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Dazzling

      2018/06/09

見事な、素晴らしい 

光がまぶしくて、目がくらむ様子を表す形容詞。
目がくらむほど、きらきら照りきらめく強烈な輝き。
そこから「見事な」「素晴らしい」に。

日本語の「眩しい」「目がくらむ」と意味合いが重なる。
使用場面もそう変わらない。

“dazzling” =

1.  a light that is dazzling is very bright and
makes you unable to see properly for a short time.
2. very impressive and attractive.
(LDOCE6、ロングマン)

1. (of light) so bright that you cannot see
for a short time.
2. impressing somebody very much.
(OALD9、オックスフォード)

【発音】dæz.əl.ɪŋ

まぶしい【眩しい】=
1. 光が強くて、目をあけていられない。
2. 相手があまりに美しい、または立派なので
まともに見ることが
できない。

(大辞林 第三版)

まぶしい【眩】=
1. 明る過ぎて、目をあけていられない。
明るく輝いていてまともに見られない。まばゆい。
2.(比喩的に)見ていてまばゆく感じるほどに
美しい。目がくらむほどすばらしい。

(精選版 日本国語大辞典)

くらむ【暗む・眩む】
1. 暗くなる。見えなくなる。
2. 目がまわる。
3. 理非をわきまえる力を失う。判断力がなくなる。
(広辞苑 第七版)

くらむ【眩む・暗む・晦む】
1.
ア)強い光を突然受けて、目が見えなくなる
イ)目まいがする。目がくらくらする。
ウ)強く心をそそるものを前にして、
正常な判断力を失う。

2. 暗くなる。
3. 暗くする。くらます。
(大辞林 第三版)

上記青字をご覧いただきたい。
「見事な」「素晴らしい」状態を示唆するため、
日本語でも「まぶしい」「目がくらむ」と表現する。
例えば「彼女がまぶしい」「彼女の美貌に目がくらんだ」。

息を呑むほど素晴らしい対象を目の当たりにした際、
「まぶしい」「目がくらむ」「目まいがする」
と日本語で描写する機会は少なくない。
「目まい」は、<比喩>として起用される割合が
身近な感があるが、どうだろうか。

もっとも「目がくらむ」については、
「欲望に目がくらむ」「大金に目がくらむ」
と卑しい心情を表す方が一般的。

いずれにせよ、「相手がきらきら過ぎて、
自分がくらくらする」。
そんなイメージが、形容詞 “dazzling”。
日本語同様、少々大げさな言い回しである。
しかし、光り輝く相手の素晴らしさを、1語
で示せるため、主に文面で重宝される。

◆ 形容詞 “stunning” は、15世紀から使われている。
動詞 “dazzle” の現在分詞 “dazzling” から派生した
ものとされる。
【類似表現】”stunning“(衝撃的な、見事な、美しい)

副詞は、”dazzlingly(見事に、目がくらむほどに)。

“dazzle” には、他動詞・自動詞・名詞がある。
語源は、動詞 “daze”(目をくらませる)の反復形。
すなわち、反復の意の動詞を作る接尾辞 “le” を
“daze” に加えたもの。

– 他動詞「目をくらませる」「感嘆させる」
– 自動詞「輝く」「感嘆する」
– 名詞「輝き」「まばゆさ」「見事さ」

動詞 “daze” の語源は、古ノルド語「非常に疲れる」
(dasa)。
“daze” → “dazzle” → “dazzling” の流れで展開し、
判断力不足で一貫する成り立ち。

つまり、まぶしすぎて判断力が失われた様子が共通し、
それが「見事な」「素晴らしい」につながる。

◆ “dazzle” と “dazzling” の重要度・頻出度は、
高くない。 LDOCE6によれば、

“dazzle” ※ 動詞
重要:<3001~6000語以内>
書き言葉頻出3000語圏外
話し言葉頻出3000語圏外
【発音】dæz.əl

“dazzling” ※ 形容詞
重要:9000語圏外
書き言葉頻出3000語圏外
話し言葉頻出3000語圏外
【発音】dæz.əl.ɪŋ

英単語全体からみれば、重要でも頻出でもない。

それでも表題にしたのは、<褒め言葉>の
用途では、そこそこ出てくる形容詞なのに、
意味を推測しにくいから。目または耳で初めて
接した場合、理解不能だろう。

その一方で、字面と発音に特徴があり、覚えやすい。
一度きちんと学べば、次回はきっと自力でいける。
努力が報われやすい分、学びがいのある単語。
だから、”dazzling” を取り上げた。

先に「少々大げさな言い回し」と記したが、
しっとり自然な和訳にするには、工夫を要する。
称賛は、下手すると嫌味を帯びるから難しい。

“I am proud of his dazzling achievement.”
(彼の輝かしい実績に誇らかに思う。)

“His career was short but dazzling.”
(彼のキャリアは短かったが輝かしいものだった。)

“He was a dazzling young player.”
(彼はまばゆいばかりの若き選手だった。)

“The sun was dazzling.”
(太陽が光り輝いていた。)

“I saw his dazzling performance.”
(彼の素晴らしい演技を目の当たりにした。)

“His daughter looks dazzling.”
(彼の娘は実に美しかった。)

“He gave me dazzling jewelry.”
(彼から見事な宝石をいただいた。)

“She gave me dazzling smiles.”
(彼女は満面の笑みを見せてくれた。)

“His dazzling good looks blew her mind.
(彼の見事な男ぶりに彼女は驚いた。)

“I still remember her dazzling debut.”
(彼女の華々しいデビューを今も覚えている。)

 

 

 

 

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