No pun intended.
2019/09/08
しゃれのつもりはありません。
口頭で使うこともあるが、主流は文中。
–
思わずして、語呂合わせを含んでしまった文章
の直後に挿入する<3語ワンセット>。
カッコに入れることが多い。
文章の中に置く場合、小文字の “n” が頭で (no pun intended) 。
“pun” には、名詞「だじゃれ」と
自動詞「しゃれを言う」がある。
ここでは名詞(可算名詞)。
英語の「だじゃれ」 は「同音異義(homonym)」
を指すのが原則。
掛詞の一種である。
“I hurt my foot at the foot of the
mountain (no pun intended).”
(山のふもとで足を痛めた。)
※ “foot”(ふもと)と “foot”(足)が同音異義
“intend” は、他動詞「意図する」と自動詞「目的を持つ」
(まれ)がある。
ここでは他動詞の過去分詞 “intended“。
“no” を頭につけて、文全体を否定する「文否定」
の<3語ワンセット>で、「~を意図していない」。
–
【例】”No harm intended.”
(害を意図していません → わざとやっていません)
よって、”No pun intended.” の直訳は、
「だじゃれを意図していない」。
平たく言って「しゃれのつもりはありません」。
一見、真面目な宣言ではある。
新聞・雑誌のこなれた文章(主にエッセイ)
で見かけるフレーズだが、本当に意図していないかどうか。
日本語でも見受けられる「受け狙い」もありだが、
さじ加減を間違えると、読者は一気に興ざめする。
メディアの発達に伴い、受け手の目が肥えている昨今。
偶然しゃれが入っても、”No pun intended.”
と明記しないライターが最近は多いようだ。
【類似表現】
“No kidding ! ”
https://mickeyweb.info/archives/404
(本当ですか! ウソでしょ! マジですか!)
“Give me a break.”
https://mickeyweb.info/archives/540
(いい加減にして。勘弁して。ばか言わないでよ。)
ー
“I mean it.”
https://mickeyweb.info/archives/454
(私は本気で言ってます。)
ー
“It’s no joke.”
https://mickeyweb.info/archives/8587
(冗談ではない。冗談では済まされない。)ーー
“It’s not funny. ”
https://mickeyweb.info/archives/719
(笑いごとではないのよ。)
ー
“Don’t be silly.”
https://mickeyweb.info/archives/1408
(ばか言うな。いい加減にしなさい。)