プロ翻訳者の単語帳

Professional Interpreter / Translator at Government Agency

Hiatus

      2024/11/20

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 12 minutes

中断、  休止

特に重要でも頻出でもないが、
ニュースには普通に出てくる。

前もって知らなければ、 読んでも聞いても
理解不能な単語  ” hiatus “。

字面を見ても、 ヒントは得られず、
どんな発音かすら見当がつかない。

つまり、 推測の手がかりは少ない。

したがって、 学習しておかない限り、
音声で聞き取るのは、 ほぼ不可能。

すっと流れてしまい、 単語の存在自体を
認識できない。

耳でとらえられないため、 ニュースなどで
” hiatus ”  が使われたことさえ気づかない。


  今の単語って、どういう意味 ?  


と自覚しにくいのが、” hiatus “。

こんな曲者の割に、 中身は比較的単純。

一度学べば、 あとは楽ちん。

だから、 ここで身につけてしまおう。

◆  まず、発音から。  ( クリックで発音 )

haiéitəs   エイ タス 

【音節】  hi – a – tus   (3音節)


音の強弱が顕著で、 日本語から程遠い。

「 3音節 」 で、 真ん中の 「 第2音節 」 に強勢( 強さアクセント )。

「 音節 」( syllable、シラブル ) とは、 発音の最小単位

日本語では、 原則として 「 仮名一字が1音節 」。

平板で均一なリズムが、 日本語の持ち味である。

「 音節 」 の日英比較は、 ” integrity ”  で深掘りしている。

※  図入り、 動画入り

 

  えい  タス


「 えいっ 」と拳を突き上げ、反復練習するとよい。

これは、 冗談ではない

私自身、 全身を用いて修得するのが常。

職場 の自室でも、 構わずやっている。

★  語学の基本は「 真似 」 ★


ことさら、

発音 」は、 恥ずかしがらずに、

幼児のように、 無邪気に真似


英語母語話者( ネイティブ )の口元を、 さらりと
盗み見ながら、学び取っていく姿勢は、 とても大事。

口周りこそ、 舌・唇・歯・呼吸間 の相互作用が奏でる、
「 発音 」( 調音 ) の生産現場だから。

もし対面ならば、

さりげなく、 ちらりちらり、 そっと、 うかがう感触。

これなら、 失礼とまでは言えまい。

よもや、 他人様の唇をこじ開けるわけにはいかない。

あるいは、ご自分のお気に入りのセレブの口元を
じっくりみつめて、  画面越しに真似しましょう。

唇にキスを浴びせる意欲で、 真っ向から食らいつく。

憧れの人に個人教授されているつもりで、 真似っこ。

やや気色悪いが、 私もこうして学んだ。

 


👄 唇をよく見て 🫦


彼女の口唇と舌は、 発音( 調音 )時に派手に躍動し、 舌運びが観察しやすい。

th ”  の  ð ( 有声 )も  θ( 無声 )も、  べろんと舌を突き出して発話する。

舌の存在を疑うくらい、 一切見えない話者も多いので、 「 見え具合 」 が絶妙

対面と違って失礼はないため、 口元を食い入るように見つめ、 学び取っていく。

( 中略 )

厚かましくも、 私の「 家庭教師 」と仮想し、 長らくお世話になっている。

Brooke 先生の使った単語やフレーズは、 全部自ら使えるよう努めている。

無論、 彼女専用の 単語帳 を作成しており、 倦まずたゆまずエントリー。

( 中略 )

ブルックの英語を幼児みたいに真似して、 プロの通訳者・翻訳者になれました。

語学の基本は「 真似 」 と、 弊サイトでしつこいまでに言い続ける近因である。

no need  より


【参照】   “ smooth out “、  ” integrity

 

平板で、 均一なリズムの日本語を母語にする私たちは、 普段は舌運びを意識せず。

日本語を話す場合、 舌・唇・歯・呼吸の相互作用は小さく、 顎も大きく動かない。

見本にする英語の先生を選ぶ際は、 ベロ出しの有無が目の付け所のひとつとなる。

AI相手に英会話の練習をし続ける大なる欠点は、 表情と口元が見えにくいこと。

◆  たんと間違って、 ちょっと利口になって、の繰り返し。

恥をかくのは、 当たり前。

その方が長期記憶 ( long-term memory ) に直行し、 成長できる。




誰かに話したくなる人生で役立つ雑学まとめ
https://www.youtube.com/watch?v=vcAoowDs6_k&t=603s
2024年10月6日付    ※  動画全長 12分58秒

笑われたり、 バカされたり、 差別を受けること語学修行一環。

外語学習の本質は、 異文化に立ち入ることだから、 傷つく場面も多い。

英学徒たる者、 皆が通る道だと覚悟すべし。

 自分の口  から 出して なんぼの世界 

 

耳で聞くだけの
「 発音 」修行は、
もとより無謀 


口から排便するようなもの。

×  お口で うんこ

 

たぶん 無理です。

◆  けれども、 残念なことに、

お口で うんこ 」 したがる日本人学習者が、 本当に多い模様。

なぜだろう。

日本は、お口で うんこ 」 を堂々と勧める、
詐欺 まがいの英語教材のあふれる
「 教材大国 」。

好例は、「 文法不要 」 「 カタカナで学ぶ 」 「 聞き流すだけ 」。

昔から、 出ては消えての繰り返し。

文法無視で丸暗記する 「 九官鳥 」 「 インコ 」 系は常に人気。

原理を理解せずに暗唱しているだけだから、 「 九官鳥 」 寄り。

旅行者向けだったら、 「 うんこ 」 でも 「 インコ 」 でもよい。

【参照】   ” no need “


正確な文法解説には、 日英の文法に精通する高い学力 を要するため、
ネイティブ音声を吹き込んだ素材を売る方が、 手間いらずなのです。

「 文法不要 」の背景には、 両言語の学識が浅すぎる実情がからむ。

日本語と英語の文法を、 ろくすっぽ知らないために、「 文法不要 」。

真っ当な商材で勝負せんとして、 精進されなかったのだろうか。

以下、 「 英語を使う仕事に変えるべきか 」 より再掲。


日本人が書く英語教育系のメルマガを、 私は多数購読している。

取り上げる表現及び説明により、 発信者の英語力は推量可能。

めったに使われない英語表現が、 頻繁に記載されていれば、
ご自身の実生活で、 英語は疎遠であることが明らかになる。

おそらく、 和英辞典などから抜き出したのだろう。

自ら使い込んできていないから識別できない。

上っ面をなすったありきたりの解説からも分かる。

文法と構文の初歩的な釈義ができなかったりする。

一次情報の考究や失敗の実例は望むべくもない。

いわば コピペ 依存であり、 浅知恵が露見する。

英語ができるふりを装っても、 一知半解の徒はバレるわけだ。

いつも英語を使っていれば、 こんな見様に行き着かない様態。

実務で英語を使いこなした実経験がそれほどないと推察する。

真っ当な発信者を探す方が難しい感で、 もう 詐欺師 だらけ。

詐欺師呼ばわりは失敬だが、 見分けのつかない学習者に、
器量不足の者が企画した商材を売りつけるのは許せない。

◆  日本語に置き換えて眺めると、 べらぼうに
常識外れで、 噴飯物のおかしさが浮き彫りになる。

「 聞き流すだけで、 日本語ペラペラ 」
「 文法不要で、 日本語マスター 」
「 ○○日間で、 日本語習得 」
「 動画を毎日○分見れば、 日本語堪能 」
「 ○語以内の文を覚えれば、 聞き取れる 」
「 聞くと、 突然日本語が口から飛び出す 」
「 たった○○のみで、 日本語は話せる 」
「 使えば、 ネイティブ発音が身につく 」
「 動画を見るだけで、 日本語脳になれる 」
「 ○○で、 日本語ネイティブになれる 」


こんなこと信じられますか ?
このような教材に投資しますか ?
日本語学習者にお勧めしますか ?

第一、 「 ペラペラ 」 や 「 マスター 」 の水準とは ?

販促のキーワードに起用する際、 用語の定義は不可欠と考える。

「 ネイティブになれる 」 に至っては、 頭がおかしい。

軽々しい戯言に、 だまされる側もどうかしてるわ。

 


あなたも ネイティブになれる

( 2024年3月14日  筆者撮影 )

◆  こと英語学習に関しては、 私たち日本人全般の
判断力が大幅に鈍る傾向が見られるのが悔しい。

大枚をはたき、 時間を投じる人が後を絶たない。

なぜだろう。

 

 

お口で 発音


日英の音は、 舌・唇・歯・呼吸間の相互作用が
まったく違います

  英   語 「 息の音 」
  日本語 「 声の音 」

ご自分のお口


を 動かしましょう


日本語母語話者にとって、

英語の発音は動物の鳴き声に近い。

日本語で表記しがたいのは言うもおろか。

犬猫の声と一緒で、 そもそも日本語では書き起こし

きれないのに、 英語音を無理くり邦文で表現しようとする。

等しく不条理だからアプローチを変える。

口周りをまじまじと見据えて、 模倣する。

※  やり方は、 ” integrity ”  へ  ( 図入り、 動画入り )

【参考】    ※  外部サイト

 

知らぬ間に逸脱し、  あらぬ方向に突き進みがちな日本人学習者の
痛ましき姿、 そして予防策は、 no need にて詳らかにした。

→  主として、 中級学習者  対象の長文 ( 動画入り )

言語習得の決め手は、持続性。

「 3時のおやつ 」 みたいに、 学習習慣を挟み込んでいくことだ。


意志力以上に、 よい習慣と仕組みを味方にする。

意志力にいつも頼るのは、 不安定で病みやすい。

自分に合う習慣と仕組みを設ける方が楽に続く。


( 中略 )

「 仕組み → 習慣化 → 無意識 」 で気が楽になる。

なにも考えずに、 反射的・自動的に動けるように。

楽々( effortlessly )できるようになってすごい。

※ 気まぐれな意志力を私はあんまり信用しない


【時間管理】視覚化して脳を安心させる  より


崖っぷちに自ら追い詰めるやり方を、 私はおすすめしない。

一夜漬けの短期決戦はいざ知らず、 長くは続かないからである。

その反動で燃え尽きたり、 得体の知れない疲れが残ることもある。

50年以上生きて振り返ると、 その潜在的な危険性が透けて見える。

なによりも、 心の状態に左右されない仕組み作りが大事 と考える。


「 単語の覚え方 」  より

【参考】    ※  外部サイト

 

◆  きゃっきゃっと童心に戻れる大人は、 総じて発音の向上が早い。

40年以上、 各国の英語学習者と接してきて、 言い切りたくなる。

知らない言葉を口にするのを楽しんでいる様子で、 皆うれしそう。

うきうき胸を躍らせ、 心弾ませて発言しているのが鮮明に分かる。

臆せず、 朗らかにはしゃぐ、 でかい幼児みたいな態度が奏功する。

この点、 日本人学習者は概してシャイすぎるので、 もったいない。

五官と五感  の活用は相当効果があると、自身の経験からも感じる。

これが 「 語学 」 本来の姿なのである。

【参照】   “「Gmail」で作る単語帳 “、  “「自分の世界」が広がる英語


我が国特有の致し方ない事情により、しんどい「 勉強 」
として根づいた有様の英語教育は、 あまりに惜しい。

【参照】   ” conclusive


◆  ” the HIATUS ” という、日本のロックバンドがある。

2009年結成。

メディアにはほとんど出てこないが、
ライブやフェスで活躍中。

グループ名は「 ザ  ハイエイタス 」と読む。

だが、 このままでは英語ネイティブに通じない。

【発音】  haiéitəs 
【音節】  hi a – tus  (3音節)

第2音節に、 強いアクセント。

何度も 「 えいっ」 と練習すれば、 1日で身につく。

ハィ えい タス!

ハィ えい タス!

ハィ えい タス

ハィ えい タス

ハィ タス

えい タス !

イ  えい タス !

 

イ  えい タス !

1      2       3
 3 音節  =  3 syllable
  =  3 シラブル


「 ” hiatus ”  は
 3 音節の単語である 」
The word ” hiatus ” has three syllables.

「 第 2 音節に 強いアクセントを置く 」
The accent is on the second syllable.
The stress is on the second syllable.

【音節カウンター】 https://www.howmanysyllables.com/

 

◆  ” hiatus ” は、可算名詞のみ。

語源は、 ラテン語 「 すき間 」( hiātus )。

語源の意味合いを、 そのまま引き継ぐのが、
次の基本的意味。

  •  すき間
  •  とぎれ
  •  中断
  •  休止

さらに、

  •  脱文
  •  脱字

その他、専門用語として、

  •  文法 母音接続
    母音が隣接している状態。   ヒアートゥス
  •  解剖 裂孔
    れっこう。    細胞組織にできた穴や裂け目。

どの意味も、語源「 すき間 」から、どうにかイメージできよう。

こう考えると、多義ではない。

少なくとも、日常的に多用される上記青字は、
語源「 すき間 」に近い。

 

◆  多用されるとはいえ、冒頭の通り、重要でも頻出でもない。

ロングマン( LDOCE6 )の重要度・頻出度の指標ではランク外。

  •  重要度:9000語圏外
  •  書き言葉の頻出度:3000語圏外
  •  話し言葉の頻出度:3000語圏外

それでも取り上げる理由は、先述の特色のためである。

すなわち、名詞 ” hiatus ” は、

1.  ニュースに通年出てくる
→  ただし、頻出に至らない

2.  読んでも聞いても、意味を推測しにくい
→  学習しない限り、よく分からない

3.  独特な発音のため、単語認識が困難
→  聞き取れず、完全にスルーしがち


多義ではない点は、 3大学習英英辞典( EFL辞典 )からも明らか。

” hiatus ”

  •  ロングマン( LDOCE6 )
    [ countable usually singular ]
    1.  formal
    a break in an activity, or a time during
    which something does not happen or exist.

    2.  technical
    a space where something is missing,
    especially in a piece of writing.
  •  オックスフォード( OALD9 )
    [ singular formal
    1.  a pause in activity when nothing happens.
    2.  a space, especially in a piece of writing
    or in a speech, where something is missing.
  •  ケンブリッジ( CALD4 )
    [ C  usually singular ]  formal
    a short pause in which nothing happens
    or is said, or a space where something
    is missing.

    【発音】  haiéitəs 
    【音節】  hi a – tus  (3音節)

※  下線は引用者


OALD9 と CALD4 の解説は酷似する。

まあ、 よくあること。

下線部はキーワード。

上掲青字にも呼応する。

すべて ” singular ” とある。

単数名詞 」( singular noun )を示し、

単数形で使われるのが一般的な名詞

さらに、3冊とも ” formal ” とある。

正式で、堅めな言い回しを指す。

なんだか、 つかみどころのない印象。

そんな感じを抱くが、 いかがであろうか。

 

◆  こういう単語の場合、 意味をささっと学んだ後、

すぐに実例を見ていくと、 記憶に残りやすい。

ひと休み

  • “I wanted to take a break.
    Now, I’m on a writing hiatus.”
    (ひと休みしたかったのです。
    現在、書くことを休止中です。)
  • “After a two-month hiatus, he
    resumed work as a writer.”
    (2ヶ月間の休止後、彼は作家活動を再開した。)
  • ” Meg is making her rom-com return after a 14-year hiatus. ”
    ( メグは14年ぶりにロマコメ復帰を果たす。)
  • “My favorite TV show is on hiatus.”
    (好きなTV番組は休止中です。)
  • “I’m on a Facebook hiatus.”
    (フェイスブックは休んでいるの。)
  • “I went on hiatus because I almost
    burned out.”
    (燃え尽きそうになったので、ひと休みしました。)
  • “You don’t need to be burned out to go on hiatus.”
    (ひと休みするため燃え尽きる必要はない。)
  • “There was a brief hiatus in the seminar.”
    (そのセミナーには、短い中断期間がありました。)
  • “She is currently on an extended hiatus.”
    (彼女は現在、長期間の活動休止状態にある。)
  • “John announced an indefinite hiatus from acting.”
    (ジョンが俳優業の無期限休止を発表した。)
  • “I will go on a social media hiatus.”
    (SNSは休止しようと思います。)

 

◆  ” on leave ”  や  ” on vacation “( 休暇中 )と同じく、
状態の前置詞 ” on “  を伴うのが最多パターン。

 

休止中!


” on ” の直後に続く場合は 無冠詞 となる点も同じ。
on tour ” や ” on diet ” にも共通する。

この用法の ” hiatus “、 ” leave “、 ” vacation ” は、
いずれも 可算名詞なので冠詞がつくはず であるものの、
冠詞なしの単数形  が原則。

その理由を文法面から説明する確実な資料が、
なかなか見つからない。

  主な通説は2つ。

1)  フレーズとして「 2語ワンセット 」で定着済み

→  ” on a diet ” でも可だが、 無冠詞の方が一般的

2)  フレーズ全体で「 機能 」として作用

→  ” by mistake “、” by bus “、” by telephone ”
など、手段理由  の前置詞  ” by ” と似ている。

一言でいえば < 習慣的表現 >。

副詞的な使われ方。


本家の一般向け英語サイトでも、 この程度の解説ばかり。

やはり、 日本語を母語とする英語教師は必須  なのだ。

一方、” on ”  と  ” hiatus ” の間に、名詞や形容詞が
入る場合は、 可算名詞の原則に戻り、 冠詞がつく。

ご紹介した例文でも、そうなっている。

  日本人の英語教師の強み 
Please be aware that – ” 


◆  英語の冠詞は、 日本語ネイティブにとって「 例外 」だらけで厄介。

初学者・初級者は、 決して時間をかけすぎてはならないと考える。

この段階で、必要以上に深入りすると、「 英語嫌い 」になりがち。

やたらと目につく 「 例外 」 の数々に戸惑い、 頭が混乱してしまうから。

そのため、 中級 以上の実力に達してから、 舞い戻ってくるとよい。

◇  中級に達したら、「 単語力 」 以上に 「 多読 」 を優先


  中級学習者の勉強法を、 事細かにご案内 
no need ”、   「 自分の世界 」が広がる英語

そもそも 「 冠詞 」「 時制 」「 前置詞 」 などは、
初級レベルで 真に理解するには 無理がある。


英語の 「 全体像 」 がうっすら見え始めた中級学習者が、
ようやく把握できるようになってくる性質のもの。

私にとっての冠詞・時制・前置詞も、 まさしくこの流れだった。

つい最近まで、 詳しく分かってなかったことを潔く白状します。

長期間あいまいな知識で、 平然と使ってきたわけだが、 初級
レベルで把握できるほど、 浅はかな領域ではないに違いない。

己の理解は、 とんでもない自惚れだったと後から知りました。

◆  「 前置詞3年、 冠詞8年 」は、先達の経験を踏まえた教え。




英語の冠詞がわかる本  改訂版 』 

正保 富三 (著)
研究社、 2016年刊
四六判、 180頁

<出版社HP>    <アマゾン>    <楽天>


「 何十年勉強しても、冠詞の用法を体得するのは至難である。 」

同感します。

【参照】   ”

上述の通り、 「 be動詞 」 は 極めて基礎に位置する 英語の必須知識。

議論の余地はないが、 実は「 be動詞 」 を抜いても、 おおよそ趣旨は伝わる。

その証拠のひとつとして、 記事見出し ( headlines )・ 看板 ・ 掲示板 ・
格言 ・ 慣用句 ・ 常套句では、 「 be動詞 」 と 「 冠詞 」 を略すのが一般的

視認性を重視する指示・注意喚起と等しく、 簡潔明快を旨とするため、 英文法
の基本から逸脱する表記が少なくなく、 「 be動詞 」 と 「 冠詞 」 なしが普通

プロの手による文言とはいえ、 「 be動詞 」 と 「 冠詞 」 を省略 して世間一般
公開され、
必要十分な情報伝達ができている。

◇  「 見出し 」 英語の解説は、 こちらが秀逸  ↓
英語ニュースの読み方 ( 見出し編 ) RNN時事英語

「 be動詞 」 がないと絶対通じない、 と神経質になりすぎないことだ。

大意は伝わるから、 学習者は英語の間違いをそんなに恐れないでよい。

日本人はむしろ、 英語を使わずじまいになる損失に、 神経質になるべき。

これこそ深刻な事態、 人生を費やし骨折り損のくたびれもうけに終わる。


Please be aware that – “  より



◆  再び、 ” no need ”  より再掲。

YouTube などの動画からは、 低コストでたんまり学べる。
舌・唇・歯・呼吸間の相互作用が分かりやすい、 口周りの運動が大振りな
英語ネイティブの発信者は、 知名度・老若男女
を問わず、 わんさといる。

  若手の YouTuber であれば、 例えば、 こちらのお方の動画。
※  カナダ人女性  Joce Bedard ( 1992- )

■  独立前の別チャンネルは、 ” Sassy ”
https://www.youtube.com/c/Sassyofficial

2021年2月23日  ~  2022年3月3日  終了  →  独立
※  疾風怒濤のトークで、  聞き取りの難易度は高め

【発音】  ri(ː)ǽkʃən
【音節】  re-ac-tion  (3音節)
芝居も演じるらしく、 プロの発声訓練を経てきていると推し量れる。
学生時代はダンス選手だったので、 ノリノリで踊る艶姿が異彩を放つ。
(  YouTube  ショート動画 : 例1例2例3例4例5例6例7
例8例9

自動生成 ( auto-generated ) の英文トランスクリプトも、 かなり
正確に反映されている。
【発音】  trǽnskript
【音節】  tran-script  (2音節)


聞き取った英語を英文に書き起こし、 スクリプトを見て答え合わせする。
書き取り訓練 ( dictationpractice ) である。

手っ取り早くでき、 リスニングと口述筆記力の即効・卓効が期待できる。


その場で正誤が分かるので、 軽妙なテンポがクイズめいてて小気味よい。

自ら課す抜き打ちテスト( popquiz ) として、 毎日数行はやっている。

スクリプト の時刻をクリックすると、 その時点まで動画が一挙に飛ぶ。

スクリプト を全選択し検索かけると、 望む表現がどんぴしゃで現れる。

Joce の口と画面に視線を往復させ、 声を合わせて音読すると特効がある。

  字幕 ( subtitles ) とは別個の YouTube の機能 ( 2021年開始 ~ )



  パソコン

  iPad

  パソコン、 タブレット 共通

…  ” no need ”  で取り上げた、
” sugar daddy ” ( 援交パパ、 パパ活 ) 動画 より
氏名などの固有名詞を除けば、 発言の97%以上は再現されている感触。
早口すぎて聞き取れない時は、 なんて言ったかその場で確認でき重宝。

語り口の特徴は、 句動詞phrasal verb )の多用で、 ネイティブが
しきりに口にする割に、 学習者には馴染みのないフレーズが目立つ。

中級学習者なら既習の基本単語中心で、 難しい単語が出ない点も推し。

ご本人自ら、 難しい言葉 ( big words )は使わないと ぼやいている

関連記事を画面に映し、 読み上げてくれるので、 包括的に役立つ。

週5更新 ( 平均14分間 )・ 経歴 ・ 人生観 ・ お人柄・ 勤勉さ ・
声質 ( やや高め )・ ユーモアの質量 ・ コンテンツの面白さが
心地よく、 日々勉強させていただいている。

大げさに感ずるしぐさが煩わしい時もあるが、 舌運び に集中しつつ、
上下左右に伸び縮みする口元を見つめていれば、 気にならなくなる。

この度合いの激動は、 日本語を話す際には、 見られないと言ってよい。

日英の音言語習慣音節構造 ジェスチャーの大差が垣間見れる。

ゴムのように伸縮自在の口唇から放たれる、 抑揚満載の口調がたまらん。

とりわけ、 有声 [b] [m]、 無声 [p]  の子音で始まる単語を発音する口元。

  •  破裂音  plosive  /b/
  •  鼻音  nasal  /m/
  •  破裂音  plosive  /p/

3つとも 「 両唇音 」( bilabial ) で、 上唇と下唇が強めに接触。

両唇を勢いよく口中に巻き込み、 直後にぷっと一息で突き出す。

これほど分かりやすい動きを示す英語話者を私は見たことない。

口唇と舌の激しい動作にしびれ、 毎度うっとり見とれてしまう。

音声を消して、 口周りを凝視すると、 日本語にはない動きを見て取れる。

外国人の仰々しい表情とジェスチャー( 身振り )に見慣れる上でも役立つ。

頭の回転が速く、 語りは猛スピードであるが、 中級者 であればいける

表現力も豊かゆえ、 彼女専用の「 単語帳 」 を2022年より作成している。

画面にしがみつき、 オウム返しを繰り返し、 「 単語帳 」 に即日登録。

→  Joce の  頻出表現 ( 動画入り )

恐れ多くも家庭教師と思い做し、 Brooke 先生と等しく、 Joce 先生の
使った単語とフレーズを首尾よく使えるよう、 精一杯打ち込んでいる。

Joce 先生からは、 句動詞・寸言・成句 を中心に、 毎日平均6つを 採集中。

コメント欄も盛り上がり、  実人生に基づく 「 生の英語 」 がてんこ盛り。

タブー表現以外は、 さっそく真似して、 しれっと自分で使ってしまう。

以下、 ” This is not the case. ”  より再掲。


昨日学んだばかりでも、 今日のメールに忍び込ませたりする。

日常に即刻ぶち込む


せっかく学んだ表現、 高揚感が冷める前に、 ちゃっかりと起用。

使い道を作り出し、 速やかに実行して、 一気に脳に焼き付ける。

こうすれば、 自律性・能動性を保ちながら、 ずんずん学習が進む。

どんどん使ってやれば、 新入りも喜び、 ちゃんと定着してくれる。

日常にそんな機会はない

そう、 だから英語ができない。

ぶち込む機会が平素になければ、 オンライン英会話などで作り出す。

ネイティブキャンプ 」 及び 「 レアジョブ 」 を推す。

【 景品表示法に基づく明示事項 】 ↑↑
ご両社とも、アフィリエイトのリンクではありません。
対価 ( 紹介料 ) は一切いただいておりません。
記事の右端と下部の広告欄は、アフィリエイトです。
( 2024年11月 現在 )

趣味を含むライフスタイルを、 可能な範囲で2か国語環境に改造する。

「 英語でなんて言うんだ 」 と調べ、 好きな領域をバイリンガルに。

機会ゼロだと便便だらり身につかず、 英語はできるようにならない。


 

相性のよさそうな

発信者や番組を見つけて、

がっつり食らいつく。

 

 

  日本人学習者を主たる顧客と想定した素材は、

長期的にはあまり望ましくないと私は考える。

中級学習者  が潜在能力を引き出し上達するには、

日本人相手ではない番組を中核に据える方が名手。

【 主な理由3つ 】

日本語母語話者向けに、 ほどよく加減され、

念入りに作り込まれた印象を受ける番組が多い。

登録者を増やすためか、 販売促進のためか、

どうしても視聴者におもねる調整が欠かせない。

理由は3つのデメリット。

(1) 漫然と視聴しただけで、 会得したと勘違いし、 英語学習した自己満足に陥りがち

(2) 自分の頭や口を動かさずに時間を使い切り、 成長しそびれているのに気づけない

(3) 手入れ後の日本人受けする英語なので、 そう自然ではない状態の英語が目立つ

一般向けの素材に慣れ親しんできた学習者であれば、

割合すぐ見透かせると思う。

 

さしあたり、

発音記号や音節を考えずに、 興味本位でじっと眺めてみる。

画面を戻して、 とことん観察 ( rewind and rewatch )。

必要に応じて、 コマ送りにする。

▼ TH

▼ F

▼ L


▲  焼肉しゃぶっているよう

日本語を話す時、 このようになりますか。

一瞬たりともないと思います。

なぜなら、 日本語の発音には不用な動きだからです。


Joce’s YouTube “  より


Joce Bedardカナダ人女性    先述の推しの YouTuber

 

 

 

 

 

 

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