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Check against –

      2022/05/17

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~ と照合する

「 照らし合わせる 」 「 突き合わせる 」を意味する句動詞。

他動詞の句動詞なので、句他動詞。

複数の資料を照らし合わせて確認をとる作業は、
仕事に欠かせない。

対象は自作資料ばかりでない。

信用の置けるデータを、別角度から検証するため、
出所の異なる情報と突き合わせたりもする。

「 突き合わせる 」 から 「 突合 ( とつごう ) 」と音読み。

この読みは、『 広辞苑 第七版 』 にも 『 精選版 日本国語大辞典 』
にも載っていなかった。

それぞれ 【 突合せ 】 【 突合 】と書き、「 つきあわせ 」と読む。

訓読み「 つきあわせ 」が正式な日本語かと思ったが、
以下の国語辞典には音読みも記載されていた。

  とつごう 【突合】

■  突き合わせて調べること。
( 大辞林 第四版 )

■  〔 文 〕 つき合わせて調べること。
( 三省堂国語辞典 第八版 )


◆  「 つきあわせ 」または「 つきあわせる 」の
送り仮名は、
各国語辞書にばらつきがみられる。

名だたる辞書間でも、こんな感じなので、日本語は難しい。

いずれも正しく、「 内閣告示 」を順守している。

英語の場合、イギリス英語とアメリカ英語のスペルが
辞書間でちぐはぐになることは考えにくい。

◆  「 照合 」はこちら。

  しょうごう 【照合】

  •  照らしあわせ確かめること。
    ( 広辞苑  第七版 )
  •  帳簿、書類などを照らし合わせること。
    ( 精選版  日本国語大辞典 )
  •  照らし合わせて調べること。
    大辞林 第四版
  •  照らし合わせて確かめること。
    デジタル大辞泉
  •  双方を照らし合わせて、正しいか否かを確かめること。
    岩波 国語辞典 第八版
  •  照らし合わせて確かめること。
    明鏡国語辞典 第三版
  • 〔 現物や原文などと 〕てらしあわせること。
    三省堂国語辞典 第八版


以上、長々と国語辞典を引用したのは、表題 “check against”
の意味が 「 突合 」 「 照合 」と重なるからである。

つまり、” check against ” の意味は、上掲2枠の中身そのもの。

本稿これでお終い、といってもよいくらいぴったりの語釈なのである。

◆  使用場面も、ほぼ一緒。

「 ○○と突合 」  「 ○○と照合 」は、 ” check against ○○
と置き換えることができる。

例えば、

  • “I have to check  my list  against yours.”
    私のリスト をあなたのものと突合しなければならない。)

検証対象の手元資料( 下線部 )を間に入れるのが基本。

この例では  ” my list ” ( 私の持っているリスト )。

実務担当者であれば、日常的に行う 「 突合 」 「 照合 」。

裏付けを取るのに不可欠な作業。


◆  したがって、それなりに使うフレーズであるのは想像できるはず。

ところが、英英辞典にはほとんど載っていないのである。

今回調べた7点の英英で、唯一記載していたのは、マクミラン のみ。

check against

PHRASAL VERB  [TRANSITIVE]

[check something against something]
to find out whether information is accurate or
useful by comparing it with other information.

Macmillan Dictionary (マクミラン)
https://www.macmillandictionary.com/dictionary/british/check-against


PHRASAL VERB  [ TRANSITIVE ]
  とは、

他動詞の句動詞なので、「 句他動詞 」
transitive  phrasal verb )。


句動詞として、他の辞書に見当たらないということは、
「句動詞」扱いするに及ばないと
判断されているのであろうか。

これはどういうことか。

◆  まず、句動詞の定義を思い出そう。

「 句動詞 」の基本的定義は、
「 前置詞または副詞一緒に用いるこで、
元々の動詞異なる意味 となる複数の単語 」である。

【参考】   句自動詞と句他動詞の区別

” check against ” の場合、「 元々の動詞 」つまり
他動詞 “ check ” の意味をそのまま引き継ぐ。

すなわち、「 調べる 」  「 調査する 」 である。

” check ” については、” just checking in
で詳述している。

【発音】  tʃék
【音節】  check  (1音節)

語源は、 アラビア語「 王手 」( shāh )。

チェスの「 王手」は、 ” Check ! “。

◆  比較の前置詞 ” against ” ( ~ と対照して )を受けると、
「 ~ と対照して調べる 」  「 ~ と対照して調査する 」。

【発音】  əgénst
【音節】  a-gainst  (2音節)

こうして、 国語辞典の「 突合 」「 照合 」に結びつく。

他動詞  ” check ”  と  前置詞 ” against ”  の基本的意味に忠実で、
ひねった点は一切ない。

先の定義の「 句動詞 」には、該当しないという解釈である。

普通の「 動詞+前置詞 」に過ぎず、 広義の句動詞 ではあっても、
独立項目を設けるレベルに及ばないとの結論に行き着くのだろう。
-ー

◆  基本的なビジネス用例を6つ挙げる。

突き合わせる

 

  • “They will check your name against the blacklist.”
    (彼らはあなたの名前をブラックリストと照合するだろう。)
  • “Make sure to check it against the original.”
    (それを必ず原本と突合してください。)
  • “The police are checking his records against their database.”
    (警察は彼の記録と警察のデータベースを照合している。)
  • “Why don’t you check your answers against mine ? ”
    (あなたの回答を私のと照合したらどうでしょう。)
  • “We have to check his schedule against this plan.”
    (彼のスケジュールをこの計画と照らし合わさないと。)
  • Check her education background against the requirements.”
    (彼女の学歴と資格要件を照合せよ。)
  • Check the voltage against ballast rating.”
    (その電圧と安定器の定格を照合せよ。)

 

【類義表現】

  •  reconcile

【発音】  rékənsàil
【音節】  rec-on-cile  (3音節)

語源は、 ラテン語「 修復する 」( reconciliāre )。

普段使いは、
–  「 和解させる 」 ( 他動詞 )
–  「 仲直りする 」 ( 自動詞 )

マイナー用法で、
–  照合する 」( 他動詞 )

主として、会計分野 で用いる。

  • “reconcile data”
    (データを照合する)
  • periodically reconcile financial records”
    (定期的に財務記録を照合する)
  • “monitor and reconcile payments”
    (支払いを監視し、照合する)


名詞は、 不可算 ” reconciliation ” ( 突き合わせ、照合 )。

【発音】  rèkənsiliéiʃən
【音節】  rec-on-cil-i-a-tion  (6音節)


会計用語なので、一部の中型英和辞典には
記載されていない語義。

 

 

 

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