プロ翻訳者の単語帳

Professional Interpreter / Translator at Government Agency

Have a seat.

      2020/01/03

お掛けください。

「ハバシー」などと聞こえる。

日本の学校教育で学ぶ “Sit down.” は、
「座って」という風。

“Please sit down.” は、
「座ってください」。

どちらも、押し付けがましく聞こえる場合がある。
【参照】“please” の弱点

さらに、”Sit ! ” =「お座り!」
と犬への命令を連想させる響きを伴う。

加えて、一般的な日本人が発音すると、
卑語 “shit”(糞)に聞こえがち。

Please sit here.”  (こちらにお掛けください。)
Please shit here. (こちらにクソしてください。)

日本人の英語に聞き慣れている外国人ばかりでない。

ここに脱糞して」とだしぬけに言われれば、誰しも驚く。

その場に居合わせ、笑いをこらえた経験が私にも何度かある。
“shit” と本当に聞こえるので、ぎくっとする。

相手によっては、笑い話では済まされない。

■ sit  / sít /
■ shit  / ʃít  /

友人・同僚など、気のおけない仲間
または部下が相手ならば、
“Sit down.” でも問題ないだろう。

しかし、お客様をもてなすのであれば、
Have a seat.” (お掛けください)
の方が上品な感じ。

少なくとも、強制・命令リスクは低減できる。
丁寧にするには、”Please have a seat.”。


sit” には、自動詞・他動詞・名詞がある。
圧倒的に使われるのは自動詞で、非常に多義である。
ここでも自動詞。

語源は、古英語「座る」(sitten)。

“seat” は「座席」のこと。
シートベルト」「チャイルドシート」のそれ。
直訳は「席をもらってください」だから、
「お席をどうぞ」で「お掛けください」。

可算名詞なので、不定冠詞 “a” がつく。

「おもてなし」に備えて、
反射的に口から出るようにしておこう。

【類似表現】
“Please be seated.”
(ご着席ください。)
※ 講堂などにおける号令。
All rise.” (全員起立)と対。

【関連表現】
“Come in.”
https://mickeyweb.info/archives/2798
(お入りください。)

“sit down with – ”
https://mickeyweb.info/archives/15627
(~と話し合う)

 

 

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