プロ翻訳者の単語帳

Professional Interpreter / Translator at Government Agency

英語辞書は「紙」か「電子版」か

      2022/11/27

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 11 minutes

本稿は必要以上に長くなっているので、
結論から述べてみる。

【 結論 】

1.  初学者は 紙中心 がよい。
2.  学習レベル不問で、併用がベスト
3. 
電子版 は持ち運びが楽で、気楽に確認できるのが利点


■ 
初学者
  紙は必須
紙中心がよい。 できれば、電子版も併用。

※  日本の一般的な小学生・中学生・高校生はこの範疇

■  中級者紙と電子版のいずれか使いやすい方。
併用がベスト。

■  上級者英語のプロでない限り、電子版のみでよい。
紙も併用するとベスト。

<  弊サイト内の定義  >    ※  私的な解釈


机上版、普通版、豪華版など装丁不問で、
テキスト本文が 紙上に印字 されている辞書。
このサイトでは「 書籍版 」の表現も用いる。

電子版
本文が紙上になく、電子的な辞書。
電子辞書に加え、CD、DVD、アプリを用いて
電子画面・デジタル画面 で見る形態も含む。

アマゾン「 キンドル 」などの電子書籍・電子本も含む。

自炊本
市販の紙の本を、スキャンして電子化 ( 主にPDF )
したもの。
自ら紙の本をスキャンする行為を 「 自炊 」 という。

弊サイトでは、自炊したものに加え、
専門業者に  外注してスキャンしたもの  も含む。

【 電子版のリスク、 自炊本の強み 】

■  蔵書の「自炊」記録(5)
■  蔵書の「自炊」記録(8)


◇  2015年12月に、 私は自炊を開始した。

毎月 10~20冊 を 外注スキャンしている。

2022年110月現在、 仕上がった自炊本は、
約 3,220冊。

引き続き、 進めていく。

< 蔵書の「自炊」記録 > 連載一覧


◆  語学学習に電子辞書が珍しくなくなってきたのは、
2000年代に入ってから。

その10年前から私は使っていた。

すなわち、 1990年代前半。

当時の電子辞書には、ガンガン使える実用本位の
ものはほとんど存在せず、 今から考えるとおもちゃ
のような作り。

1990年代前半までの電子辞書は未成熟であり、
「 電子ブックプレーヤー 」 の方が使いやすかった。

8インチCDを挿入して使う、 SONY「 DATA Discman 」
が主力製品。

電子ブック版 」と名打った 『 広辞苑 』( 岩波書店 )、
『 新英和・和英中辞典 』( 研究社 )、
『 現代用語の基礎知識 』( 自由国民社 )は、
書籍版とほぼ同額かそれ以上。

外国製の電子ブック版 とも互換性があった。

プレーヤー本体の定価は、 58,000円。


↑  書斎の本 ( 自炊本 )裏表紙の広告
ビジネス・アスキームック ( 1990年刊 )
https://amzn.to/2tSryfN


人間の頭ならこぼれますよ

このキャッチコピーが、 1990年当時の技術レベルを示す。

現代人が知りたい情報を、ボタンを押せば
たちまち答えてくれる

今なら 笑える 宣伝文句。

あの頃は感涙ものの有用性。

インターネットの 先駆者 の役目を果たしたのは確実である。

この シリーズ 3台に、 よくまあ投資したわ。

スマホ・タブレット全盛の2022年、 ため息 がこぼれる。

「 人間の頭なら爆発しますよ 」の当世か。

 

◆  生まれて初めて納得できた電子辞書は、
セイコーインスツル株式会社( SII )の「 TR-9500 」。

時は、1997年。


↑  野口悠紀雄の「超」知的生活法 ( 自炊本 )
アスキー( 1997年刊 ) を見て買った
https://amzn.to/2KASnvY


当時の社名は「 セイコー電子工業株式会社 」。

起動の速さ、無造作に置ける頑丈な筐体と見た目。

使い勝手は、あたかもプロ仕様の電卓。

実際に早打ちが可能で、電卓と遜色ない使い心地であった。

165 × 120 × 28mm とサイズの大きい一枚板。

キータッチの素晴らしさは、この頃から当時の競合
( カシオとシャープ )を大きく引き離していた。

即座に気に入り、最終的に3台購入した。

定価は 43,500円。

『 英和中辞典 』『 和英中辞典 』( ともに研究社 )、
『 広辞苑 』、『 ロジェ II シソーラス( 類語辞典 ) 』
が収録されていた。

あれから20年以上経過した2022年の今、
この価格帯の辞書を3台も購入した自分に驚く。

電卓並みにビシバシ打てる快感に 夢中になり
職場 と自宅に常備しておきたかったのだ。

残りの1台は故障時のスペア。

当時は日本の公務員だった。

業務上は英語と無縁の行政マンだが、『 広辞苑 』 は重宝した。

電卓と横並びで役所の机に常置していたが、外観が似ているため、
悪目立ちすることなく助かった。

 

◆  2015年3月末、SII は電子辞書ビジネスから撤退した。


「 電子辞書ビジネスからの撤退について 」

https://www.sii.co.jp/jp/news/2014/10/07/11409/

セイコーインスツル株式会社( SII )

2014年10月発表


1979年に日本初の電子辞書 「 IQ-3000 」( 下記写真 )を発売した
シャープ(※)に続き、 ソニー( 2006年撤退 )、SIIまで撤退。

※  シャープは、一般向けの 「 Brainシリーズ 」 を販売中

【出典】  https://www.asahi.com/articles/photo/AS20160726004227.html( リンク切れ )


  実物

電子辞書の国内市場は、2000年代に急成長を迎え、

2007年をピークに、以後10年も経ずして半減。

前出のSIIの撤退宣言( 2014年 )の予想通り、現状は、


市場の成熟に伴い、電子辞書市場が縮小して
いることや、
スマートフォン、タブレットなど
スマートデバイスの普及
により、電子辞書の
需要の伸びが期待できない

https://www.sii.co.jp/jp/news/2014/10/07/11409/

セイコーインスツル株式会社( SII )

2014年10月発表


◆  「 英語強化仕様 」の電子辞書市場は、2022年現在、
カシオ計算機 が独走している。

一介のユーザーとして、SII 製電子辞書 の
全期間を見届ける機会に恵まれた。

  •  1987年以来、導入期を経て、1990年代から成長期と成熟期
  •  21世紀に入り、ほどなく最盛期に到達
  •  2010年代は、一転して衰退期
  •  2015年の終焉

概ね「 製品ライフサイクル( product life cycle )」に沿う感。

主観を交えて、ざっくりまとめると、SII 製電子辞書 の興隆と衰微は、

  •  導入期  introduction ( 1987~1990年代前半 )
  •  成長期  growth ( 1990年代後半 )
  •  成熟期  maturity ( 2000~2010年頃 )
  •  衰退期  decline ( 2010~2015年 )

とっかえひっかえ品を変え、20年以上に渡り、
SII 辞書の追っかけをしてきた果て。

時代の流れといえばそれまで。
何とも言えない寂しさが残る。

アラート設定し、オークションで落札し続ける。
もう二度と新品購入できないため、壊れたら困る。

今ではカシオの 電子辞書 にもお世話になっているが、
SII は手放せない。

それはそれは大切に扱っている。

撤退は、かえすがえすも、残念な出来事である。

 

◆  電子辞書の衰退は 「 ガラパゴス製品 」 に終わった
ことも関係している。

結局、海外では中国とドイツなど、 ごく一部の国で
しか根付かなかったらしい。

アプリ全盛となっては、 将来性は見込めない。

日本では、  授業中のスマホ・タブレットが禁止されて
いるケースも目立ち、 生き残っている模様である。

「 ガラパゴス製品 」 なので、 大半の欧米人は、
電子辞書を見たことない。

職場でずらり並べて仕事していると、 初めて私の
キュービクルに入ってきた外国人は、 例外なく驚く。

「 これはなんだ !!

皆、 我が許可なく、 むんずとつかみ、 なでくり回す。

高官すら例外でない。

いい大人が、らんらんと輝く目の光を放つ瞬間。

同時に一様に示す、不気味な未確認物体を見る
かのような、びっくり顔。

まさに  ” stunned ” 。

日常生活では、めったに見られない光景。

役得なのか、何十回も目の当たりにしてきた。

 

◆  前置きが長くなってしまった。

私の普段使いは電子版。
2015年頃までは、電子辞書が圧倒的であった。
2022年現在では、アプリ版が優勢。

紙が嫌いなわけではない。

大金かけて自炊中 ( 4,000冊で 概算200万円 )
なのも、決して紙が嫌だからでない。

住居スペースの逼迫 が主な理由である。

日常生活から考えて、 紙中心は無理。

スペース問題に加えて、 勤務があるから。

定期的に新規投稿できているのは、
電子版のおかげに他ならない。

過去分の改善は週7日、 つまり毎日実施している。

紙しかなければ、 どだい無謀な話。

 

◆  私は公務員( 外国政府機関 )である。

正規職員なので、フルタイムで働いている。

平日の作文・作画は、早朝・通勤中・休憩時間・深夜
のいずれか。

数十回に分け、丸一日かけて 細切れ投稿 し、
醜態をさらしている有様。( 休日も大して変わらない )

スキマ時間に、ちょこちょこ書いては、更新を繰り返している。

そのため、 日中の投稿は 「 DRAFT 」 のままが多い。

いわば、 常に作業中。

使用する ワードプレス の 「 ドラフト保存 」 では、
データ消滅してしまう不安感が拭いきれない。

だから、 まずもって草稿 ( ドラフト ) も公開する。

なによりも、 公開してしまえば、 各種バックアップシステム
がフル作動し、 書きかけの文章と図画を守ってくれる。

サイト全体の バックアップ & セキュリティのため、
JetpackBlogVault ( ともに有料版 ) などと契約中。

【参照】  弊サイト ・ 自習教材を作るために使っている道具


実際問題として、 在宅の早朝と深夜はともかく、
通勤電車内で 『 広辞苑 』 や 『 ランダムハウス英和大辞典 』
を開けるか、 ということ。

いずれも、 弊サイトではお馴染みの辞書。

紙は、それぞれ 3kgを軽く超える
厚みも10cm以上。

こういう浩瀚なものを、都会のラッシュ時にお披露目
したら、 既述の  ” stunned ”  では済まされない。

電車内で開くことは非常識に近い。

最も愛用する ロングマン  ” LDOCE6 ”  でさえ、 辛うじて
持ち歩けるぎりぎりの寸法。

の実寸 >  23 x 14.8 x 5.5cm、 重さ 1,600g

したがって、 普段は アプリ版 ・ 電子辞書版 ・ オンライン
に頼っている。

 

◆  確かに、 私は「 初学者 」ではない。

本職が通訳翻訳官であるから、 一応「 上級 」であろう。

私の  普段使いが電子版である最大の理由は、
上記の事情により、 紙という選択肢がないから。

職場使用時も、 紙を持ち歩く余裕はない。

上述の辞典2冊で 6kg を超える。

どちらもオフィス外の通訳現場( オンサイト )に持参
できれば心強いが、 辞書のみで 6kg超はきつい。

公務員である以上、 公文書の方が大事。

こう考えると、 電子版以外の選択肢はありえない。

また、 キュービクル内の自席で翻訳する際も、
常時参照する辞典は10冊前後 ある。

英語以外にも、 国語辞典、 類語辞典、 専門用語辞典、
時に百科事典。

おまけに、 事実確認( fact-check ) のための資料。

この辺は、 弊サイトの博引旁証から推知いただけることだろう。

辞書を含む書籍の重量を考慮すれば、 紙中心は不可能。

どうやっても電子版が主となる。

それが現実。

【参照】  辞書の「 自炊 」と辞書アプリ

 

◆  毎月、 せっせと自炊本を量産している理由も、
スペース問題と併せて、 資料の物理的移動を避けたい
一心からである。

自炊により、 紙を電子版にしておけば、 必要な時に、
Wi-Fi 経由でクラウドからダウンロード可能。

「 マイ本棚 」を手元のタブレットに呼び寄せられるのは、
自炊本のおかげ。


自炊本のPDFデータは、 先述の自炊業者の専用ページに加えて、
パソコン本体、 有料の クラウド サービス 及び
ポータブルHDD ( 2台、 各5TB ) に保存中。

合計5ヶ所に分散し、 消滅リスクを回避している。

外出先で読む場合は、 PDFをタブレット( iPad mini )にコピーする。

◇  使用 ipad mini  →  写真 ( 辞書の 「 自炊 」 と辞書アプリ )

Wi-Fi を用いて、 クラウドから直接ダウンロードする場合が多い。

300ページ程度の菊判 ( ほぼA5サイズ ) の活字和書なら、
1冊70MB前後。

5秒~30秒でダウンロード でき、 至って簡単。

※  Wi-Fi の電波状況により、 所要時間に差がつく

自分に合った方法さえ見つければ、 データ管理は楽しい。

【参照】  「 Gmail 」 で作る単語帳

慣れれば、 手間なしである。

…  蔵書の 「 自炊 」 記録(6)   より


1990年代半ばの仕事ぶりを振り返ると、

これは夢か現か幻か。

そんな仕事環境に思えてくる。

ところが、 こんなのは平均的な社会人であれば、

誰でも構築できる ほど、 身近な環境 になっている。

1990年代までとは比べものにならないほど、
技術面で
恵まれた時代  に生きている私たち。


上掲の広告からも明らか。

このせっかくの利点を自覚し、
可能な限り うまく 利用 するのが肝要。


近頃のスマホは、 1969年の月面着陸時にNASAが駆使した、
全コンピュータの処理能力すら上回る高性能  を誇る。

【参照】  Smartphones: More powerful than NASA’s computing

幾らか投資し、 新たな< 利器 >を受容する
勇気と決断が、 皆様の未来を変える。


市販のアプリや電子本は、 紙と同額かそれ未満で買える。

電子辞書は高いものの、 一度買えば5年間は使える。

毎日使っても、 パソコンより長持ちする計算。

自炊は少しずつ実行すれば、 大金は不要。


日々あらゆる締切と闘うプロにとって、
紙にこだわりすぎるのは、非効率すぎて愚か と言える。

もっとも、 そんなプロはおそらく皆無。

お金をいただくプロと、 お金を支払って学習する学生。

立場が違えば、 方法や視点も違ってくる のは当然である。

逆に初学者が、 紙が必要な基礎固め  の段階をすっ飛ばす

のは、 長い目で見て大変危険  であると私は考える。

      どんな分野のプロにも、
お金を払って学ぶ時代
があった。


この点は押さえておきたい。

 

◆  そこで、初学者が紙を持つ重要性 をご説明したいと思う。

まず、 次のテキストをご覧に入れたい。




汚すぎるテキスト。

かつて私が使ったものである。

1999年7月に受けた国連英検の公式指定テキスト。

仕事の合間を塗って、 遮二無二勉強していた。

己の頭の悪さを開示するようで恥かしい。


それでも、 どうにか「 特A級 」に合格できた。

だが、 そんなことはどうでもよい。

学習には書き込みやマーキングが役立つ 可能性を
示すのが目的。

電子版では難しい作業に違いない。

あくまでも私のやり方である。

 勉強法は人それぞれ   であり、 まっさらな教科書
で合格できる優秀な方も大勢おられるはず。

辞書についても同様で、 書き込みすることなく、
上手に活用される学生・学習者も数多いだろう。

しかし一般論として、 筆記具を握り、自ら手を動かす
ことは、
記憶するための手頃で安価な勉強法  とされる。

書く行為が記憶を助けるということは、
幾度もの研究によって証明されている。

例えば、


ハイライトなどのマーキングは電子版でも可能で、入力用の
「 手書きペン 」 「 スタイラス 」 を用いて直接書き込む
こともできるようになってきている。

さらに、それを保存する機能もあったりする。

2020年以降は、 従来の筆記具で思う存分書きなぐるレベルに、
相当近づいている。

問題なのは、ぱらぱらめくる自由さが欠けていること。

勉強中、教科書を何気にめくっただけで、なんらかの
ヒントをつかんだ経験はないだろうか。

紙の方が、内容を時系列に再現しやすく、デジタル画面
だと、記憶の順序立てが悪化するとの研究は複数存在する。

空間記憶 spatial memory ) と深い関係がある現象。

電子版の場合、 順次スクロールする必要がある。

ジャンプ機能もあるが、 そうすると中間を見られない。

紙ならば、めくる度合いに融通が利くため、 もっと
要領よく確認できたりする。

特定済みの単語や文字列であれば、 電子版は検索すれば
出てくるが、 記憶があいまいな場合は見つけにくい。

前記の 空間記憶 に関わる、 顕著な弱点と感じる。

「 あの辺にこのような説明があった 」など、 不確実な
記憶から該当箇所に当たりをつけるには、 現時点では
手でめくるやり方に分があるかもしれない。

要するに、

記憶の定着 との関係で、
初学者が
電子版のみ
で学ぶのは、
やや心許ない


と私は考える。


◆  最後に、電子版の利点について述べてみたい。

ふと疑問に感じたことを、早めに解決する。

これができれば、意欲を維持したまま学習が進む。

それを可能にしてくれるのが、重量の縛りのない電子版。

使用するツールの選択次第で、己の知的要求を満たす
環境を比較的簡単に構築できる ことは、既に記した。

中身の充実度に比例して、重くなる傾向のある紙と違い、
収録内容を自分好みにコントロール可能

若干の手間暇かけて環境構築を試みると、 電子版の
果てしない潜在力に気づく。

何度も記す通り、 私の普段使いは電子版。

電子辞書中心だったのは、 2015年頃まで。

2022年現在は、 アプリ版が優勢なのも、

環境構築の自由度に魅せられた

からである。

 

◆  私が使っている主な辞書アプリは、 次の通り。

2022年 11月27日 現在

以下、「 iOS版 」 「 Kindle版 」 「 CD-ROM版 」 のいずれか。

Android版 」 がある辞書も多い。

< 英語関連 >

 

< 国語関連 >

 

  全部 「 iPad mini 」 に入れて持ち歩いている
◇  使用 ipad mini  →  写真 


便利この上ない。   

お勧め。

  •  ネットワーク環境不要
  •  紙の辞書と電子辞書に勝る コスパ
    ( 無償アップデートなど )
  •  複数の端末で同時使用可能
  •  書籍版よりも安価または等価
  •  相互リンク( 連携、 串刺し検索 )するアプリもある
  •  収録内容を自分好みにコントロール可能
  •  重量への考慮が不要で、 持ち歩き可能


世界中どこにいても、サイトを日々改善できるのは、
本来10kg以上になるはずの文献を、こうして携帯
しているから。

「 自炊 」した参考書  も同様に活用中。

まったくもって素晴らしい時代だ。   心底感謝。

◆  アプリ版は、複数の企業( ロゴヴィスタ物書堂
ビッグローブ など )が  同一辞書を販売している
ケースが少なくない。

  使い勝手に差があるため、 選択には要注意。

改訂履歴版数・各種レビューを調査し、ご自分に合った
ものを選ぶとよい。

LDOCE6のように、  まともに機能しない < 純正品 > 
も売られていたりする( 注意喚起)。

※  詳細は、LDOCE( ロングマン現代英英辞典 )

◇  辞書アプリ購入時の注意点

既記の通り、複数企業が同一辞書を販売している。

適切なアプリを選ぶためのチェックポイントを挙げる。

いずれも、当該アプリの販売サイトなどに掲載されている。

  改訂履歴 ( Version History )

改訂履歴にて、最終更新日とバージョン を必ず確認する。

自社製アプリの改善(バグ修正など)に
積極的な企業とそうでない企業がある。

リリース後、放置される高額アプリもある。

このようなアプリは、OSの大型アップデート後に
不具合が生じがち。

最悪の場合、ろくすっぽ起動できなくなる。

問い合わせても、なしのつぶて。
改善の目処が立たないまま、いつまでも使えない。

決して珍しくない話。

ぬかりなく改訂されている、他社製アプリは、
大型アップデート後も、問題なく作動したりする。


  版数 ( Version )

異なる版が、同時販売されていることは普通にある。

例えば、

  •  A社 最新版の第7版
  •  B社 旧版の第6版
  •  C社 第7版及び第6版

実に紛らわしい。

「書籍版」辞書の発行日を下調べして、当たりをつけて
おかないと、望まない旧版アプリを入手するはめに。

「書籍版」から、数年遅れてアプリ版が発売される
場合もよくあるので、待つべきか検討する。

  性能 ( Features )

実装されている特徴・特性は、使いやすさの決定打。

気軽に使える感覚が大事。

たやすく使えないと、使わずじまいになってしまう。

例えば、電子辞書の特長である、ジャンプ機能がどの範囲まで有効か。
例文にも適用されるか。

アプリ画面の外観(Preview)からも、自分との相性 が見えてくる。


【参考記事】    ※  外部サイト

【参照】

 語義の配列  →  発生順 ( 歴史主義 ) か頻度順か
■  「 自炊本 」 「 紙 」 の辞書を含む 使用辞書一覧
—-→  世界最大  “ OED ”  と 日本最大 『 日国 』 入手済み


◆  今の自分に必要なアプリをインストールし、
不要になれば削除する。

自身の成長に合わせて、コンテンツを入れ替える。

これぞ電子辞書には難しい、アプリの優位性 である。

肌身離さずまとっているスマホ・タブレットを取り出し、
その場で ささっと 疑問点を解消できる のは、  爽快な
ばかりでなく、  記憶定着の上でも理にかなっている

この利点は、 初学者も享受できれば、 なおよいと思う。

例えば、

  •  机に向かう時は 紙中心
  •  外出時のちょっとした 確認作業 は電子版 

こうした「  二刀流  」は、

  •  学習上のマンネリ・退屈・飽き・意欲低下を遠ざける

その分、 少々値が張るが、 少しずつそろえていけばよい。

 「 投資に値するか 」を決めるのは、その後の実行次第


私たち日本人が目指すべきは、 AIを味方にする「  二刀流  
の英語学習。

こう信じており、 1990年代より、 本腰を入れて、
商売道具とAIを連動させる投資  を継続してきた。

前述の通り、 3,000冊以上の辞書・書籍を 自炊 済み。

緩慢だが、 間断なく 「 電子化 」 を積み重ねている。

死ぬまで、 AI と 二人三脚 で生きていこうと目論む、
私なりの AI化 の一環である。

AI は敵ではなく、 かけがえのない仲間、 頼りになる助っ人。

分からないことがあれば、 ちゃんと教えてくれる。

【参照】  「自分の世界」が広がる英語、   AI vs 通訳、   AI vs 翻訳

頭脳も AIも 使いこなす 「  二刀流  」 はかっこいい。

 

 語学は接触( 学習 )し続けた者が伸びる。

言語習得の決め手は、持続性。

高校卒業時が 「 英語力のピーク 」 なんて、 もったいない。

人間の能力のうち、 語彙力のピークはかなり遅いされる。

次の通り、書き言葉、話し言葉も、60歳代から70歳代まで
伸び続けるの学説も発表されている。


[O]ur vocabulary skills, written and verbal,
require
many more years before they
peak in our 60s and 70s.

https://www.forbes.com/sites/daviddisalvo/2015/03/23/
new-study-shows-that-your-brains-powers-change-as-you
-age-some-peaking-in-your-70s/#7b448dc31ef8

2015年3月23日付

【 当該記事が根拠とする学術論文 】

Hartshorne, J. K., & Germine, L. T. (2015).
When Does Cognitive Functioning Peak?
The Asynchronous Rise and Fall of Different
Cognitive Abilities Across the Life Span.
Psychological science, 26(4), 433–443.

・  https://doi.org/10.1177/0956797614567339
・  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25770099/


すれば、一生涯傾けても、あまりある知的努力他ならない

長生きする意義張り合いここ見出すこともできるかもしれない


◆  英語学習は、資格・受験・キャリアなどという
目標にとどまらず、

情報収集 老化防止 にも役立つ

紙でも電子版でも、ご自身のライフスタイルと能力
に見合った方法を取り入れ、うきうき わくわく

 楽しく学び続けられる環境づくり 

を心がければ、限りある人生 を満足させやすい
と私は考える。




【参考文献】

  •  Gemma Walsh (2016) Screen and Paper Reading Research –
    A Literature Review, Australian Academic & Research Libraries,
    47:3, 160-173,  DOI:10.1080/00048623.2016.1227661
    https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/00048623.2016.1227661
    2016年9月付
    →  「 紙 」は「 電子版 」より全体像がつかみやすく、記憶に残りやすい。

  •  ” タブレットで勉強 ” ってほんとうに効果はあるの ?
    ” 紙で勉強 ” と科学的に比較してみた
    https://studyhacker.net/columns/edtech-notebook
    2016年9月18日付
    →  細かい作業と暗記には紙、流れの把握にはディスプレイがよい。

  •  “Are Audiobooks As Good For You As Reading ?  Here’s What Experts Say”
    http://time.com/5388681/audiobooks-reading-books/
    2018年9月6日付
    →  オーディオブックと「 電子版 」の理解度は互角、「 紙 」はよりよい。

  •  「 読書は紙がいいのか ? それとも電子書籍がいいのか ? 」
    問題にとりあえずの結論が出てた件
    https://yuchrszk.blogspot.com/2018/09/blog-post_67.html
    2018年9月24日付
    →  文章の内容問わず紙が優位、時間無制限ならデジタルも負けない。

  •  「 紙の本なくならない 」ページめくる動作にカギ
    https://www.sankei.com/life/news/190917/lif1909170009-n1.htm
    2019年9月17日付
    →  記憶形成には、直観的に理解できることが重要。  本の厚みや
    紙の肌触りで五感を活用できる紙なら、より効果的に記憶できる。

  •  UCLA所長 「 紙の本だけでなく、電子書籍で読書できる脳を鍛えよ 」
    https://president.jp/articles/-/36225
    2020年7月3日付
    →  「 深い読み 」を育む紙の本は、今後も教育に不可欠だが、
    紙・デジタル両様に対応可能な「 バイリテラシー脳 」を育てよ。

  •  日本政府が進める「 デジタル教科書 」の  “ 不都合な真実 ”
    5年間使った小学校が「 紙の教科書 」に戻したワケ
    https://www.dailyshincho.jp/article/2020/12220615/?all=1
    2020年12月22日付
    →  諸外国でも、「 紙 」の方が集中力・理解力が高く、学習効率がよい。

  •  教科書は紙かデジタルか、それとも併用か
    アンデシュ・ハンセン / 新井紀子 / 関口修司
    https://special.sankei.com/a/politics/article/20210504/0002.html
    2021年5月4日付
    →  デジタル端末の教育への導入は、睡眠や精神にも影響を及ぼすため、
    慎重になるべき。

  •  「 紙とデジタル 」 学びの違いは、 経験の差の可能性
    SNSのやりすぎは、学びにどんな影響があるか
    https://toyokeizai.net/articles/-/441883
    2021年7月25日付
    →  SNS言語中心だと、語彙習得が遅れ、文章理解力や論理的思考を
    育む機会が損なわれる可能性がある。

  •  デジタル教科書、英語から 文科省2024年度導入へ
    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE2046Y0Q2A720C2000000
    2022年8月19日付
    →  英語はネーティブスピーカーの音声などを流せる機能への評価が高い。
    当面は紙の教科書との併用を想定する。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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