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All rise.

      2024/08/29

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 4 minutes

全員起立。

「 起立 」 の定訳。

直訳そのまま。

 

■  ” all ” には、 形容詞・代名詞・名詞・副詞がある。

【発音】  ɔ́ːl  (1音節)

最頻出は形容詞だが、 それ以外も多用される。

–  形容詞 「 全部の 」 「 すべての 」 「 いかなる  」 「 もっぱら 」
–  代名詞 「 全員 」(  ←  複数扱い )  「 万事 」(  ←  単数扱い )
–  名詞 「 全財産 」 「 森羅万象 」
–  副詞 「 すっかり 」 「 まったく 」 「 ひどく 」

All rise ”  の  ” all ”  は、

  代名詞 「 全員 」 


を意味する。

複数形 ( plural ) として扱う。



ジーニアス英和大辞典 』
大修館書店、2001年刊 ( ロゴヴィスタ アプリ版 )
…  ” all ”  の語釈より
<大修館書店HP>


◆  下記も、 複数の代名詞 ( pronoun )   ” all “。

  •  ” All are welcome to attend. ”    ←  複数ゆえ “are “
  •  ” All are welcome to join. ”    ←  複数ゆえ “are ”
    ( どなたでも参加できます。)
  • RIP  to all.”
    ( 全員のご冥福を祈ります。)
    ( 皆様、安らかに。)
  • ” Thank you all. ”
    ( 皆さん、 ありがとう。)

具体的には、 不定代名詞 ( an  indefinite  pronoun )。

※  「 不定代名詞 」 とは、 漠然とした不特定の人・物・数を表す名詞

レターやメールの頭語によく見るのが、

  •  ” Dear all ”  ( 皆様 )
  •  ” Good morning all ”  ( 皆様、おはようございます ) 
  •  ” Hello all ”  ( 皆様、こんにちは ) 

ビジネス用途なら、「 関係者各位 」 などと訳すこともできよう。

※  「 頭語( とうご ) 」とは、手紙の書きだしのことば

和文の代表格は 「 拝啓 」 「 前略 」だが、英文の場合、通常、
頭語 ( an opening phrase ) は、 < 宛名 >  < 呼びかけ >。

そのため、形容詞 ” dear ” ( 親愛なる ) を添えるのが、
一般的な頭語とされる。

【発音】  díər  (1音節)

また、 頭語が ” All ” 1語 の社内メールも、ごく普通。

Dear all ” に比べて、やや事務的だが、失礼ではない。

仲間向けなら、” All ” の出番が目立つ気もする。

他人行儀な挨拶よりも、すっきり気持ちよい感。

以上の用途では、 ” all ” は 複数扱い となる。

【発音】  ɔ́ːl  (1音節)

 

◆ 一方、 単数扱い の  ” all ” は、



ジーニアス英和大辞典 』
大修館書店、2001年刊 ( ロゴヴィスタ アプリ版 )
…  ” all ”  の語釈より
<大修館書店HP>


【参照】


◆  ” You all ” ( 皆さん ) のくだけた言い方として、

1語に合体した  ” Y’all ” も、 代名詞 ( pronoun )。

【発音】  jɑːl  (1音節)

” You all ”  の意味なので、 本来は上品でも下品でもない。

インターネット用の略語扱いされることもあり、 その
文脈と相手によっては、 「 あんたら 」 「 てめぇら 」。

【参照】  ” Joce’s YouTube ”  ←  推しの YouTuber のご紹介
( 図入り、 写真入り、 動画入り )

■ rise ” には、 自動詞・他動詞・名詞がある。

語源は、 古英語 「 立ち上がる 」( rīsan )。

ここでは、 自動詞 「 起立する 」

【活用形】  rises – rose – risen – rising

【発音】  ráiz  (1音節)

◆  ” All rise. ” は、 講演者や来賓を迎え入れる時の号令。

百人、千人単位が一堂に会する講堂ではもちろん、
数人の教室や法廷でも使う。

 

全員起立  ” All rise ! “

 

◆  号令としての ” All rise. ” では、 ” all ” は弱めに聞こえる。

さらに、 末尾の「se」も消え入る感じ。

” all ” を強調する言い方もあるが、 少数派な印象。

英語慣れしてない日本人であれば、
「 ォー ラー ィ 」 くらいに聞こえるだろう。

” All right. “( オーライ ) に一見似ているが、 平時であれば、
こちらは 「  オー ィ  」 で、 ” all ”  に強いアクセントを置く。

「 もう分かったからうっせぇわ 」 と反発丸出しで応答するなら、
「 ォー ライ
」 となることも。

◆  裁判官の入廷 時にも 出てくる。

洋画・ドラマでチェックしてみよう。

< YouTube >    ※  動画全長 4分

The Courtroom Movie Supercut

( 裁判映画の場面集 )

https://www.youtube.com/watch?v=A1Sbj_rITyY


最初の < 23秒間 > で立て続けに出てくるのが、次の3つ。

  •  All  rise.

  •  All  rise.

  •  Please  rise.

強さアクセントの違い が見所

言語によるアクセント ( 強弱、 高低 ) と音節 ( syllable

の違いについては、 ” integrity ”  で事細かに述べた ( 図入り )。

 

 

【関連表現】

  • ” Please be seated. ”
    ( ご着席ください。)

講堂における号令。

以下と趣旨は同じ。

 

 

 

 

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