プロ翻訳者の単語帳

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In what context – ?

      2020/12/17

どんな文脈で~?  どんな状況で〜? 

聞きさしならない話を小耳に挟んだ際、
それって、どんな文脈で出てきた話
と確認したりする。

前後の文脈を把握しないことには、真相は見えない。
断片的な情報でなく、全体像をつかみたい。

そんな時の発言。

この英語版が、” In what context – ? “。

ダッシュ部には、具体的な質問内容を入れる。

  会話中であれば、3語のみで通じる 場合が多い。

In what context ?

(どんな文脈で?)(どんな状況で?)

ちょうど、

To what extent ?

(どの程度まで?)

に似ている。

シンプルな質問文であり、応用が利く。

◇  いずれも、丁寧ではないが、簡明直截で分かりやすい

“  What’s this ?  “  や  “  How much ?  “  と似通う雰囲気。

◆  猜疑心にかられて口にするばかりでなく、
英語の使い方を尋ねる際にも役立つ。

英語学習者としては、ぜひ身につけたい。

言い回し例を6つを、後でご案内する。

文脈が分からないと、
なんとも言えないね。

 

◆  “context” は、名詞のみの単語。

【発音】  kɑ́ntekst
【音節】  con-text  (2音節)

可算名詞と不可算名詞を兼ねる。

語源は、ラテン語「結びついた」(contextus)。

◇  英単語全体から見た、名詞 “context” の位置づけは、
中堅レベル。

・ 重要 :<3001~6000語以内>
・ 書き言葉の頻出:<1001~2000語以内>
・ 話し言葉の頻出:3000語圏外

だが、<Academic Word List>(※)入り
しており、高等教育では大切な位置にある。

※  英語圏の大学教科書の頻出単語570語

(以上、ロングマン LDOCE6 の表記より)

  •  文脈
  •  前後関係
  •  状況
  •  背景

英語の “context” の主な意味は上記4つ。
語源に沿った意味合い中心で、多義ではない。

ここで気になるのは、日本語の「文脈」。

「文脈」

文中でのの意味の続きぐあい
文章の中での文と文との続きぐあい
比喩的に、筋道・背景などの意にも使う。

(広辞苑 第七版)

定義は、LDOCE6 とほぼ重なっている。

“context”

1.  the situation, events. or information
that are related to something and
that help you to understand it.

2.  the words that come just before and after
a word or sentence and that help you
understand its meaning.

(ロングマン、LDOCE6)

【発音】  kɑ́ntekst
【音節】  con-text  (2音節)

※  下線は引用者

各下線部が驚くほど共通している。

多用される熟語も数えるばかり。

基本は6つ。

  • in the context of –
    (~の文脈では)(~の状況では)
  • in context  
    ※  “the” なし
    (文脈上で)(状況下で)
  • in the wrong context
    (誤った文脈で)
  • out of context with –
    (~と前後関係はなく)
  • take out of context
    (文脈から切り離す)
  • depend(s) on the context
    (その文脈次第)

“context” は可算・不可算兼用のため、
冠詞の有無がひっかかる。

in context” は、冠詞抜きの<2語ワンセット>。

不可算名詞の用法で、「~の文脈では」「~の状況では」。

特定の文脈・状況を指しているのではなく、
一般的に、このような文脈・状況であれば」
という抽象的なニュアンス

すなわち、抽象名詞扱い。

一方、”in the context” または “in this context” は、
この文脈では」「この状況では」と特定済みの
具体的な文脈・状況を指している。

例文で比較してみよう。

  • “We need to consider these things in context.”
    (このようなことは、文脈から考えないと。)
    →  特定の文脈は指しておらず、一般論・抽象論
  • “We need to consider these things in the context.”
    (このようなことを、この状況下で考えないと。)
    →  特定の状況を指している
  •  “You must be able to use any words in context.”
    (どんな単語も文脈で使えるようにならないと。)
    →  特定の文脈は指しておらず、一般論・抽象論
  • “You must be able to use this word in the context.”
    (この単語をその文脈で使えるようなならないと。)
    →  特定の文脈を指している

一般論・抽象論か、特定の具体例かで判別する。

これが基本。

もっとも、実際の使用を多数調べると、
冠詞の有無はごっちゃになっているケースも少なくない。

◆  冠詞を除けば、”context” の理解は難しくない。

既述の通り、品詞は名詞のみ。多義でない上、
日本語の「文脈」に意味合いがそっくりだからである。

最後に、表題 “in what context” を用いた
疑問文を掲げる。

“in” は、場所の前置詞「~において」。
“what” は、疑問代名詞「どのような」。

幅広く活用できる質問方法なので、これらをチェック
してから、”context” 全体を学ぶとよい。

◆  こちらの6つは、英語の用法を確かめる時に使える。

  1.  “In what context is this used ?
    (これはどんな文脈で使われますか?)
    (これはどんな状況で使われますか?)
  2.  “In what context is this word used ?
    (この単語は、どんな文脈で使用されますか?)
  3.  “In what context should I use this phrase ?
    (このフレーズは、どんな文脈で使えば
    よいでしょうか?)
  4.  “In what context would the words
    out of the picture‘  make sense ?
    (「無関係である」という言葉は、どんな文脈
    で意味をなしますか?)
  5.  “In what context can I use the phrase ‘real quick’ ?
    (「今すぐに」というフレーズは、どんな状況で使えますか?)
  6.  “In what context would you say ‘go ahead‘ ?
    (どんな状況で「お先にどうぞ」と言いますか?)

英語学習に取り入れると便利。
ー-

  • “In what context did this happen? ”
    (どんな状況でこんなことになったの?)
  • “In what context did he mention it ? ”
    (どんな文脈で彼はそう言ったの?)
  • ”We need to ask how these weapons are used,
    in what context and for what purpose. ”
    (それらの武器がどのように、どんな状況で、そして
    どんな目的で使われるか問わなければならない。)
  • “When and in what context should we get
    rid of them ? ”
    (いつ、どんな状況で、彼らを追い出すべきですか?)

【関連表現】

out of context
(文脈から切り離して)
(文脈を無視して)

 

 

 

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