Talented
2020/01/05
才能のある
優れた能力を褒め称える形容詞は多い。
日常的に多用される代表例として、
職場における有用性の高い順(私見)
に12点挙げる。
- excellent
- great
- skilled
- talented
- accomplished
- competent
- outstanding
- capable
- able
- gifted
- brilliant
- exceptional
あらゆる職場で、実際に使われている。
どれも日本の高校過程までに学ぶレベルの
形容詞ばかりである。
使い分けは必要であるものの、いずれも
「優れた能力」を示す。
「優秀な」「有能な」「立派な」
「抜きん出ている」「見事な」
◆ トップの “excellent” は、
最も一般的な「優秀」で、幅広く使える。
学業評価にも欠かせない。
“excel“(抜きん出ている)同様、
ラテン語から派生している。
◆ これに比べて、表題の “talented” は、
「優秀」なだけではなく、持って生まれた
才能を感じる素晴らしさを表す。
語源は、中期英語「~の傾向がある」で、
先天的な資質に視点を置く。
この点、”gifted“(天賦の才能のある)
に共通する。
一方の “excellent” は、結果や実績に焦点
があり、素質までは必ずしも着目していない。
称賛するにしても、着眼点に違いがあるのである。
「才能」
才知と能力。ある個人の一定の素質、または
訓練によって得られた能力。
(広辞苑 第六版)
その道の専門家が “talented” と認める
場合は、確実に素質があると考えられる。
名伯楽との出逢いに恵まれれば、”talented”
な人は大きく伸びるだろう。
◆ 形容詞 “talented” は、
芸能・スポーツ・音楽・その他の芸術分野
では、欠かせない褒め言葉。
不断の訓練もさることながら、トップレベル
ともなれば、素質がものを言う分野である。
資質を見抜く必要があるため、”excellent” に
比べると、”talented” は気軽に使いにくい。
そのせいもあって、使用頻度は下がる。
【出典】
https://www.collinsdictionary.com/dictionary/english/excellent
https://www.collinsdictionary.com/dictionary/english/talented
専門家以外の言による “talented” は確実性が
下がるが、素人目から見ても、キラリと光る
才能を感じるということ。
そのような優れた人物こそ “talented” である。
◆ ところで、「タレント」は和製英語である。
「タレント」
才能のある人の意で、テレビ・ラジオなどの
職業的出演者。
(広辞苑 第六版)
日本の芸能界を紹介する英文記事では、
引用符入りで “talents” と記されていたり
する。
少し意地悪な外国人記者であれば、
< “talent” を問われない “talents” >
などと平気で書き散らしている。
このような無礼な英文記事を、これまで
何度も目にしてきた。
不快感を覚えつつも、本来の “talent” の意義を
その度に再確認したものである。
“Talented individuals are always short-staffed.”
(才能のある人々は、いつだって人手不足。)
“He was a talented artist.”
(彼は才能のあるアーティストだった。)
“Talented youths tend to act out.”
(才能のある若者は、態度に出す傾向がある。)
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