpɪŋ
【音節】  whop-ping  (2音節)

基本は「 大きい 」で、かさ張っている状態。

ひいては、強意の「 すごい 」に派生した。

イメージとして、よく合う和訳の代表例は、

  • 「 大きい 」 → 「 どでかい
  • 「 すごい 」 → 「 とてつもない

  どでかい 

形容詞
( ドは接頭辞 )非常に大きい。 とてつもなく大きい。

  とてつもない【 途轍も無い 】

非常に度をはずれているさま。 途方もない。

( 広辞苑 第七版 )

でかすぎ


◆  ” a
whopper ”  は 「 どでかい もの」。

さらに「 大ぼら 」。

可算名詞である。

【発音】  hwɑpər
【音節】  whop-per  (2音節)

 

The WHOPPER ” は、バーガーキング の看板商品。

日本では「 ワッパー 」として発売中。


【出典】  https://www.burgerking.co.jp/#/menuDetail

視覚的に思い浮かべることができるため、
理解は難しくない。

だが、使用場面に合わせて和訳するには、
時に工夫を要する(例文参照)。

◆  今回調べた英英辞典8点のうち、7点に
informal ” 表示があった。

すなわち、非正式でくだけた表現。

ニュース報道にも起用される “whopping” だが、
ニュース用途で「どでかい」は使いづらい。

意味は分かるものの、和訳しにくい単語
の典型である。

” whopping ” の単純さは、以下8点の英英辞典の
語釈から明らか。

” whopping

  very large.
LDOCE6、ロングマン)

■  very big.
OALD9、オックスフォード)

  extremely large.
CALD4、ケンブリッジ)

■  If you describe an amount as whopping,
you are emphasizing that it is large.
COBUILD9、コウビルド)

  uncommonly large.
Collins English Dictionary 12th Ed.)

  extremely large.
Macmillan Dictionary

  very large,  impressive,  etc.
Merriam-Webster’s Learner’s Dictionary

■  extremely large;
also extraordinary, incredible.

Merriam-Webster

【発音】  (h)wάpɪŋ
【音節】  whop-ping  (2音節)

しびれるような簡明さ。

big ” または ” large ” で、全8点が説明されている。

このうち、唯一  ” informal ”  表示がなかったのは、
Merriam-Webster( オンライン版 )。

8点の英英辞典は、< 形容詞 >のみ示す。

しかし、以下3点の「 英和大辞典 」は、< 副詞 >も
併記する。

副詞の 意味は、「 とてつもなく 」「 途方もなく 」
「 桁違いに 」「 非常に 」「 すごく 」「 ばかに 」。

意味合いは、形容詞にそのまま重なる。

例えば、

  形容詞 「 すごい 」 →  副詞「 すごく 」

このような場合、英英辞典が表記を省略することは
珍しくない。総じて微差なので略してしまうのだ。

そのため、” whopping ” は形容詞中心に考えてよい。
同じ意味合いであれば、品詞の違いなど意識しない。
それが日常用法。

◆  ” whopping  ” は、1620年代から使われている。

語源は、自他動詞 ” whop”  の現在分詞が形容詞
になったもの。

形容詞によくあるパターンである。

” whop ” の基本的意味は、

  •  他動詞 「 たたきつける 」「 完勝する 」
  •  自動詞 「 どしんと落ちる 」
  •  名詞 「 どしん(音)」

強い勢いを発する動詞 “whop” を引き継ぎ、
形容詞「どでかい」「とてつもない」に発展した。

英英8点の語釈を振り返ると、強意の副詞
very “、” extremely “、” uncommonly
がついて回る。

どこまでも 極端 なのが、” whopping ” の特色。

とにかく、普通でない度合い

  • “A whopping 81 percent of people lie
    during job interviews.”
    (採用面接では、81%もの人が嘘をつく。)

無茶な表現を避けがちのメディア報道でも、
使われているので不思議な気もする。

芸能・スポーツなどのエンタメ分野のみならず、
政治・経済の堅い記事でも目にする。

◆  今月2018年7月発表のニュース見出しを訳してみる。

  • “Australia adds whopping 500,900 jobs in June”
    (オーストラリアが6月に50万900人の大幅雇用増)
  • “X leaves whopping £17,850 tip at hotel”
    (Xが大金1万7,850ポンドのチップをホテルに渡す)
  • Whopping 90% jump in M&As in January-June period”
    (1-6月期のM&Aは90%大幅増)
  • “XX is valued at a whopping US$20 billion”
    (XXの評価額は高額200億ドル)
  • “Report suggests that a whopping 81%
    of initial coin offerings are scam
    (81%の新規仮想通貨公開は詐欺との報告)
  • “X splurges a whopping £155,000 on 15 outfits”
    (Xが洋服15点に15万5千ポンドの大金散財)
  • “2018 FIFA World Cup –
    The Whopping World Cup Prize Money”
    (2018年FIFAワールドカップの高額賞金)
  • “XX Railways train delays: Whopping 38%
    were delayed in last three months”
    (XX鉄道の電車遅延:過去3ヶ月で38%遅れた)
  • “Comic Sales Down a Whopping 6.5% in 2017″
    (2017年のマンガ売上高6.5%大幅減)
  • “Texas Hospital delivers a whopping
    48 babies in 41 hours”
    (テキサスの病院で41時間に48人の赤ちゃん誕生)

 

◆  以上10例は、どれも真面目な社会・経済記事である。

“whopping” の和訳は、やはり難しい。
先に「 意味は分かるものの、和訳しにくい単語 」と記した。

はたしてその通りであった。

無理に訳出すると、何だか安っぽくなる。

日本語の見出しにはそぐわないこともあると考え、
  < 強意の助詞 >の「 」を起用してみた。

いかがだろう。

◇  「見出し」英語の解説は、ここが秀逸  ↓
英語ニュースの読み方(見出し編)RNN時事英語

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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