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Disgraced

      2020/01/05

信用が失墜した 

この形容詞ひとつで、信用失墜した人物の苦境を示す。

報道価値を要するニュースでは、社会的地位の高い
組織人または有名人に多用される。

◆ 形容詞 “disgraced” は、他動詞 “disgrace” が
形容詞となったもの。

“disgrace” の語源は、古イタリア語 “disgrazia”。
“dis”(奪う)+ “grazia”(面目)で、「面目を奪う」。

“disgrace” の名詞も他動詞も、ネガティブな語源
のイメージをそのまま継承している。

– 名詞「不名誉」「不面目」「恥辱」
– 他動詞「恥となる」「面目を失わせる」「名を汚す」

“disgraced” は、この他動詞 “disgrace” の過去分詞
が形容詞化したもの。
【例】
scared”、”undisclosed“、”organized“、
devastated“、”estranged“、”disgruntled

各種英和辞典によると、形容詞 “disgraced” の基本的意味は、
信用を失った」「面子をつぶされた」「不祥事を起こした」。

  • 「面目」「面目玉」
    人に合わせる顔。世間に対する名誉。
    (広辞苑 第六版)
  • “disgrace”
    人の不興を買う程度の軽い意味もあるが、
    面目失墜の不明を意味することもある。
  • “dishonor”
    特に自らの不都合による名誉・名声の汚れ
  • “infamy”
    恥ずかしい評判または行動や性格の卑しさが
    知れ渡っていること

    (ランダムハウス英和大辞典 第2版)

◆ ニュースでの使用例を確認すると、理不尽に巻き込まれた
ケースより、多分に自業自得な要素を含むものが大半。

不正行為の中でも、セクハラ、詐欺、権利濫用が目立つ。

不名誉な行為を自ら行った者が、
形容詞 “disgraced” の主な対象

組織の不祥事などで、
筋違いな罪をかぶったような
人物に、
“disgraced” を冠することは少なめな印象

多数の記事を読み込むと、<不祥事>とはいえ、
書き手はその本質を嗅ぎ分けて言葉を選択し、
描写しているのがよく分かる。

この点、上掲の英和辞書よりも、ずっと厳格に適用されて
いる感がある。

 

栄華を極めた人物が、自ら顔をつぶす “disgraced”。

先述の通り、一般市民ですら眉をひそめる内容に用いられる
場合が多い。

マスメディアに報道されると、社会的制裁は拡大する。
地位が高ければ高いほど、有名であればあるほど、
堕ちるインパクトも強烈。

もろに矢面に立たされ、悲惨である。

地位・名誉を奪われ、再起不能のまま、そのまま引退に
追い込まれる事件は珍しくない。

◆ 今年2017年のニュース見出しから、形容詞 “disgraced”
を見ていこう。

  • “The Disgraced Producer’s Crash and Burn”
    (地に堕ちたプロデューサーの破滅)
  • “X Slams Disgraced Brother Y”
    (Xが恥さらしの兄Yを非難)
  • “Disgraced Former Lawyer Who Swindled Investors Out of Millions”
    (投資家から大金を騙し取った不名誉な元弁護士)
  • “Where do all the disgraced CEOs go?”
    (信用失墜した全CEOたちの行き場は?)
  • “Disgraced Doctor Q Has Medical License Suspended”
    (医師免許を停止された堕ちた医師Q)
  • “Disgraced Scientist P Bankrupt”
    (恥辱の科学者Pが自己破産)

それぞれの分野の有力者ばかりである。

高転びに転ぶ大企業や大物の転落と格落ち。

いずれも同情しがたい中身の不祥事なのだが、
支払う代償が巨大で、実にもったいない。

これらの記事は、2分間の「タイトル検索」で採集したもの


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※ 「見出し」英語の解説は、ここが秀逸 ↓
英語ニュースの読み方(見出し編)RNN時事英語

 

 

 

 

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