プロ翻訳者の単語帳

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【時間管理】視覚化して脳を安心させる

      2024/12/07

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 5 minutes

私は時間管理が苦手で、 過去30年以上( ※ )に渡り、
日英合わせて 700冊前後 の関連本を読み漁ってきた。

※  2016年12月5日 初稿時点

新聞・雑誌の何十年分かの関連記事を入れると、
その数は倍増するだろう。

市販書籍に加えて、 時間管理の  < 情報商材 >
にも投資した。

振り返ると、 なんて不器用かと心底あきれる。

もう筋金入りの「 ぐず 」。

だが現在、 その苦手意識は克服できている。

きっかけは、 時間管理の「 基本中の基本 」
を身につけたこと。

すなわち、

やるべきことを書き出す


脳内の視覚化

 


これが契機になった。

  時間管理が 不得手な方の 共通点 :

  やるべきことが 「 あいまい 」 で、頭の中がごちゃごちゃ

「 頭の中がごちゃごちゃ 」 の 典型パターン 

  •  今、なすべきことを把握できていない
  •  やるべきことを書き出すことができない
  •  なんのためにやるのか不審で不満
  •  なにをどうすればよいか分からない
  •  課題の 【 全体像 】 が全然見えてこない
  •  課題の「 意義 」 と 「 目的 」が理解できない
  •  目標や自分のやりたいことが分からない
  •  頭がこんがらがり、 思考がしっちゃかめっちゃか
  •  やらされ感 」と「 焦り 」「 怒り 」で頭がいっぱい
  •  これらの自覚が足りない

  できる人 :

「 今、やるべきこと 」 はもちろん、
「 プロセス 」 まで見通しており、

迷いなく、 イメージ通りに実行できる

「 成功 」 は保証できないと理解しており、
考えすぎる前に、 とにかく着手している

→ 「 成功の保証 」 は人智を越える
→  未来は誰にも分からない
→  どんな人間にも無理筋


◆  目下、 こなすべきことを書き出して、

 やるべきことの 【 全体像 】
 を自分の脳に  教えてあげる 


課題の「 範囲 」が分かった
脳は、 ほっと安心する。

「  これさえ  終えれば、今日は上がり と認知する

もやもやした不安 が低減し、 集中しやすくなる。

そして、 意識は目標達成に向けて動き出す。


Uncertainty is difficult for the brain
because it makes it hard to figure out
what to do and what decisions to make.

Mar. 29,  2016
http://time.com/4274201/uncertainty-stress/


【 参考和訳 】

不確実( ≒  あいまい )な状態は、
やるべきこと・決めるべきことが把握できないため、
脳にとって負担が重い

 

自分の課題を最低限理解していれば、
書き出すことくらいは、できるはず。


これが試金石。

 

■  四の五の言わずに、紙に書いてみる
■ 
ごく簡単なメモや殴り書きでOK
  自分だけが読めれば事足りる


もし、 まともに書き出せないなら、
やるべきことを一から練り直す必要がある。

この場合、 おそらく、

時間管理より 「 前の段階 」 で、

既に大きく行き詰まっている。

これを自覚していない。

だからできない。

私もそうだった。

 

■  やるべきことを書き出す
■ 【 全体像 】を見せてやる
■  自分の脳を一安心させる


これが、 時間管理の 「 基本中の基本 」 と考える。

プロセス( 優先順位 など )の決定は、 その後の作業



◆  とまれかくまれ、 うまくいっていない時は、

「 思考 」 と 「 作業 」 を  同時にやらない 

 「 手順 」 を決めてから、「 作業 」 を開始  

迷いつつ作業すると

脳が混乱する


◇  慣れると、 いろいろ同時にできるようになってくる。

それまでは、 しっかり切り分ける。

得意分野や好調の際も、 自然と同時進行ができたりする。

私が同時にできるようになり始めたのは、 40歳代。

心に余裕をもって、 同時進行できるようになったのは、 50歳代。

奮闘のかいなく、 長い間、 からっきしダメだった。

どんなに努めても、 まるで効果が出なかったのである。

つらく、 悔しく、 情けなく、 自己嫌悪と屈辱的な思い出だらけ。

  •  I  just wasn’t able to  connect the dots  until later in life.

これは、 ” aware ”  に記した一文だが、
種種の方面の 「 点と点 」 がつながり始めたのが、
だいぶ遅かった。


You can’t connect the dots looking forward.

You can only connect them looking backwards.


< YouTube >
スタンフォード公式   動画全長 22分9秒
< 公式発表 >
同大学 公式HP   2005年6月14日付
< 英日原稿 >
https://www.nikkei.com/article/DGXZZO35455660Y1A001C1000000/
「 ハングリーであれ。 愚か者であれ。」


それでも、 めげずに試行錯誤し続けたおかげか、
遅ればせながら、 どうにか自信がついてきた。

焦りすぎなかったことも、 役立った気がする。

粘る割には首尾よく進まない具合が、 幾十年も常態化
していたためか、 ついに怒りも焦りも消え去っていた。

 

◆  本気の努力をずいぶんと重ねてきたが、 若い頃は全然ダメ。

これほど努力してもダメというのは、 一体どういうことなのか。

本当になにかが足りない、 どこかおかしいのだと思っていた。

「 なんでだよ … 」

しかたがないので、 そんな自分を渋々受容しながらも模索した。

みじめったらしい現実に、ずっと向き合わなくてはならなかった。

当然ながら、 若さに浮かれる暇なく、 暗い歳月の経過に耐えた。

年若い頃、 忍ばなくてはならなかったあの悔しさは今も忘れない。

その分、 地味で地道な継続力の効用を体感できている感触がある。

無残にも無為に帰したと思い込んできたが、 そうでもなかった。

苦労の報われた喜びが実感でき、 静かな安らぎに包まれている。

 

遅咲き ( a late bloomer ) も悪くないよ。


◆  こうして晩成する可能性は残る。

諦めずにトライする価値ありと感じる。

どのタイミングで花開くか分からない。

未来は誰にも分からない

Life can be truly unpredictable.

この点、 英語学習と一緒。

完全に諦めるよりは、 ベビーステップ で、 少しずつ続ける。

【参照】  語彙力のピークは70歳代、 バイリンガルはぼけにくい

■  大まかでOK なので、「 手順 」 を決めてしまう

■  自分で決定した「 流れ 」を、 ざっと書き出してみる


ざっくりでよいのだ。
自分専用なんだから。

 

その通りやってみて、 どうもまずければ、 修正していけばよい。

とりあえず、 流れを大雑把に書き出せば脳が喜ぶ。

 

ゴム印で楽しく工夫
シヤチハタ  の浸透印 … 既製品 )

  幼稚園のご褒美シールみたいに、 ぺたぺた押している。

実行時間の表示だが、 リズムとなり、 気持ちよく愉快。

その他にも、 ゴム印を活用して 作業興奮 をあおっている。

ささやかな出費で救われる
シヤチハタブラザー  の浸透印 … 特注品 )

  幣サイトの ファビコン を入稿・注文して製作。

手帳や予定表に押して、 気軽にスケジュール管理。

心理的にきつくならない、 意欲維持のアイデア。

意志力以上に、 よい習慣と仕組みを味方にする。

意志力にいつも頼るのは、 不安定で病みやすい。

自分に合う習慣と仕組みを設ける方が楽に続く。


 「 規則正しい生活 」 の特筆すべきメリットは、

習慣パワー 」 を最大限に発揮できること。

「 仕組み → 習慣化 → 無意識 」 で気が楽になる。

なにも考えずに、 反射的・自動的に動けるように。

楽々( effortlessly )できるようになってすごい。

※  気まぐれな意志力を私はあんまり信用しない


  不規則な生活の恐ろしいデメリットは、

やることなすこと自覚的な努力を要すること。

葛藤に激しく抗って、エネルギーを消耗する。

いちいち決意する労力が必要で疲れがたまる。

頭を振り絞らないとろくすっぽ動けなくなる。

日常がハードモードな生き地獄と化してしまう。

 


😵 意志力に頼ると、 辞める・病める人になりがち 😵‍💫

∵  しんどい

 

【参考】    ※  外部サイト

 

◆  一個人が専門店に物事をあつらえるのは、 やや敷居が高い。

幸いなことに、 素人が専門家に手頃に依頼できる様々なプラットフォームが

現在は世界各地で確立しているため、 以前のように気後れしなくてもよい。


日本において一点物の物品を作ってもらうには 「 クリーマ 」、 ウェブサイト

の構築などスキル面で困った時は 「 ココナラ 」 で私は年中相談している。

 


崖っぷちに自ら追い詰めるやり方を、 私はおすすめしない。

一夜漬けの短期決戦はいざ知らず、 長くは続かないからである。

その反動で燃え尽きたり、 得体の知れない疲れが残ることもある。

50年以上生きて振り返ると、 その潜在的な危険性が透けて見える。

なによりも、 心の状態に左右されない仕組み作りが大事 と考える。

先のゴム印は好例で、 粗っぽく押すだけで心に弾みが芽生えてくる。


「 単語の覚え方 」  より


◆  「 ちゃんと書き出して、その通り実行したが、うまくいかない 」

こんなことも、珍しくない。

しかし、 失敗原因は「 時間管理 」にない ことも多い。

例えば、 「 事実誤認 」「 分析不足 」「 戦略ミス 」。

結果的に、 書き出したものが 「 的外れ 」 だったりする。

そもそも、 努力の方向が間違っている。

 

◆  原因が別に存在する場合は、

時間管理と 切り離し 、改めて 確認してみよう。

きっちり 分けて、 検討すべきなのに、
「 ごちゃ混ぜ 」 のまま扱ってしまう。

しかも、無意識。

この傾向も、 時間管理が苦手になる最大原因の一つ。

これまた私が陥った落とし穴であった。

 

◆ 「 書き出す 」 大切さは、 誰でも一度は聞いたことがあるだろう。

基本的な行為であり、 やるべきことを把握していれば、 難しくない。

しかし、 私が長年そうであったように、時間管理が苦手な方の場合、

ずっと前の段階  で問題を抱えているケースが多いと推察する。

それに気づかなければ、 改善は困難。

実にもったいない話だと思う。

 


ひとまず

ざっと

書き出してみよう

 

 

【参照】    単語の覚え方

 


 

◆  50歳代で、 やっと身についたのが、 次の基本流儀。

 

(1) まず、 完璧主義 ( perfectionism )  をやめる。
これが大前提。

生真面目神経質 な気質の持ち主は、 特に注意。

完璧主義者 ( perfectionist ) は自滅しやすい模様。

もったいない。


Trying to be perfect leads to procrastination.

( 完璧を目指すと、 先延ばしを招く。)


妥当な判断ができるようになるまでに、 半世紀以上かかった。

ああでもないこうでもない、 と懲りずに何十年も試し続けた。

冷静に回顧すると、「 完璧主義 」 が相当な悪さを働いていた。

心ならずも破滅への道をたどっていたのが常。

 

(2) 全工程をざっくり細分化する。

単純にぶつ切りするだけでOK。

最初から凝りすぎない、 考えすぎない。

完璧主義はやめたはず。
(3) そのまま紙に書き出す。
ざっとしたメモ・箇条書きで充分。
頭から取り出して、 可視化する。
自分だけ読めればOK。
(4) 紙に書き出した項目のうち、
今すぐできそうなことから、やってみる。
(5) うまくいかなければ、 紙に書いてある
とりあえず別の項目にスイッチして、
今すぐできそうなことから、やってみる。
(6) うまくいったら、 しばらく続けてみる。
(7) 完了したら、 分かりやすくマークする。
チェック・塗りつぶす・着色・ハンコなど、 すっきり感じる方法で。
終わった項目が少しずつ増えていくのが明らかになる。
★  これを繰り返して軌道に乗せる
軌道に乗った後、 細かい項目、 備考、 気づきなどを追加していく。
■  最初は 「 ざっくり 」 ←  完璧主義は捨てる
■  軌道に乗ったら 「 調整 」 ←  手入れする
■  不調なら 「 ざっくり 」 に立ち戻る  ←  再びぶつ切り

 

 

◆  まあまあ健康な人が、 基本的な運動習慣をつけるためには、

まず起き上がる。


■  都合のよい時間帯に5分ほど散歩、

無理ならその場で1分ほど足踏み。



■  または、 軽量 ( 男性3kg以下、 女性2kg以下 )

ダンベルを手に取ってみる。

考えすぎずに、  自分の身体で試してみる。
さしあたり動いてみて、  作業興奮 を引き起こす。
動けば、 目の前の景色が変わり、 脳が味方する。
  不摂生を長く続けると、 脳がバグって味方しなくなる

【参考】    ※  外部サイト

 

 

 

 

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