プロ翻訳者の単語帳

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「自分の世界」が広がる英語

      2019/10/08

一般の日本人にとって、英語って必要?

30年以上に渡り、しょっちゅう聞かれた質問である。

「あまり必要ないと思います」

嘘つくのは嫌なので、率直に持論を述べてきた。

  英語を使わなくても、普通に生きていける日本で、
英語を学ぶ必要性は高くない。

終生、日本居住なら「必要」に至ることはないだろう。

仕事で英語が必須なら「報酬獲得条件」と覚悟して学ぶ。

どうしても苦手で嫌なら「転職する」。

学生時代はともかく、いい大人が貴重な可処分時間を、
不要かつ不得手なことに費やすのはもったいない。

人生の浪費。

本気でこう思う。

◆ 2018年、訪日外国人旅行者が史上最高を更新した。

前年比 8.7%増で、3,119万 2千人。
日本政府観光局   2019年1月16日発表)

これほど外国人を迎え入れた年は、いまだかつて存在しない。

主要20市場すべてで過去最高を記録した2017年を上回る総人数。
統計を取り始めた1964年以降、最多となった。

このようなニュースも、大方の日本人には影響ないはず。
国内に住む限り、英語ができなくても大きな問題はない。

近年、数々の <英語不要論> が出版されている。
特に話題になった本は、次の2冊。

いずれも基本的に同感する内容だった。

祥伝社(2011年刊)
http://amzn.to/2ipUWXQ

文藝春秋(2014年刊)
http://amzn.to/2ipLOm3


◆ 同様の考えをもつ私だが、同時に強く願うことがある。

「もしも興味があるなら、ぜひ英語を学ぼう」

国際的に英語が共通言語となっている分野は多い。
これは現実。

インターネットでは、7割方が英語。

英語が読めれば、

<情報収集>の面で断然強い。

リスニング・ライティング・スピーキング
が苦手だとしても、

  読めるだけで、圧倒的な強みとなる。

 この世を見る目が変わる。 

例えば、大切な人が難病にかかった時に、
自分で英文記事を調べられる。

和訳を待たなくても、最新情報を自ら取りに行ける。
情報格差と「情弱」化の回避にも期待できる。

一般人向けの良質記事は無限に公開されている。

英語で検索すれば、何でも見つかると言っても過言ではない。

これぞ世界のすごさ。

翻訳ソフトは便利だが、まだまだ。

ある程度、自力でこなせると心強い。

興味ある対象について、英文を自由自在に読める喜び。

時に投稿にトライしたりと、日常に刺激と楽しみが加わる。

  英語を学ぶと「自分の世界」が一気に広がる。

「英語って必要?」

こうした議論と次元の異なる、永続的な喜びと楽しさ を味わえる。

自分の心から興味のあることを、
世界中の同志と共有する喜びは、
 <生きる支え>となりうる  

楽しいね …
生まれてきてよかったわ。
こんな喜び


国内に友達はできなくても、外国人の友達は作れたりする。

人間関係が苦手なら、長い物理的距離感は安心できるかも。
こういった感性の持ち主は、世の中には大勢いるのである。

  海外の同好の士とやり取りする知的興奮  

日々の倦怠感や厭世観の苦しみを打ち破るよすが。

少し勇気を出して踏み出せば、自宅に居ながらにして
たった独りで、異次元の世界にすっと触れ合える。

  そんな時代がとっくに到来している。

英語は、本来は「コミュニケーション手段」にすぎない。
このことを忘れた人が多すぎる。

大半の日本人が普通に生きていく上で、英語は不要。
大勢にとって、「資格」または「受験」のための存在。

つまり、非日常そのもの

  普段、使わないから「資格」「受験」に直結する印象。
  日本人にとって、英語学習は「不自然な努力」に近い。

「不自然」だからこそ、必要以上に要件に組み込み、
強迫的に数字に拘泥するようになってしまったと考える。

無論、仕事ではお金をもらっているので、数値化は必然。
学生は勉強が本分ゆえに、点数を気にするのは当然。

 

他方で、あえて「数値化」しない英語の取り組み方
があってもよい。

 

◆ 英語が実質不要な方には、こんな付き合いをお勧めしたい。

興味があるなら、ぜひ英語と向き合ってみよう。

他人の目やTOEICなんか、どうでもよい

  • 純粋に自分のため
  • 自分がハッピーになるため
  • 人生をより豊かにするため

語学は<老化防止><認知症予防>に効果ありと検証済み。

これを実証する有力な学術論文(英文)は次の通り。 2010年発表。
要旨は「バイリンガルはアルツハイマー病を発症しにくい」。

Craik & Freedman (2010).
Delaying the onset of Alzheimer disease
Bilingualism as a form of cognitive reserve.
Neurology. 2010 Nov 9; 75(19): 1726-1729.


「頭の体操」「舌の運動」「発声練習」「ボケ防止」

  くらい気軽に構える方が、無理なく続いたりする。 


私自身、口の機能の低下を防ぐ「口腔ケア」を兼ねて、
発音練習は毎日欠かさない。

口腔器官の運動は大事。 人体は使わないと衰える。

廃用退行が怖い。

【参考】 ※ PDF 全17頁、441KB

「廃用症候群」(東京都福祉保健局)


寄る年波には勝てなくても、構わず続けていくつもり。

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もっと気楽にいこう。

疲れたら、休止してもよいのだ。

誰も強制していない。

◆ ネットに絞れば、お金はそれほどかからない。

無料メルマガ(newsletter)は無数あり、
たやすく登録できる。 解除も簡単。

現在、錚々たる新聞・雑誌が、
メルマガを無料配信している。

例えば、

  有名出版社から、無料で英文記事がメールされてくる。

プロの手によるネイティブ向け記事。 本場の英語である。

かつてを思うと、隔世の感がある。

image.png

zip code“(郵便番号)の入力が必須の場合
もしも日本の郵便番号が通用しないならば、
  米国の任意の郵便番号を入力すればよい。

【例】90001(ロサンゼルス近辺)
https://www.phaster.com/zip_code.html

無料メルマガの場合、参考統計の目的で入力させる
発行元がほとんど。  任意でもほぼ問題ない。


コツは、自分の得意で大好きな分野から手をつけること。

【例】
スポーツ、芸能、車、バイク、コレクション、ギャンブル、筋トレ、
エロス、旅行、パソコン、ゲーム、アニメ、映画、音楽、料理、絵画

イラストや写真を眺めているだけでも、幸せな気分に包まれる
心身のストレスが一気に解かれる夢見心地の自分だけの世界

そこに、じわじわと

  英語をからめていく 

今まで非日常的な存在だった英語を  得意分野経由 で、
「自分の日常」「自分の世界」に取り入れてしまおう。

  世界相手に「自分の世界」が広がります。

日常に刺激と喜びが増えます。

それが一生続きます。 きっと。

一つの外國語を學ぶのは一つの新しい世界
を發見したことになるのである。
實際に役に立つばかりでなく、一生の間
計り知れない樂みが得られるのだ。

語学修業』 (1935年発表)
正宗白鳥(1879-1962)

 

インターネットが身近になかった頃、各種雑誌の定期購読のため、
毎年、中央郵便局にて「国際郵便為替」を組んでもらっていた。

アメリカから自宅直送の方が、洋販経由より安かったのである。

1990年代後半まで、これが私の年間行事。

為替発送後の深い安堵感は、今では遠い記憶になった。

英語が好きになると人生は100倍楽しくなる
プレジデント社(2017年刊)
https://amzn.to/2VJZQT3

 

 

 

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