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Make a big deal

      2020/01/02

大騒ぎする、オーバーに扱う  

We don’t have to make a big deal out of this.
(こんなことで大騒ぎする必要はないよ。)

大組織の場合、大抵どの職場にも冷静な人はいる。
難儀な仕事を前にして、ああでもないこうでもない
と騒いでいると、一声掛けてくれたりする。

「オーバーだよ。お前らバカか。」
本音はこんな感じかもしれない。

 

◆ “make a big deal” のイメージは「オーバー」な様子。

  オーバー【over】
2. 態度・動作がおおげさである。
(広辞苑 第7版)

■ ただし、この意味での “over” は、英語では不自然。

この用途では、ほぼ和製英語である。

He is over.  などと述べてしまうと、
彼(のキャリア)は終わった。
と解釈される可能性が高い。

大変危険。

この点、こちらと似通う。

■ より適切な言い回しと考えられるのは、

  • 自他動詞 “overdo”、”exaggerate”
  • 他動詞 “overstate”
  • go overboard
  • 名詞・自他動詞 “overkill

【参照】

“overly” 
https://mickeyweb.info/archives/32305
(過度に)

“make a big deal” の “make” は、他動詞「作り出す」
その状態を自ら作ってしまっている状態。

よって、「”big deal” を作り出す」が直訳で、
意訳すると「”big deal” に仕立てる」。

“a big deal” とは「大きな取引」のこと。

可算名詞 “deal”(取引)を形容詞 “big” で飾ったもの。
「ディーラー」(dealer、業者)の “deal” である。

「大きな取引」から派生した数々の意味合いが、以下の通り。
青字すべてが日常的に使われている。

“big deal”

1. 大きな取引

2. 大したもの 

3. 大物(重要人物、重大事件)

4. 重大事

【例】

1. “Don’t miss out on this big deal.”
(こんな重要な取引を逃すな。)

2. “It’s no big deal
(大したことはない。)

3. “She is a big deal in the fashion world.”
(彼女はファッション界では大物です。)

4. “This test is a big deal for me.”
(この試験は私にとって重大事なのです。)

表題の “a big deal” は、4の「重大事」「一大事」。

したがって、先ほどの和訳はこうなる。
「”big deal” に仕立てる」→「一大事に仕立てる」。

冷静な人の目からは、「一大事(a big deal)」でもないのに、
ギャーギャー騒いでいるように見える。

すなわち「大騒ぎする」。

わざわざ “a big deal” に “make” した大騒ぎ。
その醜態に「お前らバカか」と冒頭発言のお出ましとなる。

なお、2語完結でBig deal !と言えば、
通常は皮肉

大したものだ!」→「ご立派!

その心は「つまんねー!」。
日本語にも共通する嫌味だろう。

【例】

“I lifted 100kg in the bench press.”
Big deal ! I lifted 140kg.”

(ベンチプレスで 100kg 挙げたぜ。)
ご立派!俺は 140kg 挙げたよ。)

以上より、”make a big deal” の意味合いが
だいたい把握できたのではないだろうか。

実際には<4語ワンセット>で終わるケースは少ない。
後に続くパターンは3つ。違いは青字部分。

“make a big deal of / out of / about something”

to get too excited or upset about something,
or make something seem more important than it is.
(ロングマン、LDOCE6)

“make something into a big deal” とも言う。
(オックスフォード米語辞典 第8版、OAAD8)

3つの青字に共通する役割は、「大騒ぎ」の根源を示すこと。
つまり、騒動の原因・動機出所を表している。

  • of (原因の前置詞)~のため、~で
  • out of (副詞 “out”+前置詞 “of”)~から
  • about (関連の前置詞)~について

前置詞の役目に基づき、厳密に分析すると、
3つの青字は同一視できない。

例えば、「原因(~のため)」と「関連(~について)」
は異なる。日本語でも同様。

そのため、青字部分は完全に代替可能とは言えない。

ところが、3大学習英英辞典である “LDOCE6”
の上記項目では、ひとまとめになっている。

通常の使用では、3つの青字に<有意の差>はない
と判断したからに他ならない。

確かに、どれも「~のことで、大騒ぎする」を意味する。

前置詞の細かい区別などに神経質にならないのが日常用途。

英語学習者としては、一度は区別を考えてみるべきだが、
この程度に大雑把であるのも、衆生界の現実。

LDOCE 以外の英英辞典も、同レベルでざっくりしている。

これ以上、詳しく分析するのは学者に任せて、
例文を見ていこう。

 

 

  • “Why are you making a big deal out of
    someone winning first place ? ”
    (誰かが優勝したからって、
    なぜそんなに騒いでるのよ。)
  • “That winner is our brother and
    it is a big deal for us.”
    (あの優勝者は僕たちの兄だから、
    大ごとなのです。)
  • “My brother never wants to make a big
    deal of it, though.”
    (でも、兄はそのことで騒ぎ立てることを
    一切望んでいません。)
  • “But we made such a big deal about him
    winning the game, because he is our brother
    after all.”
    (それでも、僕たちが彼の勝利について、こうして
    大騒ぎしたのは、やはり自分たちの兄だからです。)
  • “He will always be a big deal for all of us.”
    (僕たち3人にとって、彼はずっと重要人物で
    あり続けるでしょう。)

 

【類似表現】

”make a fuss”
https://mickeyweb.info/archives/10282
(騒ぎを起こす)

 

 

 

 

 

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