Just to be safe
2020/01/03
念のため
◆ “just” には、形容詞と副詞がある。
【発音】dʒʌ́st
語源は、ラテン語「公正な」(jūstus)。
ここでの “just” は、比較の副詞。
変な意図は一切ない との本意を伝え、警戒を解く役割を担う語。
- 単に~だけ
- ただ~だけ
- ちょっとだけ
この副詞 “just” は、 露骨さを軽減する婉曲用法で頻出 。
“just to be” では、副詞「単に~になるために」。
【参照】”Just checking in”
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◆ “safe” は、名詞・形容詞・副詞がある。
【発音】 séif
語源は、ラテン語「無傷な」「健康な」(salvus)。
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ここでは基本的意味の形容詞「安全な」。
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◆ よって、表題の直訳は「単に安全になるために」くらい。
“safe” の「安全」は、危害・損失のない状態ばかりでなく、
安心をもたらす健全で好ましい様子 を幅広く表す。
迫り来る具体的な危険のおそれはないものの、
心が安らぐように、より一層の注意を
という意味で「念のため」
言動がむき出しにならないようにする表現が、既述の婉曲用法。
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“just be safe” にも、相手の反発を回避する機能を伴う。
押し付けがましさを和らげることができるためである。
この点、日本語の「念のため」とかなり共通する。
クッション言葉がもたらす効果とも重なる。
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◆「念のため」同様、文頭に来ることが多いものの、
文中、文末でも使える。
この場合、カンマを直後に入れるのが通例。
- “Just to be safe, you should call him first.”
(念のため、まず彼に電話しておく方がよい。)
ー - “Just to be safe, I’ll talk to him.”
(念のため、彼と話します。)
ー - “I will shut the window just to be safe.”
(念のため、窓を閉めておきます。)
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◆ 次に挙げるように、「念のため」の英語表現はいくつもある。
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この中でも、”Just to be safe” は、嫌味・他意がなく応用が効く。
日本語からも連想しやすいので、ぜひ覚えておきたい。
【類似表現】
- Just to be certain
- Just to make sure
- Just in case
- Just to be on the safe side
【関連表現】
“Better safe than sorry.”
https://mickeyweb.info/archives/3457
(念には念を入れて)
“For safety”
https://mickeyweb.info/archives/651
(安全のために)
“as a precautionary measure”
(念のため)
“Reminder”
https://mickeyweb.info/archives/3312
(思い出させるための表現)
“In case you haven’t noticed, –”
https://mickeyweb.info/archives/2948
(一応言っておくけれど)
“Just so you know,–”
https://mickeyweb.info/archives/2160
(念のため、あなたに言っておきますけど)