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Foul play

      2026/04/14

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 5 minutes

不正行為、 事件性 

  •  No foul play is suspected.
  •  Foul play is not suspected.
    ( 不正行為の疑いはありません。)
  •  There is no evidence of foul play.
    ( 不正行為の証拠はありません。)
  •  There is no reason to suspect foul play.
    ( 不正行為を疑う根拠はありません。)
  •  There is no sign of foul play.
    ( 不正行為の形跡はありません。)


ニュースで年中見聞きするのが上記表現。

下線部 ” is ” の代わりに、 過去形 ” was ” もよく使われる。

「 ありません 」 → 「 ありませんでした 」 と過去形になる。

両方 「 be動詞 」 の代表格。

  •  is人称数直説法在形 」 =  三単現
  •  was 「 一人称及び三人称単数直説法過去形 」

◆  冒頭表現の主な趣旨は1つ。

ニュース用途の ” foul play “

「 犯罪絡みか否か 」 の簡潔な状況説明


視点は 「 犯罪がらみ 」 「 事件性 」 の有無。

受け手の関心のとば口も同様。

もし犯罪に該当する場合、罪状や違反の内容には、
さらりと触れるにとどまるのが普通。

なぜなら、” foul play ” を用いたニュースの大半は、
「 事件性 」 があるかどうかを知らせることが目的

報道時点では、詳細は不明ゆえでもある。

この点は、” DUI ” 報道と似た姿勢と言える。

通常の現場では、警察を中心に捜査が進められる。
そのため、主格に警察を据えるパターンが多い。

  •  The police do not suspect foul play.
  •  The police found no evidence of foul play.
  •  The police did not suspect foul play.
  •  The police said it could be foul play.
  •  The police had no reason to suspect foul play.
  •  The police have ruled out foul play in the case
     of his death.
    ( 彼の死について、警察は事件性を否定した。)


冒頭の3文と合わせ、合計9文がニュース報道の頻出パターン。

像・音声・文面の区分を問わない。

これらが理解できれば、日常用法の “foul play” の基本はOK。

◆ それでは、単語と文法をみていこう。

まず、” foul ” には、形容詞・副詞・名詞がある。

語源は、 古英語 「 不潔な 」( fūl )。

基本的意味はネガティブばかりで、 語源に沿う。

–  形容詞 「 悪臭のする 」 「 不潔な 」 「 荒れた 」
–  副詞 「 不正に 」 「 違法に 」 「 反則で 」
–  名詞 「 反則 」 「 ファウル 」 「 嫌なもの 」
※  可算・不可算兼用

【発音】  fául  (1音節)

野球の 「ファウルボール」 は  ” foul ball “。

ファウルラインの外側にそれた打球を指す。

「 邪球 」とも言うが、 こちらは死語に近い。

 

ファウル

 

さらに 「 ファウルチップ 」 は  ” foul tip “。

バットをかすり、捕手のミットに収まった打球を指す。

ストライクになってしまう。

いずれも、 打者にはネガティブに働く場面が
ほとんどなので、 ” foul ” の本質を反映している。

表題 ” foul play ” と同じく、 どちらも形容詞である。

◆  ” play ” には、自動詞・他動詞・名詞がある。

【発音】  pléi  (1音節)

語源は、 古英語 「 すばやい動き 」( plega )。

” foul ” もそこそこ多義だが、 ” play ” の比ではない。

ことに、 動詞 ” play ” は非常に多義である上、 英単語として最頻出かつ最重要。

名詞 ” play ” は、「 書き言葉の頻出度 」が、 一段階下がる。

◆  LDOCE6 ( ロングマン ) の表記によれば、

  動詞  “ play ”
–  重要最上位 <トップ3000語以内>
–  書き言葉頻出最上位 <トップ1000語以内>
–  話し言葉頻出最上位 <トップ1000語以内>

  名詞  “ play ”
–  重要最上位 <トップ3000語以内>
–  書き言葉頻出:<1001~2000語以内>
–  話し言葉頻出最上位 <トップ1000語以内>

  •   自動詞
    「 遊ぶ 」 「 試合する 」 「 行動する 」 「 演技する 」
  •   他動詞
    「 演じる 」 「 なりすます 」 「 公演する 」 「 演奏する 」
  •   名詞
    「 劇 」 「 遊び」 「 試合 」 「 博打 」    ※  可算・不可算兼用

【発音】  pléi  (1音節)


基本的意味の例示はこの通りだが、他にも存在する。

◆  表題 ” foul play ” を分析する。

両者とも、基本的意味の上位に入らない用法である
ため、先述のリストには挙げていない。

  •  ” foul ” は、形容詞「 不正の 」    ※  副詞ではない
  •  ” play ” は、名詞「 行為 」
  •  2語一体の ” foul play ” で、不可算の複合名詞

” foul ” の基本的意味が、一貫してネガティブなことは
既述したので、 ” foul ” は難しくないだろう。

  • ” There were no signs of foul play or a struggle.”
    ( 不審な点や争った形跡はなかった。)


◆  問題は ” play “。

「 遊び 」 やら 「 劇 」 やら 「 博打 」 やら、
それほど真剣味が伴う感じはしない。

「 試合 」 も含め、娯楽・エンタメに近いイメージ。

主要な英和と英英辞典 を調べてみたが、
該当する語釈がはっきりしない。

最も鮮やかな説明は、次の2点。


play

■ 5a 不可算名詞
(人に対する)行為、態度、対処の方法
現在は次の句でのみ用いる

・ fair play 公正な行為(態度)
・ foul play 反則、犯罪行為、殺人

( ジーニアス英和大辞典 )

■ 31.
manner of action, conduct, or playing.
fair play

https://www.collinsdictionary.com


とにかく 「 遊び 」 「 試合 」 の  ” play ” ではなく、
「 行為 」 を示すことは分かった。

” play ”  の語釈は今ひとつだったものの、
複合名詞としての  ” foul play ”  の語釈は
しっかり記載されているので、 救いがある。


foul play

Uncountable
CRIME
a criminal act that results in serious damage
or injury, especially murder.

Uncountable
SPORT
in sport, the act of playing unfairly or doing
something that is against the rules.

( ケンブリッジ、 CALD4 )

※  下線は引用者


犯罪の 「 不正行為 」 とスポーツの 「 反則 」。

この2つが出揃った語釈で、似通った解説だらけだが、
最もすっきり網羅していると感じたのが、 この ” CALD4 “。

下線がポイントで、「 人殺し 」 と同一視した語釈もあった。
( OALD9、MacmillanCollins など )

◆  一方、法律辞典ではどう説明されているか。

アメリカには、Black’s Law Dictionary
ブラックス法律辞典 )という有力な法律辞典が存在する。

判例などに最も引用される辞典である。

1891年刊で、 130年以上の歴史を誇る。

英米法を学ぶ学生で、 知らない者は皆無レベルの 存在感


( Amazon Japan  /  Amazon US )

現時点( 2018年5月 )での最新版( 第10版、2014年刊 )
の解説は以下の通り。


 foul play.
(15c)

1.  Wrongdoing, esp. when it involves a person’s
murder.
2.  A dishonest, unfair, or rule-violating act, esp.
one that happens during a sporting event.

Black’s Law Dictionary, 10th Edition
p.771.  (Thomson Reuters 2014).

※  下線は引用者
※  ” esp. ”  =  ” especially “( 特に )


ここでも、殺意のある殺人 ” murder ” を明記する。
” wrongdoing ” は、「 悪事 」「 犯罪 」。

驚くことに、英英辞典やEFL辞典よりも、
あっさりした中身であった。

◆  以上より、不可算名詞 ” foul play ” は、
「犯罪絡み、特に殺人」について指す。

◇  実際のニュース報道では、

” foul play ” の存在を否定し、
「 事件性はない 」ことを示す

ために多用されるのが一般的

上掲の9文が、その基本となる。

【関連表現】

【反意語】

  • ” fair play ”
    ( フェアプレー  =  正々堂々の試合態度 )
    ( 公明正大な行為 )

 

 

 

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