プロ翻訳者の単語帳

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Skill set / Skillset

      2019/03/05

(仕事に)必要なスキル一式

キャリア関係の記事でよく見かける。
資格要件・要項(requirements)にも多用される。

人事・労務・キャリアの分野中心で使われるため、
専門用語に近い。

◆ その仕事に必要な「スキル一式」を示す。

可算名詞 “skill“(技能)+ 可算名詞 “set“(一式)

だから、可算名詞 “skill set” は「スキルのセット」。
※ “skill” には、不可算名詞もある

文字通りである。
定訳はないが、内容は理解しやすいはず。

◆ スペルは、2語 “skill set” または 1語 “skillset“。

英語圏でも小さな論点となっている。
いずれも可算名詞なので、単数には冠詞 “a” がつく。

正しいつづりは、2語の “skill set”
とされる。(後述)

“skill set”

all the different skills that are
needed to do a particular job.

(ロングマン、Longman Business Dictionary

◆ 他方の1語 “skillset” は、主な英和辞典や学習英英辞典
はおろか、ネイティブ用英英辞典にも記載なし。

次のオンライン版のいずれにも、項目立てされていない。
(2017年7月10日現在)

そのため、既存のスペルチェッカーに引っかかる場合が多い。

◆ どちらも1980年以降に使われるようになった。
キャリア上、頻出用語となったのは1990年後半から。

<単数:skill set / skillset>
Inline image 2
<複数:skill sets / skillsets>Inline image 3

出典:http://writingexplained.org/skillset-or-skill-set

◆ 基本単語の <年代別の使用状況の推移>は、例えば、
コウビルド(COBUILD)/ Collins
<Trends> をクリックすれば簡単に調べられる。

Inline image 1
出典:https://www.collinsdictionary.com/dictionary/english/skill

※ COBUILDは、Collins社が出資し、
英バーミンガム大学が集めた英語データベース。

ここのオンライン英英辞書は、<Trends> に加えて、
時事から抽出した例文<Example sentences>
が豊富なので、大変便利。


◆ 私の経験からは、2000年以降は1語の “skillset”
の起用が目立つと感じていた。

なぜなら、この間(2000~2017年)に目にしたのは、
“skillsets” ばかりだったから。

しかし上図によれば、2語の使用頻度は約50倍に上る。
先述の辞書の実態と一致している。

自分の感覚は、だいぶ偏っていたのだろう。

このような統計は、自分の思い違いを正してくれる。
疑問点のリサーチは、やはり大切だと考える。

  • “Here are the skill set requirements to become our translator.”
    (弊社の翻訳者になるために必要なスキルの要件はこちらです。)
  • “I’m hoping to take my skill set to the next level.”
    (自分のスキルを次のレベルに向上させたいです。)
  • “She has an excellent skillset of communicating with customers.”
    (彼女は卓越した顧客対応スキルを持っています。)
  • “Your skill sets will be evaluated constantly.”
    (あなたのスキル全般は絶えず評価の対象となります。)
  • “This training is designed to enhance the participants’ skillsets.”
    (この研修は、参加者のスキル全般の向上を目指しています。)

 

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