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Go out of one’s way to -

      2020/05/01

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 ~のために、特に努力する

率先して他者を助け、よい結果をもたらした
人を称賛する時に多用される決まり文句。
–
まれに、嫌味に使われることがある

自分で自分の身を助ける努力にも使うが、
他者支援について使われる場合が圧倒的多数。
–

自助を称える機会が少ないせいでもある。

自分以外への奉仕の称揚が主な使用場面。
その結果、口頭が目立つが、文面でも使える。

■ “go out of your way to do something“ 
to do something with more effort than

is usual or expected.
(ロングマン、LDOCE6)

■ “go out of one’s way”
make a special effort to do something.
(オックスフォード)

■ “go out of your way”
to try especially hard to do something
good or helpful.
(ケンブリッジ、Academic Content Dictionary)

上記のように、3大EFL辞典系列の語釈は似通う。

所有格にばらつきがあるが、ここは任意。

表題では、所有格の代表形として “one’s” にした。

■ “one’s” には、通常は人称代名詞の
所有格を入れる。

すなわち、次のいずれか。

  • my  私の
  • your  あなたの
  • his  彼の
  • her  彼女の
  • their  彼らの
  • our  我々の
  • its  それの

“one’s” は、所有格の代表形として、
辞書などで起用される。

具体的には、不定代名詞 “one” の所有格が “one’s”。
上記の所有格を代表する。
–
いわば、所有格のワイルドカードとして使われる。

また、”to do something” の記載位置が、項目と語釈
に分かれているものの、実質同然なので問題外。
–

◆ この表現のポイントは、赤字部分。
–
とりわけ、下線部の形容詞 “more” と “special”、
さらに副詞 “especially”。

3つとも<普段以上>の意味合いなので、格別な
努力が欠かせない表現であることを示す。

通常レベルの努力は対象外ということ。

主用途は賛美なので、当然かもしれない。

<普段以上>がどの程度かも一概には言えず、
当人の置かれた立場次第。
–

◆ “go out of one’s way to – ” は、所有格を除くと、
基礎単語5語で構成されている。

5語すべてが、英単語として最頻出かつ最重要。

口語・文面とも、頻出度は<トップ1000語以内>。
重要度も<トップ3000語以内>。
どれも最高ランクの位置づけにある。
(ロングマン、LDOCE6 の表記より)

基礎単語ばかりだから、解釈も容易なはず。
しかし、そうでもない。
それゆえに、本稿で取り上げている。

  • 自動詞 “go“(出る)
  • 副詞 “out“(外に)
  • 分離の前置詞 “of“(~から)
  • <所有格 ○○>
  • 名詞 “way“(道)
  • 目的の前置詞 “to“(~のために)

直訳は「~のために、○○の道から外に出る」
中級
以上の英語力があれば、すぐ分かる。
–

◆ では、なぜこれが「~のために、特に努力する」
を意味するのか。

まずは、単語と文法を見ていこう。

ここでの所有格○○(one’s)は、”way” の持ち主のこと。

例えば、
“his way” であれば「彼の道」。
“your way” であれば「あなたの道」。

無生物でもよい(例文参照)。

名詞 “way” には、可算と不可算がある。
基本は可算名詞。

不可算になる(※)のは、具体的な「道路」でなく、
抽象的な「進路」「進行」。
※ 英英辞書によっては、どちらも可能とする

ここでは、単純な「道」で可算と考えられるが、
解釈は分かれている。
–
もっとも、代名詞に続くフレーズのため、冠詞を考慮する
必要はなく、可算・不可算は大きな問題ではない。

また、”go out of one’s way to – ” では、
所有格の単複不問で、単数 “way” が通例。

実例を調べると、”their ways” や “our ways” も
結構見かける。

【名詞 “way” 例】
–
・”Have it your way.“

・ “We parted ways.”
・ “Learn – the hard way”
・ “Way to go ! ”
・ “No way ! ”
–

“to” は、目的の前置詞(~のために)。
先の “to do something” で「何かをするために」。
「道から外に出る」理由を “to” に続けて述べる。

自動詞 “go” の語形変化は、
goes – going – went – gone。
内容に応じて “go” を変化させる。
–

◆ 次に、文面を検討する。

「○○の道から外に出る」が「特に努力する」
を意味するのは、本来の道から外れることには、
プラスアルファな動機が必要となるから。

普通なら自分のことだけ考えて、自分の道のみ
追求する方が、手間隙いらずである。

その道を外れるには、相当の手間隙に加え、
意欲も勇気も必要。

つまり、動機が確かなものでなければ、自分
の道を外れたりしない。損だからである。

にもかかわらず、あえて道を外れる。
そこにあるのは、「特に努力する」姿。

<普段以上>でなければ実行できない献身で
あることは、これまでの説明で自明だろう。

既記の「通常レベルの努力は対象外」も理解できよう。

他者への尽力を褒め称えることこそ、
この表現の最適な使い道だと思えてくる。
–

◆ 定訳がないため、和訳は一筋縄では行かない。
–
どうも恩着せがましくなりがちで、なかなか厄介。
–
使い手との関係を兼ね合いに入れつつ、文脈を
踏まえて和訳する。
–

 

  • “Those kids went out their way to assist the old man.”
    (あの子たちは、体を張って、その高齢男性を助けたの。)
    –
  • “Those two went out of their way on my behalf.”
    (2人は私のためによくしてくれた。)
    ––
  • “She went out of her way to help me out.”
    (彼女は私をわざわざ助け出してくれた。)
    –
  • “Let’s go out of our way to support them.”
    (彼らを助けてあげようよ。)
    –
  • “Jack has gone out of his way to be with us.”
    (我々と合流するために、ジャックはわざわざ来てくれた。)
    ー-
  • “He went out of his way to introduce me to his boss.”
    (彼は私をわざわざ上司に紹介してくれた。)ー
    –
  • “The students went out their way to make me
    feel comfortable.”
    (私を快適にするため、学生たちは頑張ってくれた。)
    –
  • “His company is going out of its way to
    raise funds for the charity.”  ※ 無生物(会社)
    (彼の会社は、その慈善団体の資金調達に乗り出す。)
    ※ “its” は、単数の3人称
    –

上記例文のように「わざわざ」と訳されるケースが多い。
次の語釈 1 の通りである。

  わざわざ【態態】
副詞
1.その事だけのために、特に行うさま。特別に。
とりたてて。
2.ことさらに。故意に。わざと。
(広辞苑 第七版)

 

 

 

 

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