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蔵書の「自炊」記録(7)

      2026/11/01

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 3 minutes

こちらの 連載 でお伝えしたいのは、

  蔵書と自炊全般についての < 考え方 > 

である。

スペース維持の点では共通するものの、
いわゆる 「 断捨離 」 や 「 ミニマリスト 」、
さらに効率化を追求する 「 ライフハック 」
とは、 自炊の趣旨が大きく異なる。
–

スキャナーを使った具体的な自炊方法は、 写真満載の
他サイト  や  YouTube で存分に説明されている。

ハウツーを必要とされる方は、 上記リンクをご高覧ください。

 

◆  この連載の想定読者様とは  …

日常生活に本が欠かせない読書家、
及び多数の蔵書を要する職業に就く方々を、
主な読者層に想定している。
–

■  単なる「 娯楽 」を超えて、
–

「 読書 = 人生 」の

< 本読み > のための

本の付き合い方

–
を真剣に考察したい。

–
◆  本人以外には不用で、 処分に困るのが蔵書である。

蔵書は、「 属人的 」 な性質が強い。
–
そのため、 蔵書に対する他者の理解は、 望むべくもないのかもしれない。

有名作家の死後、 貴重な蔵書が四散した例は枚挙に暇がない。

多くの場合、古本屋に引き取られるか、 廃棄処分されている。

これは、文学史が証明する事実( 史実 )である。
–

◆  作家の生前の資力や人気は、さほど関係ないらしい。

ほとんどのご遺族にとって、

大量の本は迷惑千万

–
文筆稼業を支えた道具なのに、 実に不条理な話である。

一部の作家の蔵書のみが、「 〇〇文庫 」 などと銘打ち、
大学や自治体に引き取られる。

このような幸運なケースとて、 永年死蔵される運命が
待ち構えていたりする。

利用者が少ない割に、 維持管理費がかさみ、 ありがた
迷惑ばりに邪険にされる「 〇〇文庫 」さえ少なくない。

総じて、 これが実態なのである。

 

【参考】    ※  外部サイト

 

◆  「 司馬遼太郎記念館 」( 東大阪市 )に収められた、
作家蔵書の活用事例は、 稀有な例外である。
–

高さ11メートルの書架に、約2万冊の蔵書
–
–
◆  2017年に発行された、 紀田順一郎 の著書には、
蔵書3万冊を生前処分するに至った苦しい事情が
詳述されている。

鬼籍に入った知人作家の蔵書が散逸したことを慨嘆。
–
そして、 汗牛充棟 もただならぬ、 自身の大事な蔵書にも、
同じ運命が定まったことを、 受け入れざるない老境の悲哀。

読んでいて、 涙が出る。
–

『 蔵書一代   なぜ蔵書は増え、そして散逸するのか 』
紀田 順一郎(著)、 松籟社、 2017年刊
A5判、 206頁
–
<出版社>    <アマゾン>    <楽天>

–
–

この 紀田順一郎 ( 1935-2025 ) を敬愛し、 私淑していた
荒俣宏 ( 1947- ) の話も、 同じく悲惨で身につまされる。
↓↓↓

【参考】    ※  外部サイト

「 日本に1冊しかないかもしれない貴重な本 」 や 「 稀覯本 」

が廃棄物扱いされるとは …

いくらなんでもおかしい気がする。

「 海外の古書業者 」 以外にも、 荒俣氏の使い慣れた ” eBay ”

などの販路に流す検討の余地もあったのではないかと思う。

時間と体力がなくなると切羽詰まり、 判断力もよろめくのだろうか。

元気なうちに対策する大切さを再認識する。

–

ー
ー

◆  一般人の蔵書については言を俟たない。

文化的価値や資産的価値はないに等しい。

もはや、 「 ゴミ 」扱い  以下。

そんなものに、 時間と大金をかける方がどうかしている。
–
「 くだらない 」

読書に親しまない人なら、 一笑に付しても無理はない。

 

◆  しかし、 他人の思惑など、 どうでもいい。
ー

■  < 本読み > が目指すべき は、

自分が読みたい本を、

いつでも、 どこでも、 自由気ままに読める状態。


蔵書の 「 自己コントロール権 」を確保し、

読みたい時に、 好き放題、 読書を楽しむ。

生涯を通じて役立つ  ナレッジベース ( knowledge base )、

自分らしい 【 システム構築 】 である。
–

◇  手間隙かけて作った  自作の電子ライブラリ

→  読書家にとって
< 人生の支え > となりうる

–
若い頃から一緒に人生を歩んできた書物に、

温かく見守られている安心感と心地よさ。

切断しても 「 温もり 」 は消えなかった。

–
◆  自炊し、 電子化することで、 この取り組みの実効性は高まり、
将来の見通しを立てやすくなる。

万一の際の取り扱いについても、 電子データであれば、 心配無用。

なぜなら、 電子データの性質上、「 古本の山 」 や 「 散逸 」
とは無縁だからである。
–

不要なら、即刻削除 できる。

–

  •  物理的スペースが不要だと、  ものすごく気楽
    –
  •  引っ越しや地震の面で心強い
    –
  •  保管場所の心配のない   解放感・爽快感
    –

 生きることが ぐっと楽に なった 

–
大げさではなく、  こんな気がする。
–
蔵書の後処理に他者を煩わせる旨の、 大懸念が払拭でき、

「 これで、いつでも死ねる … 」

相反するような安堵が胸に広がった。

–
これが
、 約 3,740冊 ( 2026年11月現在 ) を自炊後の実感。
–

  この 「 さわやかな気分 」 こそ、
   電子化の最大級の利点     

–
あふれる蔵書に悩む < 本読み > の皆様に、
ぜひとも  味わっていただきたい快感である。

すがすがしいとしか言いようがない。

 

◆  自炊導入のポイント

 切断しても、支障のない本から 着手 

–
ほんの少しでも、気がかりな本は、 すべて対象外

例えば、「 温もり 」が薄まりそうな気がする愛読書は、 全部除外。

蔵書の  一部  を電子化するだけでも、 相当変わる。

 

◆  もし心理的に抵抗があるならば、 ご自分の蔵書ではなく、

1冊100円未満の古本を、 10冊ほど購入

して試してみるとよい。

専門業者に依頼しても、 ご自身でスキャンしてもOK。

自宅にスキャナー・裁断機がなければ、 レンタル業者
や 「 キンコーズ 」 などのビジネスセンターを活用する。

ネット検索すれば、簡単に調べられる。
–

◇  まずは、10冊くらい自炊してみて、様子を見よう。

  それから考え始めても、十分間に合う。

なんとなく感触を得たら、本腰を入れて検討すればよい。

–
◆  いずれの方法でも、お試し予算は1万円以内。

各種ノウハウは、ネット上に転がっている。

日本語の自炊解説書( 電子書籍含む )は、10冊以上、 市販されている。

2010年から2023年までに、 10冊以上実際に読んだので、 間違いない。
( 電子書籍も全部アマゾンで入手可能 )

「 国立国会図書館デジタルコレクション 」 もかなり参考になる。

–
発行当時の姿のまま、マイクロフィルム処理またはスキャン
されたものが、 インターネットで無料公開されている。

【例】
” What is the significance of – ?  ”
の 『 哲学字彙 』( 1884年刊 )
–

 

「 マイ本棚 」 を持ち歩ける毎日は、
–< 喜び >  と  < 自信 >  をもたらす。

–
なにより、楽しい。

日日是好日。

 

◆  私なりの結果と効果が、

  電子化した 「 マイ本棚 」 の成果物が、弊サイト 

–
【参照】

・  「 Gmail 」で作る単語帳 
・  英語辞書は「 紙 」か「 電子版 」か
・  辞書の「 自炊 」と辞書アプリ
–
–

◆  蔵書の氾濫に困りつつ、 ゆえあって処分できない
< 本読み > の皆様には、
–

自炊の  一部導入  をおすすめしたい。

–
–
きっと人生と読書生活が、 もっと愉快になります。

–

◇  この連載は今後も続きます。

 

 

 

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 - 本の「自炊」, 読書