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Personal belongings

      2019/07/14

所持品、私物

「所持品」と言ったら、これ。

掲示板(後掲)や手順書で年中見かける。

公的文書で久しく定着しており、最も一般的な表現

1語で “belongings” と表すこともある。
“personal” を省いても意味は同じ。

【発音】 bɪlɔ́ŋɪŋz

この省略版は、自分の私物を指す時に用いる場合が多い。
→  my belongings

◆ “personal” には、形容詞と名詞がある。

語源は、ラテン語「一個人の」(persōnālis)。

形容詞、名詞ともに多義であるが、
ほとんどが語源から派生した意味合い。

基本的意味は、
– 形容詞「個人の」「自己の」
– 名詞「人事記事」「動産」

ここでは、形容詞「個人の」。

◆ “belonging” は、名詞のみ。

「所属・付属するもの」が意。

「所持品」の場合、”s” つきの複数形が通例。

つまり、”belongings” は複数名詞plural noun)
として複数扱いが基本となる。

【複数名詞の例】
strings“、“doldrums“、”grounds、”leftovers“、
odds“、”clothes

ここでも複数名詞。 黄ハイライトが示す。

“belongings”

plural
[SYN] possessions
the things you own, especially things
that you can carry with you.

(ロングマン、LDOCE6)

【発音】 bɪlɔ́ŋɪŋz

※ SYN = synonym = 同義語

“a personal belonging”(単数) は
「個人所有物」を意味し、意味が少々違ってくる。

普段、よく出てくるのは “belongings“(複数)の方。

◆ 次の類義語に比べると、一義的で無難。

すなわち、”your personal belongings” は他意の余地が少なく、
誤解されにくい強みがある。

  • your things
  • your stuff
  • your items
  • your personal goods

↑「あなたのモノ」

とても分かりやすく、日常的には多用される一方、
時にぞんざいに聞こえる。

↑「あなたの所有物」

法的には欠かせない用語。
日常会話には少々堅い。

↑「あなたの身の回り品」

“effects” は、ごくささいな物まで
含めた私有物のすべて。

こちらも “s” つきが通例。

■ 日本郵便の<EMS>や<eパケット>のラベルでは、
personal effects身のまわり品と和訳していた。
※ 2017年7月 初稿当時

image.png


米国の税関でも使用する。

  • household / personal effects
    (「家財」「身のまわり品」)
    ※ 2019年7月現在

■ 保険用語(「携帯品」「遺品」)でもある。

しかし、日常会話には堅すぎる。

  他者の所持品を表現する際は、
        気を遣う必要がある。      

自分の所有物や私物について、
ぶしつけに指摘されることが、
神経に障る人が少なくないためである。

国籍不問でみられる傾向らしい。

私的領域にみだりに立ち入られることを
警戒し、嫌悪するのは普通の反応。

おそらく、警察官や空港職員による
<職務質問><所持品検査><手荷物検査>
に似た不快感を覚えるのだろう。

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無用なトラブルを避けるため、

「所持品」 = “personal belongings”

と覚えておこう。

Inline image 1

Image result for personal belongings

Inline image 2

“Leave personal belongings and get off the bus.”
(所持品はそのままにして、バスから降りて。)

“Be sure to take your personal belongings
with you when you get off the bus.”
(バスから降りる際は、所持品をお忘れなく。)

Go pack your belongings and leave ! ”
(私物をまとめて、出て行け!) ※ “personal” 省略

“The police examined his personal belongings.”
(警察は彼の所持品を検査した。)

“Do not leave your personal belongings unattended.”
(所持品を放置しないでください。)

“It is a big no-no to leave your belongings here.”
(所持品をここに放置するのは絶対に禁物です。)

 

【関連表現】

Property of ○○
(○○の所有物)(○○の私物)

「これは私物です」と表示する決まり文言。

例えば、職場の備品と区別するために、
自前の参考書などに記入する。

【例】”Property of Ken Tanaka”

盗難または誤解を防ぐための予防措置として、
自前のゴム印やラベルを作っている人もいる。

同僚のマシューにお借りした本はこんな具合。
※ 名字にはモザイク

image.pngーーーーーーーー       “Property of Matthew XX “

この場合の “property”(prɑ́pərti)は
不可算名詞「所有物」「財産」。

■ “professional belonging(s)
(仕事上の相互信頼)(仕事上の帰属意識)

一見、表題 “personal belongings” の対として
「仕事上の持ち物」などを意味する感じを受けるが、
そうでないので要注意

この場合の “belonging” は、
「所持品」(← 複数形が基本)ではなく、
同一性」「相互信頼」「一体感

“belonging

Uncountable
the feeling of being comfortable and happy
in a particular situation or with a particular
group 
of people.
(オックスフォード、OALD9)

【発音】 bɪlɔ́ŋɪŋ

不可算名詞である。
単数 “belonging” でもよい。

  • a sense of belonging = 帰属感、帰属意識

 

 

 

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