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Well done.

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お見事です。さすがです。

2語の間投詞で、褒め言葉。

「間投詞」(interjection)とは、
感動や応答を表す語で、
単独で文となりうる呼掛け言葉。

【例】”Oh ! “、”Oops ! “、”Alas ! “、
Whoa ! “、”Snap ! “、”Gross ! “、
Welcome back ! “、”Barf ! “、”Check!”

◆ 間投詞なので、カジュアルな場面でしか
使わないと思いきや、実際にはリーダーや
トップマネジメントの社内演説に出てきたりする。

このような場合、

社員の努力をねぎらい、賞賛している。

◆ 趣旨は相手を褒めること。

カラッとした発音で、耳当たりがよい。
一息で言い切れる勢いがあり、語呂もよい。

◆ “well” には、副詞・形容詞・名詞・間投詞
がある。

基本的意味は、
– 副詞「うまく」「十分に」「かなり」
– 形容詞「健康である」
– 名詞「よいこと」「繁栄」
– 間投詞「えーと」「まあ」「そうですね」

※ 井戸 “well” は、語源の異なる別物

◆ “done” は、自他動詞 “do” の過去分詞
であると同時に、形容詞と副詞でもある。

– “do” の過去分詞「やった」
– 形容詞「済んだ」「よく焼かれた」「疲れきった」
– 副詞「完全に」※ 方言

◆ “well” も “done” も、それぞれ1語単独で、
間投詞として使える。

◆ 表題の “Well done.” は、
副詞 “well”(うまく)+過去分詞 “done”(やった)だから、
「うまくやった」「よくやった」。

なお、よく焼けた肉 “well-done”(ウェルダン)は、
文法上は複合形容詞 (compound adjectives)
として扱われるのが通例。

複合形容詞(※)の例

laid-back“、”unheard-of“、”fill-in“、
self-explanatory“、”worst-case“、”wake-up“、
long-overdue“、”so-called“、”unheard-of“、
short-staffed“、”well-established“、”go-to“、
shell-shocked“、”well-liked“、”self-inflicted“、
hassle-free“、”life-threatening

※ 複数名詞(compound nouns)兼用も含む

複合語は、ハイフン入りが原則。
だが、ハイフンを使わない表記も日常的には見かける。

なお、複合形容詞 “well-done” の “well” は、
連結形(combining form)であり、
接頭辞(prefix)でない 点に注意。

詳しくは、”well-established” をご参照のこと。

 

◆ “Well done.” は、シンプルな褒め言葉である。

その一方で、特に  2語完結の場合、
<上から目線>な発言
に聞こえかねない。

言い様によっては、
「ご苦労さん」「ご苦労様」
によく似たニュアンスを帯びる

日本語ネイティブの社会人であれば、
この言い回しの危険さが分かるはず。

リーダーが社内に向けて用いる上では、
何ら問題ない。

ところが、目上や社外に対しては気をつける
必要がある。

  “Good job ! ” にも、同じリスクが伴う。

これも、失礼になりうる表現。

最近、カタカナ語として定着してきた「グッジョブ!」。

  英語学習者として、この危険も把握しておきたい。

同僚や部下であれば、両方とも普通に使える。
しかし、仲が悪ければ、反発を招く恐れがある。

 

◆ さらに付け加えると、ともに嫌味にも用いる。

「あ~あ、やってくれたな!」
「お見事!」「さすが!」

相手がしくじった直後の

きっと激烈な打撃を与えるだろう。

日本語にもあるネガティブ用法だが、
決してお勧めしない。

What goes around comes around.
(因果応報)の人生で、いつかは自分が、
その立場に置かれるかもしれないからである。

◆ ただし、いずれも2語完結(+名詞)でなければ、
上記リスクは生じにくい。

例えば、次の典型祝辞。

“well done” は “a job” にかかり、形容詞的。
よって、「見事な仕事」くらいの意。

文脈にもよるが、目上に使っても、基本的に問題ない。

 

【関連表現】

副詞 “well”(うまく)+過去分詞 “said”(言った)

 

 

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