プロ翻訳者の単語帳

Professional Interpreter / Translator at Government Agency

More than happy to –

      2018/08/10

喜んで~する、大変うれしい 

I’ll be more than happy to work together
with you.

(皆様と協力し合うことができ、大変うれしいです。)
(皆様と一緒に働くことができ、大変うれしいです。)

新たにプロジェクトメンバーに加わった同僚の発言。
今週の採りたてほやほや。会議中も語彙採集

“more than happy to – ” は「喜んで~する」または
「(~できて、)大変うれしい」の意。
公私の別や使用場面を問うことなく使え、
周囲を明るくする常套句。

I’m happy for you.” と同様、
自然に添えられると好印象である。

◆ 典型的な<誤訳>はこれ。

「皆様と協力し合うことができ、
誰よりもうれしいです。」

副詞 “more”(もっと)のかけ違いである。
“more” が形容詞 “happy” の比較級をつくると
して勘違いすると、次のように誤解する。

more happy than others”
(他の人よりもうれしい

◆ そもそも、”more happy” は一般的でない。
2音節の形容詞 “happy” の比較級は、
“happier” が通例。

【例外】= “more happy” もありうる

  1. “less” との対照をなす場合
  2. “than” を伴わない構文

特に形容詞の比較級については、原則
として、3音節以上の語には “more”。

現代英語では、本来 -er 型であったものが
逐次 more 型に移行していく傾向がある。
したがって、現在両方の型をとる語もかなり多い。

これは、書き言葉・話し言葉の別や文体・文脈、
さらにリズムによってどちらかが選択される。

(ジーニアス英和大辞典)

【参考】
・ happier vs more happy  ※ 英文サイト

表題の場合、“more than” + “happy”
が正しい見方。

“than” は、形容詞・副詞の比較級(ここでは
副詞 “more”)に続く接続語「~よりも」。

だから、”more than” は「~よりも、もっと」。
すなわち、「~より超える」「~より上回る」。
よって、「happy を超える」で「超 happy」。

平たく言えば、「みんなと働けて、超ハッピー!

◆ 頻出の “happy” は、以下7つ。

  1. 幸せな
  2. 喜ばしい
  3. うれしい
  4. 楽しい
  5. 満足して
  6. 喜んで~する
  7. おめでたい

「満足して」「喜んで~する」を除けば、
日本社会でもお馴染みな意味ばかり。

“happy” の品詞は形容詞のみ。
語源は、中期英語「偶然の幸運」(hap)。
徹底的にポジティブな単語である。

“more than happy” に該当するのは、
黄ハイライトの意味合い中心。

このフレーズは、基礎単語で構成されている。
中級学習者ならば、たとえ初見であっても、
自力でいけるレベル。

つまずくとすれば、先ほどの<誤訳>。

◆ 以上、”more than happy” を分解してみた。
しかし、先述の通り、これは常套句。

<3語ワンセット>で項目立てする英英辞典
もある。今回調べた7点のうち、次の2点が
該当した。

more than happy / welcome / likely etc” =
very happy, welcome, likely etc – used to
emphasize what you are saying.
(LDOCE6、ロングマン)

more than likely / happy / ready etc” =
very likely, happy etc.
(Macmillan Dictionary、マクミラン)

スラッシュ( / )は「or = または」、
“etc” は「など」を示す。

表題に直結する箇所を抜き出すと、

more than happy” =
very happy – used to emphasize
what you are saying.

(LDOCE6、ロングマン)

more than happy” =
very happy.
(Macmillan Dictionary、マクミラン)

直後に、副詞的用法の前置詞 “to“(~するのは)
を加えると、こうなる。

more than happy to – ” =
very happy to – 
(~するのは、とてもハッピー)

※「ハッピー」の中身は、黄枠参照

“happy” は形容詞なので、”be動詞“(※)
に続くのが最多パターン。
→ その理由は “aware” にて詳説

※「be動詞」= be、am、was、been、
will be、is、were、are

◆ 聞き手にとって、心地よい言葉である。
その強みは、これまでの説明から把握できるはず。

ご自分がその場にいると仮定し、以下6つの
発言を耳にしたら、どんな気分になるだろうか。

“I‘m more than happy to join your team.”
(チームの一員になることが、大変うれしいです。)

“We‘re more than happy to help you.”
(私たちは喜んでお手伝いします。)

“I am more than happy to give you feedback.”
(喜んでフィードバックいたします。)

“We are more than happy to give advice.”
“We‘re more than happy to offer advice.”
(喜んで助言しますよ。)

“My wife and I are more than happy
to see you in Japan.”
(妻と私は、あなたに日本でお会いでき、
大いに喜んでいます。)

“I‘ll be more than happy to be there.”
(喜んでそちらに伺います。)

※ 下線は「be動詞」

◆ 本稿で挙げた和訳は、一例である。

状況・立場によっては、言葉遣いや “happy” の
内容(上掲黄枠)に大差が生じる可能性もある。

それでも、どれも “very happy”(とてもハッピー)
に違いない。
先の赤枠に記した通りである。

ご機嫌な「ハッピー」のイメージで、概ね通じる。

 

 

 

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