プロ翻訳者の単語帳

Professional Interpreter / Translator at Government Agency

Conclusive

      2020/07/14

決定的な、 最終的な

  • Martian landslides not conclusive evidence of ice
    (火星の地滑りは氷の決定的証拠ではない)
  • X report fails to offer conclusive evidence
    (Xの報告書に決定的証拠の記載なし)

  • Conclusive evidence leads to arrest for 2018 rape
    (2018年暴行事件の逮捕に至る決定的証拠)

  • No conclusive evidence that death penalty has deterrent effect
    (死刑が抑止効果をもたらす決定的証拠なし)

  • Conclusive Evidence the 9/11 Planes were NOT REAL
    (同時多発テロの飛行機が本物でなかった決定的証拠)

鮮烈な印象で、たちまち人目を奪う5文。

すべて先月2019年10月発表の記事見出しである。
それぞれ参考和訳を添えてみた。

心に響く明瞭さを際立たせるのが、”conclusive evidence“。
決定的証拠」の意。

英文を読む目が素早くとらえる “conclusive“。
日本語ネイティブの目に飛び込む「決定的」。

どちらも確固たる存在感を放つ。

どうや!
—————


◆ “conclusive” の定訳は、「決定的」及び「最終的」。

【発音】  kənklúːsiv
【音節】    con-clu-sive (3音節)

“conclusive” は、形容詞。
「決定的」と「最終的」は、形容動詞

形容動詞(けいようどうし)とは、日本語の品詞のひとつ。
国語辞典などは、「形動」と略記する。

英訳は、“adjective verb”。
形容詞 “adjective” +  動詞 “verb” で「形容動詞」。

この額面通り、形容動詞は形容詞に重なる要素が多い。
形容詞との最大の違いは、次のような「活用」にある。

  •  形容詞  → 「~である」をつけることができない 
    【例】 ×小さいである×臭いである
  •  形容動詞 「~である」をつけることができる 
    【例】  決定的である」  最終的である
    ※  文語由来の「タルト型活用」を除く(命令形「~たれ」など)

日本語教育では、形容詞は「イ形容詞」、形容動詞は「ナ形容詞」。
名詞を修飾する際、その直前が各々「い」、「な」になるため。

  •  形容詞  「イ形容詞」 = 「イAdjective」 = 「イA」
    【例】  「小さ靴」 「靴」
  •  形容動詞 ナ形容詞」 = 「ナAdjective」 = 「ナA」
    【例】  「決定的証拠」 「最終的証拠」


日本最大の国語辞典と名高い『日国』がこちら。

「形容動詞」全文である。

日本国語大辞典 第二版』第4巻、p. 1288、
小学館(2001年刊)より転載

「形容詞」全文は、”aware” 末尾に掲載中。

目を通しても意味不明。
そもそも「形容動詞」なんて聞いたことない。

こんな風に感じたら、日本語の基礎文法が分かっていないかも。

  • 英語の「形容詞」は勉強していても、
    国語の「形容動詞」を知らない。
  • OED(“Oxford English Dictionary” 第2版、全20巻)は耳にするが、
    日国(『日本国語大辞典』第二版、全13巻+別巻)は一向に不知案内。

日本の義務教育では、英文法を基礎から丹念に教える。
片や母語の文法はおざなりの感がある。

なんだか惜しい。

  日本語能力を育んだ上での英語教育  

盤石な母語あってこその「バイリンガル」。

この点をきちんと理解しないと、とんでもない事態を招く。

◇ 『日国』 と “OED” は入手済み  →   辞書の「自炊」と辞書アプリ

◆ これから、しばし話が脱線する。

ご参考までに、体験談をご紹介してみたい。

先日(2019年11月1日)、土壇場で導入延期された大学入試用
の英語民間試験にも関連する。

「上から目線」に注意しながら、私の見解を述べる。

過去40年余りで、日本語の読み書きに苦労する帰国子女や
インター出身者の大勢(3桁)と接してきた。

悲惨に尽きる。

れっきとした日本人なのに、読み書きに相当問題がある
せいか、陰で「変な外人」呼ばわりされていたりする。

once and for all” より再掲。

職業柄、外国生まれの日本人と関わる機会が多い。

日本語で正規の教育を受ける機会のほとんどなかった方は、
日本語の日常会話に(一見)不自由はなくても、
和文を書くことが苦手なケースが大半である。

例えば、日本語の聞き取りを「ローマ字」で書き取る。

日本語をペラペラ話しているように見えるのに、
自分の話している日本語を「ひらがな」「かたかな」
で書き起こせない。

漢字については言わずもがな。

和訳も難ありで、口頭で一通り和訳できても、
それを文面に落とすことができなかったりする。

こんな有様を「バイリンガル」と称せるか。

在外教育施設(日本人学校)の先生方と話すと、
似たような話で持ち切りになる。

素人目には奇怪に映るが、決して珍しくない事例。

◆ どの言語習得も不十分で、運用能力が欠如した状態を、
セミリンガル 」または「 ダブル・リミテッド 」という。

  • 接頭辞  “semi“(半)+ 形容詞  “lingual“(言語の)
  • 形容詞  “double“(2重の)+ 形容詞  “limited“(限られた)

日本語も英語も、そこそこできる。
けれども、聞く・読む・話す・書くの4技能が、どれも中途半端。

そのため、渡世に通用しない。

そんな生徒さんの作文を引用する以下の記事を、ぜひご覧に入れたい。

【参照】 –  ※  外部サイト

◆ 職場であれば、日本語ネイティブに陰口をたたかれ、
邪険にされても致し方ない。

仕事がやたらと増えてしまうからである。

一緒に働くと、その厄介さがよく分かる。

繁忙期には、とりわけ頭にくる。

「いい年して、なに学んできたんだよ!」
「でもきっと、ご本人のせいだけでない。」
「たぶん、環境にも問題があったのだ。」

同情するとはいえ、後の祭に近い。
残念ながら、改善は現実的に困難。

努力できる方なら、社会に出る前に手を打っているはず。
さらに、海外を拠点にして働く選択肢もあったに違いない。

そうしないのには、訳ありの事情が潜んでいる模様。

言葉の面にとどまらない、基礎学力の不足 が典型例。
憶測に過ぎないとしても、ともに働けばおおよそ見当がつく。

もし、一生が左右されるとすれば、酷なものだ。

「言語獲得の 臨界期(りんかいき)」、
“the critical period of language acquisition”
の存在をふと思う。

◆ 周囲のモノリンガルの英語ネイティブが、こうした問題
に気づかないことは、ままある話。

それをよいことに、真っ当な「バイリンガル」になりすます、
詐欺師顔負けのしたたかさを発揮する輩も見かける。

日本人の同僚を一層怒らせるのは、言うを俟たない。

※  日本社会で目につくのは、逆パターンの「英語ができるふり」。

私の知る限り、「本物の」バイリンガルたちは、総じて勉強熱心で、
努力してきている。

語彙運用の奥深さに知悉しているゆえ、謙虚に学び続けている。

◆ 敬語がおぼつかなければ、日本人顧客の対応は任せられない。

辛うじて電話応対はできても、ビジネス文書を自力で書けない。

となると、一人前の社会人としての成果は、ほぼ期待できず。
結果的に、「変な外人」扱いされても不思議はないのである。

極度に中途半端なちゃんぽんより、モノリンガルの方がベター。

既記の「セミリンガル」、「ダブル・リミテッド」の果てしない悲哀を
目の当たりにしてしまうと、こう思わざるをえない。

2020年現在、実社会の各種手続きは、国際的に見ても、
手堅い文書主義(電子文書含む)が、依然として顕著。

◆ 世間一般の想像以上に、

  母語は思考の根幹をなす。

人間は言語を用いて考える。

思考の土台は、自然に習い覚えた第一言語、すなわち母語。

もっと日本語を大切にしなければ、と強く願う。

 

【参照】 –  ※  外部サイト


◆ 思うに、英語の不得手な日本人が数多い主要因は2つ。

1)言語的に完全に別物の日英
2)日本語のみで支障ない日常

英語教育の内容の良し悪しではなく、上記2つが根本原因。

教育はきわめて大事だが、問題の根源はそこにはない。

ラテン語・ギリシャ語などを語源の柱とする印欧語族では、
英語学習上の手掛かりを、母語から豊富に得やすい。

印欧語族= インド・ヨーロッパ語族(the Indo‐European languages)

  • “French and English are the Indo‐European languages.”
    (フランス語と英語は印欧語族である。)

他方、日本語ネイティブの場合、糸口を得られる機会が極端に少ない。
言語系統が別次元なので、アルファベットの書き方から学ぶことになる。

日本語は、3重表記(ひらがな、かたかな、漢字)。
文字表記はおろか、発音音節・文法・語順 にも共通点は見出しにくい。
見事なまでに重なり合わない、と言っても過言ではない。

類似点すら、ないないづくし。

おまけに、英語もじりの和製語が無数定着した挙句、混乱を招いている。
和製語はユニークな傑作が目立つものの、英語学習中は邪魔になりがち。

両言語の性質上不利な条件がずらり勢揃い

英語能力の国際比較に一喜一憂した挙げ句、
教育や入試の中身ばかりに責任を帰する姿勢を改め、
我が国特有の背景と不都合な側面を再検討すべきである。

日本語ネイティブが宿命的に課せられた立ち位置
を深掘りすることなくして、英語教育の議論は進まない
と考える。

母語が日本語だと、英語習得のハードルは恐ろしく上がる

大雑把に、英語とドイツ語を「兄弟」に例えると、
日本語はさながら「宇宙人」。

日本語の起源は、今なお解明されておらず、とされる。

【参照】   英語は「5世紀ドイツの方言ー  ※  外部サイト

言語間の本質的な違いを、しっかり認識することが肝要

印欧語族向けの語学力の国際指標「CEFR(セファール)
を、日本人学習者にそのまま当てはめる無謀さが情けない。

【参照】   CEFRとの対照表(文部科学省)ー  ※  外部サイト

「兄弟」と「宇宙人」を単純比較できるか、ということ。

Disparity between English and Japanese 


一方、中国人には英語堪能な方が多いとの反論がある。
確かに、中国語は日本語と同じく印欧語族に属さない。

しかし、日英に比べれば、文法と語順が似通っていることは検証済み。
中国語(Mandarin)を大学の第二外国語で学んだ際、自ら実感した。

 

◆ 加えて、歴史的な影響も見逃せない。

欧米列強に植民地化されていた旧植民地の国々とは、
歴史も人口規模も大きく異なる。

その上、地理的に孤立した四囲環海の島国なのが、国土の特色。

有史以来、植民地化されていない日本は、一般的な国民の
日常生活に、外国語が必須となる契機が発生しなかった。

また、出生率低下により、人口減少の局面に入ったといえど、
総人口は1億2600万超で、世界第10位 を誇る(2018年)。

【出典】   総務省世界銀行国連世界人口白書2019

  • 日本の教育人口も教育支出も、小ぶりな国とは桁違い
  • 明治から100年以上、堅実に積み重ねてきた教育制度
    英語教育の施策や成績も、本来は同列に論じにくい


【参照】 –  ※  外部サイト
日本の英語力は非英語圏で53位 韓国や台湾、中国にも後れを取る
2019年11月9日付

◆ 身内に英語ネイティブがいたり、職務上、英語が日々必要な方々は、
国民全体から見れば少数派

諸説入り乱れる小難しい歴史話を抜きにしても、事実として、
これまでそうだったし、これからも大して変わらないであろう。

大多数を占める水準には、今後も至らないと私は推断する。

大半の日本人にとって、受験・資格・趣味 に関係するだけ。

それが「英語の位置づけ」。

この程度では、日本人全般に 有効な学習動機 にはなりえない。

人生には、制約要因が付きまとう。

時間・資力・体力をはじめ、リソースには限りがある。

無論、寿命も含まれる。

自分の生活に不可欠となれば、優先順位 は上がるが、
なくてもさほど困らないものに、あえて投資しない。

これが一般人の合理的な判断であろう。

「受験・資格・趣味に関係するだけ」の英語の優先順位が、

日本人の生活の中で真に高まる時代は、
ついぞ訪れなかった。

日頃、自ら使う場面がめったに生じない
のだから、
英語が身につくわけない。

使える英語をものにしたければ、英語を使わざるをえない
環境に我が身を置くこと。

おそらく、どんな言葉でもそういうもの。
一度学んだら終わりではなく、使ってなんぼの世界。

期間限定の学校教育と異なり、日常生活は恒久的。
人生とは、日常の連続に他ならない。

英語なんぞ使わなくても、普通に生きていける日本国民の
「合理的な判断」に基づく成り行きが、現状の英語レベル。

文部省(当時)が、1989年から推し進めた
コミュニケーション重視の英語学習指導要領
は、こうした環境下では形無しに等しい。

  • 一体、誰との会話を想定しているのかしらん。
  • 基本、相手があっての意思疎通と情報伝達。
  • 普段、使わずじまいのコミュニケーション?

【参照】 –  ※  文部科学省 公式サイト

平成30年改訂の高等学校学習指導要領に関する Q&A
<外国語に関すること>

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs
/qa/__icsFiles/afieldfile/2019/11/18/1422433_001.pdf

とにかく、教育内容の問題よりも、原因はずっと簡単。

幸か不幸か、

 使わなくても、普通に生きていけるから、英語ができない。

これぞ、2つ目の根本原因。

◆ 英語は、もとよりコミュニケーションの道具。

受験や資格の目的手段に用いるために、存在するものではない。
こういう食い違いからして、教育の在り方に仄暗い陰りが宿る。

人間と情報をつなぐ単なるツールが英語。
通常、堅苦しく気張らなくてもよい対象。

英語に親しむと、英語圏の硬軟自在な情報にアクセスしやすくなる。
出会いと可能性が地球規模で増すこともあり、人生が彩り鮮やかに。

インターネットが普及し、古今未曾有の度合いで身近に迫る世界。
英語発の情報を自ら取り入れられれば、この世を見る目が変わる。

【参照】   「自分の世界」が広がる英語学びと動機と


◆ ところが、我が国では「英語 → 受験勉強」と根を下ろした。

点数で合否が判定される、つらくしんどい螢雪の勤め。

上述の日本の歩みに従った首尾として、不可避の限界 と考える。

独立を貫き通した日本は、その独自の地歩に強みを持つ反面、

いかなる英語教育を施しても不自然さに突き当たってしまう。


◆ このような特性を加味した英語教育に欠かせない視点がこちら。

全国津々浦々の実態を掌握の上、未来への展望を勘案し、

的確な落とし所 を見出し、焦点を絞る英語教育

これだけ押さえれば意思疎通は可能」な枠組みを明確に示すこと。

受け手(聞き手・読み手)にどうにか通じれば、間違いなく自信となる。

際限のない英語学習なのだから、このありかを見定めて、実行できるような
体制を作ることこそ、為政者の課題なのでは。

  • 公教育の場合、現実と巧みに折り合う見識 が、
    なおさら問われる。
  • なぜなら、国内の 地域格差と経済格差 に配慮
    しなければならないからである。

regional and economic disparities
geographical and financial disparities
(『毎日新聞英語版』や “Japan Times” 
などの使用語)

https://mainichi.jp/english/articles/20191028/p2a/00m/0na/013000c
https://mainichi.jp/english/articles/20191101/p2a/00m/0na/002000c
https://www.japantimes.co.jp/news/2019/11/17/reference/outsourcing-english-tests

実に難問だらけだが、灯台下暗しに知らんぷりのまま、
高遠な理想を掲げても、空回りは必至。

今回の英語民間試験の見直しを迫る流れを導いたのは、
幼稚な憧憬を打ち破る力を擁した、現場の本気である。

本当は、英語はめちゃくちゃ楽しいのに …

できるようになっていくうれしさは、半端ではない。
あたかも、大好きなペットと話せるようになる喜び。

経験すれば分かる。

ともあれ、「英語 → 受験勉強」で凝り固まってしまった
土壌が悲しい。

英語に挫折したトラウマを抱える国民が数知れず。
それどころか、過半を占める様相を呈している。

日本人に自信喪失をもたらしてきた英語教育。
「教育」の趣旨に反する、国民への裏切り行為。

やり方が根本的に間違っている。

日本人の活力を奪う、大いなる損失。

なんとも歯がゆく、もったいない。

渦中の英語民間試験については、稿を改めて考察したい。
併せて、実現可能と考える教育方法を提案する。

【参考】   “hiatus

◆ さて、表題 “conclusive” に話頭を戻す。

【発音】  kənklúːsiv
【音節】    con-clu-sive (3音節)

語源は、ラテン語「閉じる」(conclūdere)の過去分詞形。

ここからできた語が、動詞 “conclude“。

【発音】    kənklúːd
【音節】    con-clude (2音節)

分解すると、

  • con” → 接頭辞 “com”「完全に(completely)」 の異形
  • clude” →  “close”「閉じる(to shut)」と同義
  • conclude” →「完全に閉じる」から「終える」の意

“conclude” は動詞のみ。

  • 他動詞「完成させる」「結論する」「締結する」
  • 自動詞「話を結ぶ」「結論を出す」「合意に達する」

「終える」の意味合いを保つので、割と分かりやすい。

“conclude” の重要度・頻出度は、取り立てて重要でも頻出でもない。

  • 重要度:<3001~6000語以内>
  • 書き言葉の頻出度:<1001~2000語以内>
  • 話し言葉の頻出度:3000語圏外

形容詞 “conclusive” は、”conclude” から派生している。
よって、格下と推測できるが、実際に全項目ランク外。

  • 重要 :9000語圏外  
  • 書き言葉の頻出:3000語圏外
  • 話し言葉の頻出:3000語圏外

いずれも、LDOCE6(ロングマン)の指標に基づく。

ただし、”conclusive” と “conclude” の両方とも、
Academic Word List>(※)入りしている。
※  英語圏の大学教科書の頻出単語570語

おびただしい英単語の中では特筆に値しなくても、
教育・学問分野でそれなりに使われていることを示す。

そうでなければ、弊サイトでは取り上げない。


◆ “conclusive” の位置づけは大したことない。

それでも、キーワードになりがちの形容詞である。

定訳の「決定的」「最終的」には既に触れた。

  • “conclusive” → 英語の「形容詞」(adjective)
  • 「決定的」「最終的」→ 日本語の形容動詞」(adjective verb)

この辺りを説明した後、一気に脇道へ逸れてしまった。

今月2019年11月、英語民間試験延期の余波が連日報道された
ためか、想念がそちらに移ろい、”conclusive” は日々に疎し。

本筋から外れ、ぐるりと大回りしたが、読者様にとって
余計な寄り道であったとすれば、大変申し訳なく思う。

 

「決定的」「最終的」とあれば、日本語でも目を引く。

先に指摘したように、強い存在感は “conclusive” 同様で、
手早く結論を確かめる上で役立つ。

冒頭の記事見出し5本を、再度挙げる。

  • Martian landslides not conclusive evidence of ice
  • X report fails to offer conclusive evidence
  • Conclusive evidence leads to arrest for 2018 rape
  • No conclusive evidence that death penalty has deterrent effect
  • Conclusive Evidence the 9/11 Planes were NOT REAL

すべて実物。

中級学習者の実力なら、ひと目で大意をつかめるはず。

“conclusive” を抜くと文意が変わるが、差異を把握できるだろうか。

◆ 仕上げは、3大学習英英辞典(EFL辞典)。

要点にハイライトを引いた。

conclusive

  • showing that something is definitely true.
    OPP:  inconclusive
    (LDOCE6、ロングマン)
  • proving something, and allowing no doubt or confusion.
    OPPOSITE:  inconclusive
    (OALD9、オックスフォード)
  • proving that something is true, or ending any doubt.
    Opposite:  inconclusive
    (CALD4、ケンブリッジ)

    【発音】 kənklúːsiv
    【音節】   con-clu-sive (3音節)

軒並み1文語釈で、反意語(opposite 、opp.)も一致。

inconclusive” は、否定の接頭辞 “in“「不・非・無(not)」を
conclusive に加えたもの。

【発音】   ìnkənklúːsiv
【音節】   in-con-clu-sive (4音節)

「決定的」「最終的」を否定するので、
「決定的でない」「最終的でない」の意。

先述の通り、”conclusive” は語源に沿う。
多義ではなく、反意語の意味もシンプル。

次の5つは頻出の言い回し。
辞書にもメディア報道にも、判で押したように出てくる。

  1. a conclusive argument
    (決定的な論拠)
  2. conclusive evidence
    (決定的な証拠)
  3. conclusive findings
    (決定的な調査結果)
  4. a conclusive proof
    (決定的な証拠)
  5. conclusive results
    (最終的な結果)

それぞれ「be動詞」(下線部)で言い換えた例は、

  1. “I don’t think this argument is conclusive.”
    (この論拠が決定的とは私は思わない。
  2. ”The DNA evidence was conclusive.”
    (DNA証拠は決定的だった。)

  3. “New findings are conclusive.”
    (新たな調査結果は決定的である。)

  4. “The proof has been conclusive.”
    (証拠は決定的とされた。)
  5. “The test results were conclusive.”
    (テスト結果は最終的なものだった。)

※ 「be動詞」 = be、am、was、been、will be、is、were、are

 

反発買いまくった英語民間試験は、さしずめこんな具合かも。

  • “No one seems to be sure whether the outsourcing
    of English tests would be a conclusive solution to
    Japan’s English-language education system.”

 

 

 

 

 

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