Take time off
2024/06/26
(1) 休みをとる (2) 時間を割く
日常的にかなり使われるものの、
日本の学校教育にて学ぶ機会の少ない表現。
職場には欠かせない。
–
◆ ” take ” には、自動詞・他動詞・名詞がある。
【発音】 téik (1音節)
–
語源は、古ノルド語「取る」「触れる」「つかむ」(taka)。
【活用形】 –take – takes – took – taken – taking
ここでは、他動詞「~を取る」。–
“take” の最も基本的用法である。
「時間を取る」は、”take – time” で、日本語そっくり。
【関連表現】
・ “Take your time.“
(ごゆっくりどうぞ。)
・ “take up space”
(場所を取る)
・ “take action”
(行動を取る)
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◆ “ time ” には、名詞・形容詞・他動詞・自動詞 がある。
【発音】 táim (1音節)
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語源は、 古英語 「 時 」「 時間 」( tīma )。
ー
圧倒的に使われるのは名詞 ( noun )。
不可算 ( countable ) と 可算 ( uncountable )を兼ねる。
基本的知識は、 以下の通り。
–
◇ 「 時 」は、 個数として数えられないので、
無冠詞の 「 不可算名詞 」 が基本。
この場合でも、「 この時間 ・ あの時間 」 など
「 区別 」する場合は、 可算名詞。
何時何分、 何月何日など 「 出来事 」 の時間
を示す場合も、 「 可算名詞 」 が原則。
次の差異が分かるだろうか。
-
–
Do you have time ?
–
( 今、お時間ありますか ? )
-
–
Do you have the time ?
–
( 今、何時でしょうか ? )–
現在の時刻 ( current time ) を他者に尋ねる英語表現として、” What time is it ? “ と学校では学んだりするが、
これは実は相当ぶしつけな尋ね方。
「 今、何時 ? 」 同然の響き。
露骨でむき出しゆえ、 いきなり聞かれた側は不快かも。
赤の他人やさほど親しくない人に時間を聞くには、 先述の
” Do you have the time ? ” ( 今、何時でしょうか ? )
–
名詞 “ time ” については、 いかなる辞書を調べても、
不可算が優先 されている( uncountable noun )。
よって、 「 ” time ” の基本は不可算名詞 」 と覚える。
ー
” Take time off ” においても、不可算名詞。
ー
◆ ポイントは ” off “。
【発音】 ɑːf (1音節)
ー
“off” は、前置詞・副詞・名詞・形容詞・他動詞・自動詞
がそろう。
非常に多義だが、どの品詞も “off” の
原義 「離れて」
から派生する意味中心なので、比較的理解しやすい。
【例】
“Back off ! “、“laugh off”、”On duty / Off duty” 、
“On and off“、”Where are you off to ? ”
ー
◆ ” Take time off ” では副詞で、 直訳は2つある。
-
離れた時間を取る
-
時間を切り取る
どちらを意味するかは文脈で判断する。
後者は「時間を割く」と換言でき、この意味も大切。
だが職場で多用されるのは前者。
「休みをとる」と換言可能。
「離れた時間」→「解放された時間」→「休み」
副詞 “off” は、
単独でも「休み」を表す
- “He is off today.”
(彼は今日休みです。)
– - “I will be off tomorrow.”
(明日は休みなの。)
【注意】
be動詞+off または be動詞+out の
“off” と “out” は 形容詞との解釈も有力
<類似の頻出表現>
- “He is out today.”
- “He is away today.”
- “He is gone today.”
(彼は今日はおりません。)→ 休みも含む
– - “She is out this week.”
- “She is away this week.”
- “She is gone this week.”
(彼は今週はおりません。)
ー - “I will be out tomorrow.”
- “I will be away tomorrow.”
- “I will be gone tomorrow.”
(明日はいないの。)
— - “He is out for this season.”
- “He is away for this season.”
- “He is gone for this season.”
(彼は今期は出場しない。)
– - “School is out.”
(学校は休みだ。)
- off
- out
- away
be動詞とこれらの副詞(または形容詞)
1つだけで、「いない(休みも含む)」。
そっけないので、社外的には少々言葉足らずだが、
職場では普通に飛び交っており、大変便利である。
“take time off” の後に続く前置詞は、
目的の “for“(~のために)と
隔たりの “from“(~から)が多い。
“She is taking time off for her son’s flu.”
(息子さんがインフルエンザにかかったため、
彼女はお休みです。)
“I’m taking time off from work tomorrow.”
(私は明日お休みいただきます。)
“He is taking time off for the birth of his first child.”
(第一子が生まれるため、彼は休暇を取得する。)
“She took time off following her father’s death.”
(父親のご逝去後、彼女は休暇を取った。)
“He needs to take time off.”
(彼には休暇が必要だ。)
“I wish I could take time off for
an extended period of time.”
(長期間、休みが取れればいいのに。)
“Enjoy the time off ! ”
(この休暇を楽しんでくださいね!)
“Mary has taken a year off from school.”
(メリーは1年間休学した。)
他動詞 “take’、名詞 “time”、副詞 “off” の3語すべてが、
数ある英単語全体から見ても、最頻出かつ最重要である
ことは、中級学習者には指摘するまでもないだろう。
- 重要度:最上位 <トップ3000語以内>
- 書き言葉の頻出度:最上位 <トップ1000語以内>
- 話し言葉の頻出度:最上位 <トップ1000語以内>
(ロングマン “LDOCE6” 指標より)
ー
【類似表現】
“Take a day off.”
(1日休む)
“Take off three hours.”
(3時間の休みを取りなさい。)
“He is away today.”
(彼は本日いません。)
“She took a leave of absence yesterday.”
(彼女は昨日休暇を取得しました。)
“Request for Vacation Leave”
(届出書式:休暇願)