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Premature

      2020/10/22

時期尚早な、早期の、未熟児

“premature” は形容詞。

【発音】 prìːmətúər 

定訳は「時期尚早な」。
これに加えて「早期」。

この2つの意味を覚えておけば、基本はOK。

ビジネス場面でも、ニュース用法でも、
この2つを押さえておけば、概ね用が足りる。

名詞もあり、「未熟児」「早発砲弾(軍事)」を表す。
しかし、いずれも高度に専門的。

「未熟児」であれば、”a premature baby
と形容詞で表す方が日常使用にふさわしい。

現に<名詞>を記載しない辞書も多い。
3大学習英英辞典(EFL辞典)にもなし。

次の常用辞書には記載されていた。

名詞は、判で押したように「未熟児」「早発砲弾」。
だが先述の通り、前者は “a premature baby
と表す方が一般的。

したがって、普段は
premature = 形容詞
と考えて差し支えない。

◆ 語源は、ラテン語「早すぎる」(praemātūrus)。

この語源に忠実な意味合いしかない。
使い勝手のよい形容詞である。

英単語全体からみた頻出度・重要度は、
大したことはない。

  • 重要:<6001~9000語以内>
  • 書き言葉の頻出:3000語圏外
  • 話し言葉の頻出:3000語圏外
    (ロングマン、LDOCE6 の表記より)

それでも、これから見ていく用例では、
決まって使われている形容詞である。

日常的に頻出の2パターン

1. be動詞に続く「時期尚早な
2. 名詞に続く「早期〇〇

2パターンを、用例とともにそれぞれ見ていこう。

1. be動詞に続く「時期尚早な

じきしょうそう【時期尚早】

名詞、形動
ある事を行なう時機としては、まだ早すぎること。
また、そのさま。
(精選版 日本国語大辞典)

“premature”

done too early or too soon.

(LDOCE6、ロングマン)

happening or made too soon.
(OALD9、オックスフォード)

【発音】 prìːmətúər 

※ 下線は引用者

下線部をご覧いただきたい。

両英英辞書に共通する “too soon” は、
国語辞典の「まだ早すぎる」にぴったり。

とっつきにくい語感も似通っており、
互いに定訳とされる。

国語辞典にある「形動」とは、「形容動詞」の略。
日本語の品詞のひとつで、用言である。
形容詞と同じく状態を表すが、活用は異なる。

本来は名詞。
意味的に形容詞の要素があれば、形容動詞として作用する。

「時期尚早」の基本は名詞だが、形容詞的に用言
として使えるということ。

◆ 一方、形容詞 “premature” は「be動詞」に続く
のが最多パターン。

※ be動詞 = be、am、was、been、
will be、is、were、are。

この理由については、“aware” で詳述している。

be動詞以外では、自動詞 “seem“(~のように見える、
思える)がよく使われる。

 

 

  • “I was premature in saying goodbye.”
    (さよならを言うには時期尚早だった。)
  • “It would be premature to point the finger at him.”
    (彼を名指しで非難するのは時期尚早であろう。)
  • “It might be premature to file a complaint.”
    (苦情を申し立てるのは時期尚早かもしれない。)
  • “It is premature to talk about failure at this point.”
    (現時点で失敗について話すのは時期尚早である。)
  • “It’s premature to speculate about the cause.”
    (その原因を推測するには時期尚早だ。)
  • “Their predictions seem premature.”
    (彼らの予測は時期尚早に思える。)
  • “It seems premature to upgrade the software.”
    (そのソフトをアップグレードするのは時期尚早
    に思える。)

be動詞及び自動詞 “seem” を下線で示した。

◆「時期尚早な」の “premature” が名詞に続くこともある。

形容詞として見分けがつきやすい用法である。
代表例は次の3つ。

  • a premature conclusion
    (時期尚早の結論)
  • a premature judgment
    (時期尚早の判断)
  • a premature decision
    (時期尚早の決定)

2. 名詞に続く「早期〇〇」

“premature”

happening before the natural or proper time.
(LDOCE6、ロングマン)

happening before the normal or expected time.
(OALD9、オックスフォード)

【発音】 prìːmətúər 

※ 下線は引用者

「早期の」「早めの」との意味合い。

形容詞 “premature” を冠する場合、
ほぼ例外なく「早すぎる」を意味する。

特に症状の名称に目立つ。
私たち一般人が理解できるものを挙げると、

  • premature aging
    (早老)
  • premature graying
    (若白髪)
  • premature baldness
    (若はげ)
  • a premature death
    (早死)
  • premature ejaculation
    (早漏)

どれも常用語に近い。
早まった様子は、この5つでイメージできるだろう。

◆ 記述の “a premature baby”(未熟児)関係
については、別項で説明している辞書が多い。

“premature”

a premature baby is born before the
usual time of birth.

(LDOCE6、ロングマン)

happening or being born before the normal
length of pregnancy has been completed.

(OALD9、オックスフォード)

【発音】 prìːmətúər 

  • premature birth
    (早産)
  • premature delivery
    (早期分娩)
  • “My son was five weeks premature.”
    (息子は5週間早く生まれました。)

  • “I was born premature.”
    “I was a premature baby.”
    (私は未熟児でした。)

◆ 以上をまとめると、

  1. 時期尚早な
  2. 早期〇〇
  3. 未熟児 関係

この3つを頭に入れておけばよい。

ラテン語「早すぎる」が語源であることを思えば、
見事な一貫性である。

 

 

 

 

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