プロ翻訳者の単語帳

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Have a seat.

      2018/12/30

お掛けください。

「ハバシー」などと聞こえる。

日本の学校教育で学ぶ “Sit down.” は、
「座って」という感じ。

“Please sit down.” は、
「座ってください」。

どちらも、押し付けがましく聞こえる場合がある。
【参照】“please” の弱点

さらに、”Sit ! ” =「お座り!」
と犬への命令を連想させる響きを伴う。

加えて、日本人が発音すると、
卑語の “shit”(くそ)に聞こえがち。

・ “Please sit here.”(こちらにお掛けください。)
・ “Please shit here.” (こちらにクソしてください。)

日本人の英語に聞き慣れている外国人ばかりでない。
ビジネス場面では、笑い話で済まされない。

【発音】sit(sít)、 shit(ʃít

友人・同僚など、気のおけない仲間
または部下が相手ならば、
“Sit down.” でも問題ないだろう。

しかし、お客様をもてなすのであれば、
Have a seat.” (お掛けください)
の方が上品。

少なくとも、強制・命令リスクは低減できる。
丁寧にするには、”Please have a seat.”。


sit” には、自動詞・他動詞・名詞がある。
圧倒的に使われるのは自動詞で、非常に多義である。
ここでも自動詞。

語源は、古英語「座る」(sitten)。

“seat” は「座席」のこと。
シートベルト」「チャイルドシート」のそれ。
直訳は「席をもらってください」だから、
「お席をどうぞ」で「お掛けください」。

可算名詞なので、不定冠詞 “a” がつく。

「おもてなし」に備えて、
反射的に口から出るようにしておこう。

【類似表現】
“Please be seated.”
(ご着席ください。)
※ 講堂などにおける号令。
All rise.” (全員起立)と対。

【関連表現】
“Come in.”
https://mickeyweb.info/archives/2798
(お入りください。)

“sit down with – ”
https://mickeyweb.info/archives/15627
(~と話し合う)

 

 

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