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Caregiver

      2021/06/10

介護者、  介助者、  介護従事者

超高齢化社会に突入しつつある日本で、
以前にも増して身近になっている「 介護者 」。

介護者 」は、介護する側の人を指す。

職種であれば、「 医療従事者 」( 後述 )と
同じパターンで、「 介護従事者 」の名称が無難。

介護される側は「 要介護者 」が一般的。
被介護者 」と称されることもある。

一昔前から打って変わって、
どちらも日常語になっている。

介護

高齢者・病人などを介抱し、
日常生活を助けること。
(広辞苑 第六版)

介護者といっても、間柄や専門性によって、
呼び名は異なる。

日常生活に欠かせない動作の手助けは「介護」よりは、
「介助」の方が適切とする説もある。

公共交通機関などでは「介助者」を用いていたりする。


↑  京急電鉄の掲示板  (2019年6月20日 筆者撮影)


◆ 「 介助 」を含む、日常生活面に対する支援の<総称>が「 介護 」。

換言すれば、「介護」の大枠に「介助」が含まれる。

専門家以外は、以上のようにざっくり把握しておくとよいだろう。

【参考】–    ※  外部サイト

◆  日本における介護専門職は、次の通り。

すべて公式サイトで調べた日英の正式名称である。

<介護職・関連職>    ※  ハイライトは国家資格


◆  では、一般人が日常的に使う「介護者」「介護人」
「介助者」は、英語でどう表現するか。

最適なのは、”caregiver” だと考える。

 

 

介護従事者


◆  かつては ” carer ” も使われたが、
今ではあまり見聞きしなくなった印象。

それでも、前出の『 実用日本語表現辞典 』では、
” carer ” を英訳の筆頭に挙げている。

【発音】   kέərər
【音節】   car-er  (2音節)

こちらは、”care” に、接尾辞 “er“(~する人)
を加えた、単純明快な成り立ち。

非常にすっきりしているが、それゆえか
一見すると分かりにくい。

もっとも、イギリスなどには ”  Professional Carer と称する
介護職の分類があり、”carer” は現在も普段から使われている。

日本のニュースでは、”carer” を「 医療関係者 」と和訳していたりする。

社会問題化されている「 ヤングケアラー 」は、” young carer “( 後述 )。

【参照】–    ※  外部サイト

a palliative carer(ホスピス看護師)の
Bronnie Ware

死ぬ間際に後悔する5つのこと

<原文>    <YouTube>    <TED>

※  “palliative”  =  緩和ケア

だが、全体的には “caregiver” の方が優勢なのは、
幾多の検索を重ねれば理解できる。

◇  “caregiver” の有力サイト3つ

このレベルの “carer” サイトは見つからなかった。

 

◆  “care” には、名詞・自動詞・他動詞がある。

【発音】   kέər
【音節】   care  (1音節)

古英語「心配」(caru)が語源。

語源に沿う語意が中心となるため、多義だが難しくない。

日本でも「スキンケア」や「アフターケア」
などが定着しているため、イメージしやすい。

“care”

–  名詞「心配」「用心」「介護」「手入れ」
–  自動詞「心配する」「気にする」「面倒をみる」
–  他動詞「気にする」「したいと思う」

【発音】   kέər
【音節】   care  (1音節)

この名詞は、可算と不可算を兼ねる。

「心配事」「関心事」「注意すべきこと」のように、
具体的に数えられる “care” は可算名詞となる。

それ以外は不可算名詞ゆえ、原則不可算

“carer” と “caregiver” はともに可算名詞だが、
抽象的な「介護」である “care” は不可算名詞となる。

 

◆  ” caregiver ” の意味は、字面から推測しやすい。

  • 不可算名詞 “care“(介護)
  • 可算名詞 “giver“(与える人、する人)

「介護する人」だから「介護者」の意味合い。

先述の “carer” と比べ、

意味がすぐ分かる強み

がある。

”caregiver”

  • someone who takes care of a child or sick person.
    (ロングマン、LDOCE6)
  • a person who takes care of a sick or
    old person at home.
    (オックスフォード、OALD9)
  • someone who takes care of a person
    who is young, old, or sick.
    (ケンブリッジ、CALD4)

【発音】   kɛ́rɡɪ̀vɚ
【音節】   care-giv-er  (3音節)

※  下線は引用者

“child” と “young”(下線部) に着目。

◇  “caregiver”  は、「高齢者」「病人」
のみならず、幼い「子ども」も対象とする

  • “I was the baby’s primary caregiver.”
    (その赤ちゃんの世話は、主に私が担当していた。)

見た目から意味が推測でき、かつ識別がたやすいこと。
日常的に普及していく単語の条件として大切である。

世間一般が使いこなせて、ようやく定着するもの。
それが言葉である。

日常使用では、細かく煩わしいことを抜きにした、
<総称>が好まれたりする。

< 頻出の総称 >

  • healthcare provider
    (医療サービス提供者)
  • healthcare professional
    (医療従事者)
  • health worker
    (医療従事者)
  • medical staff
    (医療スタッフ)
  • medical personnel
    (医療関係者)
  • legal professional
    (法律専門家)
  • childcare provider
    (児童保育提供者)

先に掲げた日本の介護関連職と同様、
どれも立派な専門職である。

だが、当事者(患者など)ではない門外漢の場合、
細かい資格の別は不案内である。

現実的には <総称>で十分であろう。

英語ニュース速報でも、「医師」「看護師」「救急救命士」
などを区別することなく、上記の総称の出番が目立つ。

日本でも「 〇〇スタッフ 」や「 〇〇提供者
という言い回しが浸透してきた。

以前、それほど耳にしなかった「 医療従事者
や「 医療関係者 」も、近年メディアで根付いている。

介護従事者 」も、これから広まるだろう。

<総称>であれば、とりあえず間違いない。

詳細な確認が不要なので、確かに便利である。

 

 

【参照】–    ※  外部サイト

 

 

【 “care” 関連表現 】

“Take care.”
https://mickeyweb.info/archives/523
(お身体をお大事に。ご自愛ください。元気でね。)

“I don’t care”
https://mickeyweb.info/archives/862
(関係ないです。どうでもよいです。構わないです。)

“Thank you for caring.”
https://mickeyweb.info/archives/1986
(お気遣いありがとうございます。)

“Take good care of – ”
https://mickeyweb.info/archives/17451
(〜をきちんと手入れする、~を大切にする)

 

 

 

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