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Action Required

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要行動、 対応必須

ぜひ知っておくべき   注意喚起フレーズ  が 、

” Action Required “。

Action  is  required. ”  の意。

現実的には、 ほとんどの意味が、  

Your  action  is  required. ”
あなたの 行動が必要です。 )

「 あなた 」 とは、 このメッセージの受け手を指す。


メールの「 件名 」では、ACTION REQD と略記されることも。

【 発音 】  action  required


  action

【発音】  ǽkʃən
【音節】  ac-tion (2音節)

  required

【発音】  rikwáiəd

【音節】  re-quired (2音節)

 

◆  緊急性と深刻度に差が生じたりするものの、こちらも同趣旨。


複数の行動を要する場合、 ” action ” を
複数形   ” actions ”  とする使い方もある。

  •  Actions  Required

しかし実際には、 複数の 細やかな行動が 必要でも

単数形  ” Action ”  のまま表す  場面が目立つ。

ここでは、 抽象的な不可算名詞  として 「 行動 」 をとらえる。


名詞  ” action ”  の可算・不可算については、
take action ”  で事細かに分析している

 

Wi-Fi を設定してください

 

◆  メールやレターの「 件名 」( subject )によく出てくる。

 

” ACTION REQUIRED ”    ” ACTION REQD “

  あなたの行動が必要です  

  早めにこうてください  


などと 会員  や  従業員  に向けて案内する文面に用いる。

メールの「 件名 」以外に、 会議の「 議事録 」でも目にする。

 やるべきこと  の意味合いは共通する。

 

★ 穏やかではない印象だが、 簡潔で分かりやすい

すぐやれ!

 

差し迫った要求  の  need ”   “ want ”  同然  の  強引さ

 

直訳は「 行動を必要とする 」で、 端的には「 要行動 」。

「 対応が必須 」なので、「 対応必須 」も定着している。

行動すべき者は、 当該文書( メール、通知書 )の受取人。

◆  繰り返すと、” Action is required. ” の意。

be動詞  ” is “( 人称数直説法在形 )に、
他動詞  ” require “( ~ を必要とする )の
過去分詞  ” required ”  をつけたもの。

すなわち、 受け身( 受動態 )の文の be動詞抜きの用法。

be動詞 が略されているため、” required ” を
「 過去分詞の形容詞用法 」 と解釈することもできるだろう。

【参考】  受け身の文と過去分詞の違い    ※  外部サイト

  ” Action Required ” の意味することは、

対応必須

この文書は必ずお読みください。
あなた様のやるべきことが 書いてあります。
指示に従わないと 困るのはご自分 ですよ。

なんらかの行動を 具体的に 指示している。


程度に差はあれど、

  無視できない内容を含むのは確実。


しっかり読み込むとよい。

なにはともあれ、” Action Required ” の表示には、
びくっと覚醒しなければならない。

さもないと、憂き目を見るだろう。

【 使用例 】

  1.  アカウントの登録、更新
  2.  銀行口座、クレジットカード
  3.  製品アップデート
  4.  会員情報、 パスワード
  5.  お問い合わせ

【 無視した結果 】

  1.  アカウントの停止、 サスペンド
  2.  口座の凍結、 クレジットカード利用停止
  3.  製品の使用停止、 アップデート不可
  4.  会員の権利停止、 ログインできない
  5.  後回しにされる、 無視される

 

◆  ” Action Required ”  の看板効果は著しい。

そのため、 世界中でスパム( spam )や
フィッシング ( phishing  =  ウェブ偽装詐欺 )
などのインターネット詐欺に悪用されている。

——-支払え!

Online  deception

 

ひっかかってしまう人も多く、 時に真偽不詳なので厄介だ。

 

◆  以下、 実物を挙げる。


日本在住の YouTube クリエイターは、
米国にも 税申告せよ
( 2021年 )


▼▼▼  反対の 「 対応不要 」 ▼▼▼


否定の形容詞  ” no ”  を頭に加える。

  1. No Action Required
  2. No Action Needed
  3. No Action Requested

  be動詞  ” is ” ( 人称数直説法在形、 三単現 )

を用いると、 上からそれぞれ、

  1.   No action  is  required. 
  2.   No action is needed.
  3.   No action  is requested.

【 意味 】やらなくてはならないことはありません
【 趣旨 】
受け手側がやるべきことはない旨の通知

  1.   Required Action : None 
  2.   Needed Action : None  
  3.   Requested Action : None

    【発音】  nʌ́n
    【音節】  none  (1音節)


操作は不要です


放っておいてよい 」 ということ。

換言すれば、

 


処置は不要です


 「  さらなる 行動は 不要  」の意。

■  further (  形容詞 「 さらなる 」 「 追加的な 」 )

【発音】  fə́ːrðər
【音節】  fur-ther  (2音節)

 

以上、すべて私が頂戴したメールである。

幸い、本物ばかりだった。


【類似表現】

” Requirements ”
https://mickeyweb.info/archives/2626
( 要求されるもの )

 

< 注意喚起の事前通知 >

 

 

 

 

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