プロ翻訳者の単語帳

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In what context – ?

      2019/09/19

どんな文脈で~?  どんな状況で〜? 

聞きさしならない話を小耳に挟んだ際、
「どんな文脈で出てきた話?」と確認したりする。

前後の文脈を把握しないことには、真相は見えない。
断片的な情報でなく、全体像をつかみたい。

そんな時の発言。

この英語版が、”In what context – ? ”
ダッシュ部には、具体的な質問内容を入れる。

会話中であれば、3語のみで通じる場合が多い。

In what context ?
(どんな文脈で?)(どんな状況で?)

ちょうど、

To what extent ?
(どの程度まで?)

に似ている。

シンプルな質問文であり、応用が利く。

”How much ? “ や “What’s this ? “ と似通う雰囲気。

いずれも丁寧ではないが、簡明直截で分かりやすい。

◆ 猜疑心にかられて口にするばかりでなく、
英語の使い方を尋ねる際にも役立つ。

英語学習者としては、ぜひ身につけたい。
その言い回し例を6つ、本稿の末尾に挙げてある。

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◆ “context” は、名詞のみの単語。

【発音】 kɑ́ntekst

可算名詞と不可算名詞を兼ねる。
語源は、ラテン語「結びついた」(contextus)。

英単語全体から見た、名詞 “context” の位置づけは中堅レベル。

・ 重要 :<3001~6000語以内>
・ 書き言葉の頻出:<1001~2000語以内>
・ 話し言葉の頻出:3000語圏外

だが、<Academic Word List>(※)入り
しており、高等教育では大切な位置にある。
※ 英語圏の大学教科書の頻出単語570語

(以上、ロングマン LDOCE6 の表記より)

  • 文脈
  • 前後関係
  • 状況
  • 背景

英語の “context” の主な意味は上記4つ。
語源に沿った意味合い中心で、多義ではない。

ここで気になるのは、日本語の「文脈」。

「文脈」

文中でのの意味の続きぐあい
文書の中での文と文との続きぐあい
比喩的に、筋道・背景などの意にも使う。

(広辞苑 第六版)

定義は、LDOCE6 とほぼ重なっている。

“context”

1  the situation, events. or information
that are related to something and
that help you to understand it.

the words that come just before and after
a word or sentence and that help you
understand its meaning.

(ロングマン、LDOCE6)

【発音】 kɑ́ntekst

※ 下線は引用者

各下線部が驚くほど共通している。

多用される熟語も数えるばかり。
基本は6つ。

  • in the context of – 
    (~の文脈では)(~の状況では)
  • in context   ※ “the” なし
    (文脈上で)(状況下で)
  • in the wrong context
    (誤った文脈で)
  • out of context with – 
    (~と前後関係はなく)
  • take out of context
    (文脈から切り離す)
  • depend(s) on the context
    (その文脈次第)

“context” は可算・不可算兼用のため、
冠詞の有無がひっかかる。

in context” は、冠詞抜きの<2語ワンセット>。

不可算名詞の用法で、
「~の文脈では」「~の状況では」。

特定の文脈・状況を指しているのではなく、
一般的に、このような文脈・状況であれば」
という抽象的なニュアンス。 すなわち、抽象名詞扱い。

一方、”in the context” または “in this context” は、
この文脈では」「この状況では」と特定済みの
具体的な文脈・状況を指している。

例文で比較してみよう。

  • “We need to consider these things in context.”
    (このようなことは、文脈から考えないと。)
    → 特定の文脈は指しておらず、一般論・抽象論
  • “We need to consider these things in the context.”
    (このようなことを、この状況下で考えないと。)
    → 特定の状況を指している
  •  “You must be able to use any words in context.”
    (どんな単語も文脈で使えるようにならないと。)
    → 特定の文脈は指しておらず、一般論・抽象論
  • “You must be able to use this word in the context.”
    (この単語をその文脈で使えるようなならないと。)
    → 特定の文脈を指している

一般論・抽象論か、特定の具体例かで判別する。

これが基本。

もっとも、実際の使用を多数調べると、
冠詞の有無はごっちゃになっているケースも少なくない。

◆ 冠詞を除けば、”context” の理解は難しくない。

既述の通り、品詞は名詞のみ。多義でない上、
日本語の「文脈」に意味合いがそっくりだからである。

最後に、表題 “in what context” を用いた
疑問文を掲げる。

“in” は、場所の前置詞「~において」。
“what” は、疑問代名詞「どのような」。

幅広く活用できる質問方法なので、これらをチェック
してから、”context” 全体を学ぶとよい。

次の6つは、英語学習上の用法確認に使える。

  1. In what context is this used ?
    (これはどんな文脈で使われますか?)
    (これはどんな状況で使われますか?)
  2. In what context is this word used ?
    (この単語は、どんな文脈で使用されますか?)
  3. In what context should I use this phrase ?
    (このフレーズは、どんな文脈で使えば
    よいでしょうか?)
  4. In what context would the words
    out of the picture‘  make sense ?
    (「無関係である」という言葉は、どんな文脈
    で意味をなしますか?)
  5. In what context can I use the phrase ‘real quick’ ?
    (「今すぐに」というフレーズは、どんな状況
    で使えますか?)
  6. In what context would you say ‘go ahead‘ ?
    (どんな状況で「お先にどうぞ」と言いますか?)

以上6つ。英語学習に取り入れると便利。
ー-

  • “In what context did this happen? ”
    (どんな状況でこんなことになったの?)
  • “In what context did he mention it ? ”
    (どんな文脈で彼はそう言ったの?)
  • ”We need to ask how these weapons are used,
    in what context and for what purpose. ”
    (それらの武器がどのように、どんな状況で、そして
    どんな目的で使われるか問わなければならない。)
  • “When and in what context should we get
    rid of them ? ”
    (いつ、どんな状況で、彼らを追い出すべきですか?)

【関連表現】
out of context”
(文脈から切り離して)

 

 

 

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