Oversee
2023/01/12
監督する、監視する
分かりやすい イメージは 「 現場監督 」。
オフィスワークか 現業かは 不問
–
【発音】 òuvərsíː
【音節】 o-ver-see (3音節)
実務・作業に直接従事する部下を監督すること。
時に取り締まること。
管理職の募集要項には、 ” oversee ” が頻繁に目につく。
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◆ 実例を挙げると、
- oversee the activities of employees
( 従業員の作業を監督する )
– - oversee the implementation of policies
( 方針の実施を監督する )
– - oversee all aspects of the project
( プロジェクトの全側面を監督する )
– - oversee operations at satellite locations
( 出張所における業務を監督する )
– - oversee revenue management
( 収益管理を監督する )
– - oversee the production process
( 生産工程を監督する )
– - oversee online sales
( オンライン販売を監督する )
– - oversee the entire staff
( 全スタッフを監督する )
– - oversee contractors
( 契約業者を監督する )
– - oversee the efficient flow of work
( 効率的な仕事の流れを監督する )
–
監督業務のオンパレード。
部下を監督することは、上司の職責に含まれるため、
マネージャーなどの管理職の職務内容( job descriptions )
に欠かせない単語である。
もっとも、一般職の実務担当者にも、自分の担当業務に加えて、
契約業者やアルバイトを ” oversee ” する機会は少なくない。
とにかく、 ” oversee ” は組織について回る。
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◆ ” oversee ” は、他動詞のみ( transitive verb )。
自動詞 ( intransitive verb ) はない。
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◇ 「 上から見る 」から、 ” oversee “
- 接頭辞 ” over “( 上から )
- 動詞 ” see “( 見る )
ここから「 監督する 」の意に。
【 活用形 】 → 動詞 ” see ” にならう
oversees – overseeing – oversaw – overseen
–
◆ ただし、” see ” は自動詞と他動詞の両方があるのに対し、
前出の通り、 ” oversee ” は他動詞だけ。
発音は、「 オーバー シー 」。
【発音】 òuvərsíː
【音節】 o-ver-see (3音節)
名詞・副詞 ” overseas ” ( 海外・ 海外へ )の
末尾 ” s ” を抜いたもの と同じ発音である。
【発音】 òuvərsíːz
【音節】 o-ver-seas (3音節)
両語とも 「 3音節 」。
最後の第3音節に強勢( アクセント )を置く。
「 音節 」( syllable、シラブル )とは、 発音の最小単位を指す。
音節の日英比較は、 ” integrity ” で事細かに解説している
( 図入り )。
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◆ 成り立ちも発音も比較的単純だが、意味もシンプル。
- 監督する
- 見渡す
- 概観する
こちらが日常使用のほぼすべて。
いずれも、語源の「 上から見る 」から連想可能である。
組織内では「 監督する 」が一般的。
「 監視する 」 もよく使う。
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かんとく【監督】
目をくばって指図をしたり取り締まったりする
こと。 また、その人・機関。
かんし【監視】
(悪事が起こらないように)見張ること。
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( 広辞苑 第七版 )
※ 語釈の該当項のみ引用
–
◆ シンプルさの証左として、3大学習英英辞典 をご紹介。
“oversee”
- to be in charge of a group of workers and
check that a piece of work is done satisfactorily.
SYN = supervise
( ロングマン、LDOCE6 )
– - to watch somebody/something and make sure
that a job or an activity is done correctly.
SYN = supervise
( オックスフォード、OALD9 )
– - to watch or organize a job or an activity to
make certain that it is being done correctly.
( ケンブリッジ、CALD4 )
【発音】 òuvərsíː
【音節】 o-ver-see (3音節)
◇ SYN = synonym = 同義語
※ 下線は引用者
–
かなり似通った語釈である。
–
” oversee ” の意味合いが単純すぎて、
これ以上に書きようがないからであろう。
監督しないと
- “I’m responsible for overseeing the construction work.”
(私はこの工事の監督者です。)
– - “She oversees the responsibilities of the users.”
(彼女は利用者の責任を監視している。)
– - “Our manager oversees each project with great care.”
(マネージャーは各プロジェクトを注意深く監督する。)
– - “My job involves overseeing the whole translation process.”
(翻訳プロセス全体の監督も、私の仕事に含まれます。)
– - “We appointed observers to oversee the elections.”
(選挙の監督のため、立会人を任命しました。)
– - “She was appointed to oversee the opening ceremony.”
(彼女は開会式の監督を任ぜされた。)
– - “He oversaw business operations of both companies.”
(彼は両社の業務を監督した。)
– - “He was overseeing research on coronavirus vaccines.”
(彼はコロナウイルスのワクチンの研究を監督していました。)
– - “She was hired to oversee the transition to a new system .”
(新システムへの移行を監督するために彼女は雇われた。)
– - ”They oversee sexual misconduct matters.”
(性的不正行為の問題を監督するのは彼らである。)
–
- “I manage and oversee the workload of employees.”
(従業員の仕事量を管理し監視しています。)
–
- “This ministry oversees the airline industry.”
(この省庁が航空業界を監督する。)
–
◆ 名詞形は、 ” oversight “。
【発音】 óuvərsàit
【音節】 o-ver-sight (3音節)
アクセントが「 第1音節 」に変わるので要注意。
可算・不可算を兼ねる。
- ” oversignt commitee ”
( 監督委員会 ) ( 監視委員会 )
「 管理 」「 監督 」が中心となるものの、 時に「 見落とし 」も意味する。
- “Victims’ advocates have pushed for more oversight
of clergy members.”
(被害者支援団体は、聖職者に対する監視の強化を要求した。)
– - “With the mounting death toll, experts are calling for more
stringent oversight.”
(死者数の増加に伴い、より厳しい監視を専門家たちは要求している。)
【類似表現】
- “ Keep tabs on – ”
https://mickeyweb.info/archives/12749
( 〜 を見張る、 ~ を監視する )
– - “ keep an eye on – ”
https://mickeyweb.info/archives/784
( ~ に目を光らせる、 ~ を監視する )
– - ” custody ”
https://mickeyweb.info/archives/27733
( 1. 拘禁 2. 保護、養育権 3. 保管・管理 )