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Pull - aside

      2024/09/06

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 3 minutes

( 話をするため ) ~ を脇に連れ出す 

複数人がいる場所から、 特定の人を連れ出す行為。

趣旨は、 個別に 話をすること。

■  話の主目的は < 注意を与えること > 


うれしい知らせの場合もあるだろうが、
わざわざ陰に連れていく   流れからして、
好ましくない話題の可能性が高めと考えられる。

◆  その人だけに話すべき内容は、 周囲に聞かすべきでない。

大勢の前で忠告しない配慮は、 とても大切である。

ご本人の面子のためにも、 他者から離れた所で、 そっと行おう。

こうして、

 ■  その場で、傍らに連れ出す行為

→  ” pull – aside ” 


pull – to  a  side ” と表すこともある。

side “( 脇、そば、サイド ) は、 可算名詞。

【発音】   sáid
【音節】   side  (1音節)

いずれも、ダッシュ部には、連れ出す相手( 目的格 )を入れる。

人称代名詞の目的格は、
me、you、him、her、us、them、it

代名詞ではなく、具体的な氏名でもよい。

◇  「 人称代名詞 」の解説は、ここが秀逸  ↓
ちょいデブ親父の英文法 「 人称代名詞 」

 

◆  ” pull – aside ” は、 決まり文句

口頭でも文面でも使われる。

このような言い回しは、 日本語には思い当たらない。

  • “I pulled him aside to talk.”
    (彼に話をするため、脇に引っ張った。)
  • “A police officer pulled me aside for questioning.”
    (警察官に連れ出され、職務質問を受けた。)
  • “That’s why I pulled Mary aside.”
    (だからメリーを脇に連れ出したんだ。)
  • ” I pulled Ben aside to ask him what was wrong. ”
    ( 私はベンを脇に連れ出し、どうしたのか尋ねた。 )
  • “Our teacher pulled Jack aside and told him
    that his father had passed away.”
    (先生はジャックを連れ出し、父親が亡くなった
    ことを伝えた。)
  • “Mom pulled me aside and hit me.”
    (ママは私を連れ出してぶったのよ。)
  • “Mary pulled me aside and gave me this.”
    (メリーが陰でこれくれたの。)

口頭でも文面でも、連れ出した後に描写する機会が多い。

そのため、現在形よりは、過去形pulled ” が多用される。

 

◆  ” pull ” には、名詞・他動詞・自動詞がある。

【発音】   púl
【音節】   pull  (1音節)

非常に多義であり、成句・熟語・句動詞も豊富。

だが、語源の古英語「 引っ張る 」( pullian )から
派生した意味中心なので、比較的分かりやすい。

【活用形】   pull – pulls – pulled – pulled – pulling

基本的意味は、

–  名詞  「 引くこと 」    ※  可算・不可算
–  他動詞  「 引く 」「 引き寄せる 」
–  自動詞  「 引く 」「 こぐ 」
ここでは、他動詞 「 引く 」。

【関連表現】

  • Pull over the car. ”    ※  他動詞の決まり文句
    ( この車を止めて。 )

 

◆  ” aside ” には、副詞・名詞・前置詞がある。

【発音】   əsáid
【音節】   a-side  (2音節)

  •  接頭辞  ” a ” ( ~ に )
  •  名詞  ” side ” ( 脇、そば )

日常使用の “aside” は、次を意味する 副詞 ばかりの印象。

  •  脇へ
  •  別にして
  •  さておき

ここでは、副詞 「 脇へ 」。

よって、直訳は 「 脇へ引く 」。

「 脇 」とは、「 傍ら 」 「 そば 」 の意。

もろに 「 脇の下 」 ( ” armpits ”  または  ” under the arms ” )
ではないのだが、 人を脇に連れ出す際、 なぜだか、

脇の下あたりを、 がっちりつかんでくる外国人が
やたらといる。

私たち日本人の大半は、 身体のそんな部位を、
前触れなく、
他人に触られることに慣れていない。

を引きつつ  に引く


冗談でなく  だじゃれでもなく

もう本当に  こんな感じなのだ。

脇を むんずと 鷲づかみ


◆  あまりの強引ぶりに、 一般的な日本人なら、

「  ええっ  なに  なんなの !? 

とショックを受けること必至。

いきなり脇をぎゅっと握られ、 連行された上に、
叱責を浴びれば、 大概の日本人はびっくりする。

不意を衝かれて、 トラウマになりかねないほど。

誘拐めいていて、 かえって目立つ。

これでは周囲も気づくはず。

わざわざ脇に連れ出す意味が半減してしまう。

相手を 注意 する意図で引っ張るため、
気色ばんで、 勢いづくのだろう。

文化の違いを強く感じる場面である。

映画・ドラマにも出てくるシーンなので、
じっくり観察していただければと思う。

 

 

 

 

 

 

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