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Leftover

      2019/05/31

残り物(食べ残し、売れ残り)

I’m so hungry. 
May I have your leftovers ? 

(ものすごくお腹が空いているのです。
残されたものを、いただいてもよいでしょうか。)

普段遣いの “leftover” は「食事の残り物」を表す。

この用途では、”leftovers” と 複数形で使うのが通例

単数名詞」(singular noun)の反対の
複数名詞plural noun)である。

【発音】léftòuvər

単に複数形であるばかりでなく、通常は「複数形
でしか使わない名詞」が “plural noun”。

【例】
strings“、“doldrums“、”grounds“、”odds“、
belongings”、”clothes

単数名詞」に比べると地味な存在。
単数名詞とは、単数形で使われるのが一般的な名詞。
英英辞書では “S” または “sing” と略記されたりする。

主要な英和辞典では「通例 leftovers」と記載するだけで、
特に区分していない。

片や、主な英英辞典では [plural] と明示し、
「複数名詞」であることをきちんと説明する。

3大学習英英辞典の “LDOCE”、”OALD”、”CALD”
を含む、次の6つのオンライン英英辞典のすべてが
[plural] と明記する。

複数名詞 “leftovers”「食事の残り物」は、
必ずしも「残飯(ざんぱん)」を意味する
わけでない。

  ざんぱん【残飯】

食い残りの飯。食べ残した食事。のこりめし。
(精選版 日本国語大辞典)

“leftovers” も食べ残りには違いないが、
多くの場合、後日再び食卓に出す対象 を指す。

つまり、その時点では食べ残されているが、
最終的には残らないはずの食物。

日本で社会問題になっている<残飯処理>は、
廃棄対象または家畜飼料にするような残り物。

米国などの外食産業では一般的な<持ち帰り>
(”doggy bag“)の習慣が日本にないため、
問題につながっているとの指摘もある。

「残飯」と聞くと、何となくイメージがよくない。
しかし、”leftovers” は再び食すものと考えられて
いるため、「残飯」レベルの暗い印象は少ない。


◆ 名詞 “leftover” の主要用途は、複数名詞「食べ残し」

これだけ覚えておけば、日常的には間に合う。

マイナー用法として、
  単数名詞「(時代錯誤の)遺物」
があるこの場合は、可算名詞となる。

「単数名詞」とは、単数形で使われるのが一般的
な名詞であることは既記した。

名詞 “leftover” の特色は、「単数名詞」と「複数名詞」
を兼ねること。

数量次第で単複に分かれる、ごく普通の可算名詞
の「単数形」「複数形」との違いに注意。

【例】単数形 “a dog”、複数形 “dogs”

名詞 “leftover”

  • 残り物
    複数名詞 “leftovers“(複数)
  • 時代錯誤の遺物
     単数名詞 “a leftover”(単数)

形容詞 “leftover”

  • 残りの
    ・ 汁物(leftover soup)
    ・ 飲み物(leftover drinks)

上記のように、形容詞「残りの」もある。

日頃は「食べ残りの」「売れ残りの
で使われることが多い。

 

いずれも「残り」の意味合いを貫く。

最も多用される「残り物」さえ覚えておけば、
その他はイメージできる範囲内。

その理由は語源にある。

句他動詞 “leave over (2語)の
過去分詞 “left over(2語)が、
まず形容詞 “leftover (1語)に転じて、
さらに名詞 “leftover(1語)に派生

【発音】léftòuvər

“leave” は「去る」を意味する自動詞・他動詞。

句動詞 “leave over” では、他動詞 “leave” なので、
句動詞の他動詞で「句他動詞」となる。

“leave” の語源は、古英語「残しておく」(lǣfan)。
これに副詞の “over” を伴う句動詞。

ここでの副詞 “over” は、
「数量を超えて」→「余って」「残って」。

カタカナ「オーバー」に通じる。

すなわち、”leave” と “over” の2語とも「残す」意味合い。
そのため、2語を重ねた句動詞 “leave over”(残しておく)で、
なおさら「残す」が強調される。

動詞 “leave” の語形変化は、
leavesleftleft leaving

先述の通り、”leave over” の過去分詞 “left over” が
形容詞 “leftover” となり、さらに名詞に派生した。

以上の成り立ちから、”leftover” は語源に忠実で自然な流れ。
「残り」で一貫した意味合いで、分かりやすい。

◆ 複数名詞「残り物」  ※ 最も多用される

  • “I’m having leftovers again.”
    (また残り物を食べています。)
  • “I gave the leftovers to my cat.”
    (その残り物を飼い猫にやった。)
  • Leftovers should be taken home.”
    (食べ残しは持ち帰るべきだ。)

◆ 単数名詞「(時代錯誤の)遺物」

  • “It’s a leftover from the bubble economy
    in the 1980s.”
    (これは1980年代のバブル時代の遺物さ。)
  • “He was a leftover from the high economic
    growth era.”
    (彼は高度成長期の名残だ。)
  • “This law is a leftover from the Meiji period.”
    (この法律は明治時代からの遺物だ。)

◆ 形容詞「残りの」

  • “I used leftover rice to make lunch.”
    (残り物のご飯で昼食を作った。)
  • “Give me a discount on this leftover car.”
    (売れ残りのこの車を割り引いてよ。)
  • “Let’s clean up the floor with a leftover rag.)
    (余った布切れで床掃除しよう。)

 

 

 

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