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Personal belongings

      2021/12/14

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所持品、  私物

「 所持品 」と言ったら、こちら。

掲示板(後掲)や手順書で、年中見かける。

公的文書でも久しく定着しており、  最も一般的な表現

1語で ” belongingsと表すこともある

personal ” を省いても意味は同じ。

【発音】   bɪlɔ́ŋɪŋz
【音節】    be-long-ings  (3音節)

この省略版は、自分の私物を指す時に用いる場合が多い。

→  ” my belongings

◆  “personal” には、形容詞と名詞がある。

【発音】   pə́ːrsənəl
【音節】    per-son-al  (3音節)


語源は、ラテン語「 一個人の 」( persōnālis )。

形容詞、名詞ともに多義であるが、
ほとんどが語源から派生した意味合い。

基本的意味は、
–  形容詞  「個人の」「自己の」
–  名詞  「人事記事」「動産」

ここでは、形容詞「個人の」。

◆  ” belonging ” は、名詞のみ。

【発音】    bilɔ́ŋiŋ
【音節】    be-long-ing  (3音節)


「所属・付属するもの」が意。

「所持品」の場合、 ” s ” つきの 複数形 が通例。

つまり、”belongings” は 「 複数名詞 」 (plural noun)
として複数扱いが基本となる。

【 複数名詞の例 】
strings“、 “doldrums“、 ”grounds、 ”leftovers“、
odds“、 “clothes

ここでも複数名詞。    黄ハイライトが示す。

belongings

plural
[SYN]  possessions
the things you own, especially things
that you can carry with you.

(ロングマン、LDOCE6)

【発音】   bɪlɔ́ŋɪŋz
【音節】   be-long-ings  (3音節)

※  SYN   =   synonym   =   同義語


なお、 ” a personal belonging ” (単数) は、
「 個人所有物 」を意味し、 意味がやや違ってくる。

普段使いの「 私物 」なら、 複数形の

  •  personal belongings 
  •  belongings 

◆  次の類義語に比べると、一義的で無難な印象。

すなわち、” your personal belongings ” は他意の余地が少なく、
誤解されにくい強みがある。

  •  your things
  •  your stuff
  •  your items
  •  your personal goods

↑  「 あなたのモノ

とても分かりやすく、日常的には多用される一方、
時にぞんざいに聞こえる。

 

↑  「 あなたの所有物

法的には欠かせない用語。

日常会話には少々堅い。

 

↑  「 あなたの身の回り品

effects ” は、ごくささいな物まで
含めた私有物のすべて。

こちらも ” s ” つきが通例。

 

  日本郵便の < EMS >  や  < eパケット > のラベルでは、
personal effects  を 身のまわり品と和訳。

※  2017年7月 初稿当時

  米国の税関 でも使用する。

  • household / personal effects
    ( 「 家財 」  「 身のまわり品 」 )

    ※  2019年7月現在

  保険用語 ( 「 携帯品 」  「 遺品 」 )でもある。

しかし、 日常会話には堅すぎる。

  ◇  他者の所持品を表現する際は、
        気を遣う必要がある。      


自分の所有物や私物について、ぶしつけに指摘されることが、
神経に障る 人が少なくないためである。

国籍不問でみられる傾向らしい。

私的領域にみだりに立ち入られることを警戒し、
嫌悪するのは普通の反応。

おそらく、警察官や空港職員らによる
< 職務質問 > < 所持品検査 > < 手荷物検査 >
に似た不快感を覚えるのだろう。


Let go !

 

◇  無用なトラブルを避けるため、

 「 所持品 」  personal belongings  

と 覚えておこう。




手回り品 」  =  ” Personal belongings ” とする 公共交通機関
( 2020年2月4日  筆者撮影 )

  • “Leave personal belongings and get off the bus.”
    (所持品はそのままにして、バスから降りて。)
  • “Be sure to take your personal belongings
    with you when you get off the bus.”
    (バスから降りる際は、所持品をお忘れなく。)
  • Go pack your belongings and leave !
    (私物をまとめて、出て行け)    ※  ” personal ” 省略
  • “The police examined his personal belongings.”
    (警察は彼の所持品を検査した。)
  • “Do not leave your personal belongings unattended.”
    (所持品を放置しないでください。)
  • “It is a big no-no to leave your belongings here.”
    (所持品をここに放置するのは絶対に禁物です。)
  • “Leave your belongings behind.”
    (所持品はそのまま残して。)

 

【関連表現】

  Property of ○○

( ○○ の所有物 )  ( ○○ の私物 )

決まり文言  「 これは私物です 」

例えば、職場の備品と区別するために、自前の参考書などに記入する。

【例】   ” Property of Ken Tanaka ”

盗難または誤解を防ぐための 予防措置 として、
自前のゴム印やラベルを作っている人もいる。

同僚のマシューにお借りした本はこんな具合。

※  名字にはモザイク

Property of Matthew XX

この場合の  ” property ” は、
不可算名詞「 所有物 」「 財産 」。

【発音】   prɑ́pərti
【音節】   prop-er-ty  (3音節)


公費で賄われる「 官給品 」は、正式には、

  •  government-furnished equipment ( GFE )

    【発音】   gʌ́və(rn)mənt
    【音節】   gov-ern-ment  (3音節)

    【発音】   fə́ːrniʃt
    【音節】   furn-nished  (2音節)

    【発音】   ikwípmənt
    【音節】   e-quip-ment  (3音節)

官給スマホなら、 ” a government-furnished smartphone “。

「 官給財産 」は、

  •  government-furnished property
  •  government-furnished properties


◆  この流れで考えると、間違えやすくなってしまうのが、

  •  professional belonging
  •  professional belongings
    仕事上の 相互信頼 )   ( 仕事上の 帰属意識

一見、表題  ” personal belongings ” の対として、
「 仕事上の持ち物 」を意味する感じを受けるが、
そうではない。

この場合の  ” belonging ” は、
「 所持品 」 ( ←  複数形  ” belongings ” が基本 )ではなく、
同一性 」  「 相互信頼 」  「 一体感

belonging

Uncountable
the feeling of being comfortable and happy
in a particular situation or with a particular
group 
of people.

(オックスフォード、OALD9)

【発音】   bɪlɔ́ŋɪŋ
【音節】   be-long-ing  (3音節)


不可算名詞である。

「 所持品、 私物 」と異なり、 単数  ” belonging ” でも使う。

  •  同一性
  •  相互信頼
  •  一体感
  •  帰属意識
  •  帰属感

 

 

 

 

 

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