At the wheel / Behind the wheel
2020/10/20
1)車を運転する 2)舵取りをする
この “wheel” とは、車のハンドル。
◇ ” steering wheel ” の略
【発音】 ˈstɪr.ɪŋ ˌwiː
船の舵輪(だりん)も同上。
特に車の場合、”steering wheel” よりも、
“wheel” の方がはるかに使われる。
【発音】 hwíːl (1音節)
「ハンドルを握る」「舵取りをする」
という日本語と重なり、分かりやすい。
日常使用では「ハンドルを握る」が圧倒的。
–
◆ “behind the wheel” の直訳は、「ハンドルの後ろで」。
運転手の座る位置を指す。 転じて「運転する」。
–
いずれも、”drive a car”(車を運転する)の意味合いで、
ニュースなどで年中出てくる。
- “I fell asleep at the wheel.”
“I fell asleep behind the wheel.”
(私は居眠り運転をした。)
– - “I was caught drunk at the wheel.”
“I was caught drunk behind the wheel.”
“I was caught DUI.”
(私は飲酒運転で捕まった。)
– - “Get behind the wheel ! “–– ※ 命令調で
(お前が運転しろ!)
Wheel(ホイール) は、ハンドル? 車輪?
タイヤの「車輪」も、”wheel”。
ハンドルと異なり、車1台に複数あるので、
複数形 “wheels” が通例。
「ホイール」といえば、日本では「車輪」。
“wheel” の本義は、「回転する輪(わっか)」。
語源は、古英語「輪」(hwēol)。
【発音】 hwíːl (1音節)
「ハンドル」も「車輪(ホイール)」も、
該当するから混乱する。
–
◆ 世間一般の認識としては、
-
【日本】 「ホイール」 = 車輪
-
【米国】 “wheel” = ハンドル
この点を理解しないと、次の語訳を招く。
【誤】 “behind the wheel” = 「車輪の後ろ」
正しくは、ハンドルの後ろの「運転席」を指し、
ひいては「運転すること」を表すことは、既述の通り。
ハンドルは1つだけ
1) 冠詞は常に “the”
2)”wheels“と複数形にはならない
“wheel”の発音は、「ウィール」に近い。
【発音】 hwíːl (1音節)
「ホ」はほとんど聞こえない。
カタカナ発音「ホイール」では、通じないだろう。
【関連表現】 – ※ 車関係
“Pull over the car.”
https://mickeyweb.info/archives/284
(この車を止めてください。)
“under the influence”
https://mickeyweb.info/archives/286
(酒または薬に酔った状態で)
“Buckle up”
https://mickeyweb.info/archives/7840
(シートベルトを締める)
“raise awareness”
https://mickeyweb.info/archives/8831
(意識を高める)
“spin one’s wheels”
https://mickeyweb.info/archives/21928
(空回りする、空費する)
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【関連表現】 – ※ 前置詞 “behind” つながり
“behind closed doors” = 閉まったドアの後ろに
https://mickeyweb.info/archives/32481
(非公開で、水面下で)
“behind time” = 時間より遅れて
https://mickeyweb.info/archives/17971
(予定より遅れて)
“behind bars” = 鉄格子の後ろに
https://mickeyweb.info/archives/1177
(刑務所に入っている)