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Self-inflicted

      2021/04/02

自ら課した、自ら招いた

ニュースによく出る形容詞。

  多用される2つの表現

  •  a self-inflicted injury
    ( 自分に加えたケガ )
  •  self-inflicted wounds  (※)
  •  a self-inflicted wound
    ( 自傷障害 )

 

(※) 戦時中は、徴兵忌避 ( draft evasion、draft dodging )
のため行われたという。

self-inflicted wound  is the act of  harming oneself
( 中略 ) where the injurer wanted to take advantage of
being injured.

https://en.m.wikipedia.org/wiki/Self-inflicted_wound


◆  “ self- ”  は、「自分で」「自己」を意味する、
連結形 」(combining form)。

  連結形 self-  ” は、
独立した単語 “
self  ” より生じた

■  単独使用できない
「 接頭辞 」( prefix )とは異なる

 

self-explanatory ” も「 連結形 」の ” self- “。

◇  区別については、” well-established ” に詳述


◆  “inflict” の語源は、ラテン語「 打ちのめす 」( inflīctus )。

【発音】  ɪnflíkt
【音節】  in-flict  (2音節)

2音節の単語で、後半の第2音節に強勢(アクセント)。

他動詞のみで、自動詞はない。

基本的意味は、「好ましくないもの」を

  •  負わせる
  •  課する
  •  加える

ネガティブな雰囲気を放つのが一般的で、語源に忠実。

” self-inflicted ” は、他動詞 “inflict” の
過去分詞 ” inflicted ” が 形容詞化したもの。

【発音】  ɪnflɪ́ktɪd
【音節】  in-flic-ted  (3音節)

「 過去分詞の形容詞用法 」に似通う。

【例】  “any given“、”short-staffed“、”shell-shocked


◆  よって、形容詞  ” self-inflicted ” は、

  •  自分で負わせた
  •  自ら課した
  •  自ら招いた

    名詞形は、不可算名詞の
  • self-infliction “( 自分で負わせた苦しみ )。

    【発音】  ɪnflɪ́ktɪd
    音節】  in-flic-tion  (3音節)

 

【類似表現】

  • self-induced ( 自ら招いた)
    –  self-induced vomiting (自己誘発性嘔吐)

本来は中立的な意味で、「 自分でやった 」ことを示すのみ。

故意・過失は問わないため、不注意も含む。

 

◇  しかし、ニュース報道における “self-inflicted” で、

圧倒的に目立つ用途は、

偽計 」または「 自殺 」。

すなわち、周囲を欺く行為 または 自傷

意図的 な ケースが大半。

報道価値 がある以上、当然かもしれない。

特に、自傷・自殺の疑いのある殺傷事件
には、欠かせないキーワード。

self-inflicted

 

 

  • “He died of a self-inflicted gunshot wound.
    (彼は自ら銃で撃ったケガによって死んだ。)   ※  頻出
  • “The suspect was found dead from a self-inflicted gunshot wound.”
    (容疑者は銃で自殺した状態で発見された。)
  • “She died of a self-inflicted illness.”
    (彼女は自ら招いた病気で死んだ。)
  • Self-inflicted injuries surge among teenagers.”
    (自傷による負傷が、ティーネージャーに急増している。)
  • “His problems are mostly self-inflicted.”
    (彼の問題はほとんど自身がもたらしたものである。)
  • “She made a full recovery from self-inflicted pain.”
    (彼女は自分に課した苦悩から完全に回復した。)

  •  加害者は 自分自身、被害者も 自分自身
  •  自己責任だから 「 自業自得

これが  ” self-inflicted ” の基本的な社会通念。

世知辛い現実を思えば、この解釈は妥当に違いない。

だが、切なく哀しい。

人間には「 自己保存 」( self-preservation )の本能がある。

正常であれば、自らを傷つけようとはしない。

きっと何かに苦しみ、病み果て、適切な判断が
できなくなり、自傷や自暴などの
自己破壊的行為 ( self-destructive behavior )
に走るのだろう。

さらに、家族問題や遺伝的素質から、
自己破壊傾向が強い人も大勢存在する。

いずれも、本人のせいばかりとは言えまい。

self-inflicted ” の字面を見るたびに、
苦悶し、のたうち回る姿を想像してしまう。

誰しも、好んでそうなるわけない。

客観的な検証結果としてはそうだとしても、
事情をよく知らない第三者が、「 自ら招いた 」
と決めつけるのは、冷酷と感じる。



【関連表現】

  • “What goes around comes around.”
    https://mickeyweb.info/archives/1038
    ( 因果応報。因果は巡る。)
  • “Serves you right.”
    https://mickeyweb.info/archives/1898
    ( ざまあみろ。)
  • “You are asking for trouble.”
    https://mickeyweb.info/archives/1995
    ( 後でトラブルになるよ。)
  • “You asked for it.”
    https://mickeyweb.info/archives/4660
    ( ご自分で招いたことです。自業自得ね。)
  • “You reap what you sow.”
    ( 自分でまいた種は自分で刈り取る)

    □  ” reap “( 自他動詞で「刈り取る」、ここでは自動詞 )
    【発音】  ríːp  (1音節)
    【活用形】  reaps – reaped – reaped – reaping 

    □  ” sow “( 自他動詞で「種をまく」、ここでは自動詞 )
    【発音】  sóu  (1音節)
    【活用形】  sows – sowed – sown – sowing
    ※  過去分詞形は、”sown” の代わりに “sowed” も可

 

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