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Premature

      2021/03/01

時期尚早な、  早期の、  未熟児

“premature” は形容詞。

形容詞だから、「状態」 を表す。

【発音】   prìːmətúər
【音節】   pre-ma-ture  (3音節)

アクセント(強勢)は、最後の第3音節に来る。
癖のある発音なので、要注意。

定訳は 「 時期尚早な 」。
これに加えて 「 早期 」 。

この2つの意味を覚えておけば、基本はOK。

ビジネス場面でも、ニュース用法でも、
この2つを押さえておけば、概ね用が足りる。

先走る 」などと、動詞で和訳される場面も多々ある。

名詞もあり、「 未熟児 」「 早発砲弾 (軍事) 」を表す。
いずれも、なかなか専門的。

「未熟児」であれば、” a premature baby ” と
形容詞で表す方が、一般人の日常使用にふさわしい。

現に、<名詞>を記載しない辞書も少なくない。
3大学習英英辞典(EFL辞典)にもなし。

次の有名どころの辞書には、名詞用法も記載されていた。

<名詞>は、判で押したように 「 未熟児 」「 早発砲弾 」。

だが先述の通り、前者は ” a premature baby ” の方が一般的。

したがって、普段は

◇  premature  →  形容詞

と考えて差し支えない。

◆  語源は、ラテン語「早すぎる」(praemātūrus)。

この語源に忠実な意味合いしかない。
実に使い勝手のよい形容詞である。

英単語全体からみた頻出度・重要度は、
大したことはない。

  • 重要:<6001~9000語以内>
  • 書き言葉の頻出:3000語圏外
  • 話し言葉の頻出:3000語圏外
    (ロングマン、LDOCE6 の表記より)

これから見ていく用例でも、形容詞が中心となる。

◇  多用される2パターン

  1.  be動詞 に続く 「 時期尚早な
  2.  名詞 に続く 「 早期〇〇

2パターンを、用例とともにそれぞれ見ていこう。

1.  be動詞 に続く 「 時期尚早な

じきしょうそう【時期尚早】

名詞、形動
ある事を行なう時機としては、まだ早すぎること。
また、そのさま。

(精選版 日本国語大辞典)

“premature”

done too early or too soon.

(LDOCE6、ロングマン)

happening or made too soon.
(OALD9、オックスフォード)

【発音】   prìːmətúər
【音節】   pre-ma-ture  (3音節)

※  下線は引用者

下線部をご覧いただきたい。

両英英辞書に共通する “too soon” は、
国語辞典の「まだ早すぎる」にぴったり。

とっつきにくい語感も似通っており、
互いに定訳とされる。

国語辞典にある「形動」とは、「形容動詞」の略。

英訳は、“adjective verb”。
形容詞  “adjective” +  動詞  “verb” で 「形容動詞」。

日本語の品詞のひとつで、用言である。
形容詞と同じく状態を表すが、活用は異なる。

本来は名詞。
意味的に形容詞の要素があれば、形容動詞として作用する。

「時期尚早」の基本は名詞だが、形容詞的に用言
として使えるということ。

「形容動詞」については、日本最大の国語辞典と名高い
日国』を交えて、”conclusive” で事細かに取り上げている。

◆  一方、形容詞 “premature” は「be動詞」に続く
のが最多パターン。

※  be動詞  =  be、am、was、been、will be、is、were、are。

なぜ、形容詞が「be動詞」に続くかは、 “aware“、”vocal
で詳述している。

be動詞以外では、自動詞 “seem“(~のように見える、
思える)がよく使われる。

 

先走って、別れてしまった …

 

  • “I was premature in saying goodbye.”
    (さよならを言うには時期尚早だった。)
  • “It would be premature to point the finger at him.”
    (彼を名指しで非難するのは時期尚早であろう。)
  • “It might be premature to file a complaint.”
    (苦情を申し立てるのは時期尚早かもしれない。)
  • “It is premature to talk about failure at this point.”
    (現時点で失敗について話すのは時期尚早である。)
  • “It’s premature to speculate about the cause.”
    (その原因を推測するには時期尚早だ。)
  • “Their predictions seem premature.”
    (彼らの予測は時期尚早に思える。)
  • “It seems premature to upgrade the software.”
    (そのソフトをアップグレードするのは時期尚早
    に思える。)

下線は、「be動詞」及び自動詞 “seem”。

◆  「時期尚早な」の “premature” が名詞に続くこともある。

形容詞として見分けがつきやすい用法である。

代表例は次の3つ。

  •  a premature conclusion
    (時期尚早の結論)

  •  a premature judgment
    (時期尚早の判断)

  •  a premature decision
    (時期尚早の決定)

副詞は、様態の接尾辞 “ly” を伴う “prematurely“。

【発音】   primʌˈtʃʊrli
【音節】   pre-ma-ture-ly  (4音節)

アクセント(強勢)は、第3音節のまま。

  • “President prematurely declares victory”
    (大統領、先走って勝利宣言)     ※  ニュース見出し


2.  名詞 に続く 「 早期〇〇 」

“premature”

happening before the natural or proper time.
(LDOCE6、ロングマン)

happening before the normal or expected time.
(OALD9、オックスフォード)

【発音】   prìːmətúər 
【音節】    pre-ma-ture  (3音節)

※  下線は引用者

「早期の」「早めの」との意味合い。

形容詞 “premature” を冠する場合、
ほぼ例外なく「早すぎる」を意味する。

事に、症状の名称に目立つ。

私たち一般人が理解できるものを挙げると、

  •  premature aging
    (早老)

  •  premature graying
    (若白髪)

  • premature baldness
    (若はげ)

  •  a premature death
    (早死)

  •  premature ejaculation
    (早漏)

どれも常用語に近い。

早まった様子は、この5つでイメージできるだろう。

◆  既述の “a premature baby”(未熟児)関係
については、別項を設けて説明している辞書が多い。

“premature”

a premature baby is born before the
usual time of birth.

(LDOCE6、ロングマン)

happening or being born before the normal
length of pregnancy has been completed.

(OALD9、オックスフォード)

【発音】   prìːmətúər
【音節】    pre-ma-ture  (3音節)

  •  a premature birth
    (早産)

  •  a premature delivery
    (早期分娩)

  • “My son was five weeks premature.”
    (息子は5週間早く生まれました。)

  • “I was born premature.”
    “I was a premature baby.”
    (私は未熟児でした。)

◆  以上をまとめると、

  1.  時期尚早な
  2.  早期〇〇
  3.  未熟児 関係

この3つを頭に入れておけばよい。

動詞 「 先走る 」 なども、たやすく連想できるはず。

ラテン語「早すぎる」が語源であることを思えば、
見事な一貫性である。

 

 

 

 

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