Ramp up
2020/11/03
増やす、強化する
ビジネスでは重要な句動詞。
一般的な日常会話なら頻出ではない。
–
“increase” の意味で使われる。
–
◆ “ramp” には、名詞・自動詞・他動詞がある。
–
“ramp” の本義は「斜面」。
語源は、古期フランス語「よじ登る」(ramper)。
【発音】 rǽmp (1音節)
名詞は可算名詞の「傾斜路」。
–
↑ 高速道路の出入口「ランプ」は “ramp”
–
↑ 制限速度 30 MPH ≒ 48 km/時
MPH(miles per hour)は「時速マイル」
–
↑ JR東京駅 (2019年6月15日 筆者撮影)
–
–
↑ JR東京駅 (2020年11月3日 筆者撮影)
–
–
◆ “ramp” は多義で、細かい意味が多数ある。
–
それでも、ビジネスに使う語義は限られている。
“ramp up” を押さえておけば、とりあえず間に合う。
–
ここでは他動詞「増やす」。
副詞 “up” を加えると、段々と増やす 様子を強化できる。
–
他動詞の句動詞なので、「句他動詞」(transitive phrasal verb)。
–
–
◆ 副詞 “down” なら、反意語 “ramp down“「減らす」。
–
同じく句他動詞である。
こちらの出番は少なく、めったに見聞きしない印象。
- “We need to ramp up production.”
(生産高を増やさねばならない。)
– - “Japan ramps up preparations as a typhoon approaches.”
(台風接近に伴い、準備を強化する日本)
– - “US steps in to ramp up relief effort.”
(救援活動強化のため、米国介入) ※ 見出し
– - “They are ramping up efforts to raise money.”
(彼らは資金調達のための取り組みを強化中です。)
– - “His team is trying to ramp up
the negative campaign.”
(先方はネガティブキャンペーンを
強化しようとしています。)
– - “I have to ramp up my training.”
(自主トレを強化しなければならない。)
– - “E-commerce has became universal as major retailers
ramp up their online presence.”
(大手小売店がオンライン上の存在感を強化するにつれ、
eコマースは普遍的なものになった。)–
–
- “X gave up altogether after years of struggling to ramp up output.”
(X社は、生産高を上げようと何年も奮闘した後、完全に手を引いた。)-
–
【類似表現】
–
“beef up”
https://mickeyweb.info/archives/3000
(強化する、増強する)
“rev up”
https://mickeyweb.info/archives/12054
(上げる、増やす、活性化する)
“bump up”
(優先順位や点数を上げる)
–