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Take the plunge

      2018/06/18

思い切ってする

自他の勇気ある行為を鮮やかに表す表現。
頻出には至らないが、覚えておけば、
きっと役立つ。

経済ニュースでよく見聞きするのは、
take a plunge
プライベートでは、
take the plunge
が目立つ。

違いは前置詞のみだが、意味は異なる。
よい機会なので、両方とも学んでしまおう。

◆ “plunge” には 、他動詞・自動詞・名詞がある。
語源は、ラテン語「鉛」(plumbum)。
「鉛で水を計る」が本義。
※「鉛」の元素記号=”Pb

基本的意味は、
– 他動詞「突っ込む」「陥れる」
– 自動詞「突っ込む」「陥る」「急に下落する」
– 名詞「飛び込み」「失墜」「急な下落」

◆ 細かく言えば、いずれの品詞も多義である。

しかし、共通イメージがある。

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思いっきり <頭から飛び込む
そして <急激にガクンと落ち込む

これが “plunge” の共通イメージ。
上記の基本的意味にも感じられるだろう。

“plunge” の印象は、文脈次第で良くも悪くもなる。

経済ニュースで使われる場合は、
暗い雰囲気が漂うことが多い。
「急激にガクンと落ち込む」=「下落」ゆえ。

名詞 “plunge” は可算名詞のみ。
よって、原則は不定冠詞 “a” がつく。

経済分野での “a plunge” は、「急な下落」。
他動詞 “take”「見舞われる」を伴うと、
take a plunge” =「急落する」となる。

経済ニュースでは、文面・音声問わず多用される
ため、覚えておくとよい。

◆ “plunge” は可算名詞なので、冠詞 “a” つきが
原則と記したが、”the” がつく場合もある。

それが、表題「思い切ってする」。
原則と異なり、<3語ワンセット>の慣用句で、
“the” が通例となる。

“take the plunge” =
to decide to do something important or risky, 
especially after thinking about it for a long time.
(ロングマン、LDOCE6)※ 下線は引用者

ずっと考えた末に、思い切って行動する

先程の絵を、再度ご確認いただきたい。
思いっきり <頭から飛び込む> 姿。

原則 “a” と 慣用句 “the” では冠詞は別だが、
“plunge” のイメージは重なる。
どちらも <思いっきり> の勢いがある。

“take the plunge”(思い切ってする)は、
清水の舞台から飛び下りるよう」に似ている。

「きよみずのぶたいからとびおりるよう」=
非常な決意をして物事をするときの気持の形容。
(広辞苑 第六版)

思い切った決意(日英の青字)が一致しており、
ともに飛び込んでいる。

飛び下りる際は、恐怖が襲う。
だから、大いなる決意と勇気を要するのだろう。

◆ 動詞 “take” の語形変化は、take-took-taken。
実際には、「思い切ってした」と事後に描写する
ケースが多いため、過去形 “took” が多用される。

“take the plunge” の光景を想起するまでもなく、
思い切った行動は周囲を刺激することが少なくない。
退屈さを突き破る勢いで、目覚まし効果があるようだ。

「思い切ってやる方が、
やらないで終わるよりも、
後悔は少ない」
との調査結果は複数存在する。

特に、ホスピス看護師(a palliative carer
Bronnie Ware の死ぬ間際に後悔する5つのこと
は、世界中で引用されている。

※ “palliative” = 緩和ケア

The Top Five Regrets of the Dying

I wish…

  1. I’d had the courage to live a life true
    to myself, not the life others expected of me.
  2. I didn’t work so hard.
  3. I’d had the courage to express my feelings.
  4. I had stayed in touch with my friends.
  5. I had let myself be happier.
  1. 他人の期待でなく、自分らしく生きる勇気
    をもつべきだった
  2. 働きすぎなければよかった
  3. 自分の気持ちを表す勇気をもつべきだった
  4. 友情を保ち続けるべきだった
  5. 自分をもっと幸せにすべきだった

<原文>
http://www.bronnieware.com/regrets-of-the-dying
<YouTube>
https://www.youtube.com/watch?v=nayz3xJxRTA
<TED>
https://www.youtube.com/watch?v=tAcQfn96yFk

“courage”(勇気) が2つも出てくる
ことは、注目に値する。

勇気を出して「思い切った」行為を、大勢が
応援したくなるのも、当然なのかもしれない。

“I took the plunge and asked her out.”
(思い切って彼女をデートに誘ってみた。)

“She took the plunge and bought him a car.”
(彼女は思い切って彼に車を買ってあげた。)

“It’s never too late to take the plunge.”
(思い切って始めるのに、遅すぎることなんてない。)

◆ なお、”take the plunge” の格別な意味として、
プロポーズする」がある。

究極の思い切った行為として、
人生を飾るにふさわしい表現であろう。

“John took the plunge and she said yes.”
(ジョンが思い切ってプロポーズしたら、
彼女は受け入れた。)

 

 

 

 

 

 

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