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Check against –

      2021/05/11

~ と照合する

「 照らし合わせる 」 「 突き合わせる 」を意味する句動詞。

他動詞の句動詞なので、句他動詞。

複数の資料を照らし合わせて確認をとる作業は、
仕事に欠かせない。

対象は自作資料ばかりでない。

信用の置けるデータを、別角度から検証するため、
出所の異なる情報と突き合わせたりもする。

「 突き合わせる 」 から 「 突合 ( とつごう ) 」と音読み。

この読みは、『 広辞苑 第七版 』 にも  『精選版 日本国語大辞典 』
にも載っていなかった。

それぞれ 【 突合せ 】 【 突合 】と書き、「 つきあわせ 」と読む。

訓読み「 つきあわせ 」が正式な日本語かと思ったが、
『 大辞林 第三版 』には音読みも記載されていた。

  とつごう 【突合】

突き合わせて調べること。
( 大辞林 第三版 )

この辞書の 「 つきあわせ 」は、【 突き合(わ)せ 】。

送り仮名は、国語辞書間で相当のばらつきがみられる。

名だたる辞書間でも、こんな感じなので、日本語は難しい。

無論いずれも正しく、「 内閣告示 」を順守している。

英語の場合、イギリス英語とアメリカ英語などのスペルの
違いが、辞書間でちぐはぐになることは考えにくい。

◆  一方、「 照合 」は統一されていた。

  しょうごう 【照合】

  • 照らし合わせて調べること。
    ( 大辞林  第三版 )
  • 帳簿、書類などを照らし合わせること。
    ( 精選版  日本国語大辞典 )
  • 照らしあわせ確かめること。
    ( 広辞苑  第七版 )

以上、長々と国語辞典を引用したのは、表題 “check against”
の意味が 「 突合 」 「 照合 」と重なるからである。

つまり、” check against ” の意味は、上掲2枠の中身そのもの。

本稿これでお終い、といってもよいくらいぴったりの語釈なのである。

◆  使用場面も、ほぼ一緒。

「 ○○と突合 」  「 ○○と照合 」は、 ” check against ○○
と置き換えることができる。

例えば、

  • “I have to check my list against yours.”
    私のリストをあなたのものと突合しなければならない。)

検証対象の手元資料(下線部)を間に入れるのが基本。

この例では  “my list” ( 私の一覧、 私のリスト )。
自作リストを指すことが多い。

実務担当者であれば、日常的に行う 「 突合 」 「 照合 」。

裏付けを取るのに不可欠な作業。


◆  したがって、それなりに使うフレーズであるのは想像できるはず。

ところが、英英辞典にはほとんど載っていないのである。

今回調べた7点の英英で、唯一記載していたのは、マクミランのみ。

check against

PHRASAL VERB  [TRANSITIVE]

[check something against something]
to find out whether information is accurate or
useful by comparing it with other information.

Macmillan Dictionary (マクミラン)
https://www.macmillandictionary.com/dictionary/british/check-against

PHRASAL VERB  [TRANSITIVE]  とは、

他動詞の句動詞なので、「句他動詞」
transitive  phrasal verb )。


句動詞として、他の辞書に見当たらないということは、
「句動詞」扱いするに及ばないと
判断されているのであろうか。

これはどういうことか。

◆  まず、句動詞の定義を思い出そう。

「 句動詞 」の基本的定義は、
「 前置詞または副詞一緒に用いるこで、
元々の動詞異なる意味 となる複数の単語 」である。

【参考】   句自動詞と句他動詞の区別

“check against” の場合、「元々の動詞」つまり
他動詞 “ check ” の意味をそのまま引き継ぐ。

すなわち、「 調べる 」  「調査する 」 である。

“check” については、” just checking in
で詳述している。

【発音】   tʃék
【音節】   check  (1音節)

◆  比較の前置詞 “against” ( ~ と対照して )を受けると、
「 ~ と対照して調べる 」  「 ~ と対照して調査する 」。

【発音】   əgénst
【音節】   a-gainst  (2音節)

こうして、国語辞典の「突合」「照合」に結びつく。

他動詞 “check” と 前置詞 “against” の基本的意味通りで、
ひねった点は一切ない。

先の定義の「句動詞」には、該当しないという解釈である。

普通の「動詞+前置詞」に過ぎず、 広義の句動詞 ではあっても、
独立項目を設けるレベルに及ばないとの結論に行き着くのだろう。
-ー

◆  基本的なビジネス用例を6つ挙げる。

突き合わせる

 

 

  • “They will check your name against the blacklist.”
    (彼らはあなたの名前をブラックリストと照合するだろう。)
  • “Make sure to check it against the original.”
    (それを必ず原本と突合してください。)
  • “The police are checking his records against their database.”
    (警察は彼の記録と警察のデータベースを照合している。)
  • “Why don’t you check your answers against mine ? ”
    (あなたの回答を私のと照合したらどうでしょう。)
  • “We have to check his schedule against this plan.”
    (彼のスケジュールをこの計画と照らし合わさないと。)
  • Check her education background against the requirements.”
    (彼女の学歴と資格要件を照合せよ。)

 

【類義表現】

  • reconcile

【発音】   rékənsàil
【音節】   rec-on-cile  (3音節)

普段使いは、
–  「 和解させる 」 (他動詞)
–  「 仲直りする 」 (自動詞)

マイナー用法で、
–  「 照合する 」(他動詞)

主として、会計分野 で用いる。

  • “reconcile data”
    (データを照合する)
  • “periodically reconcile financial records”
    (定期的に財務記録を照合する)
  • “monitor and reconcile payments”
    (支払いを監視し、照合する)

専門用語なので、一部の中型英和辞典には
記載されていない語義。

 

 

 

 

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