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Crystal clear

      2023/09/27

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 3 minutes

非常に明確な

” crystal clear ” は、
「 クリスタルのようにクリア 」
な状態を指す。

状態だから形容詞。

【発音】   ˈkrɪs·təl ˈklɪər

語頭で 韻を踏んでいる ( 押韻 ) から、
頭韻法
( とういんほう、 head rhyme、 alliteration )。

少々しゃれた言い回しだが、 ニュースにも出てくる。

  • “The requirements for this case were
    crystal clear.”
    (この案件の要件は、非常に明確だった。)
    –
  • “There is one thing that is crystal clear.”
    (非常に明らかなことが一つある。)
    –
  • “His message is crystal clear.”
    (彼の伝えたいことは、極めて明確である。)
    –
  •  “This product is a crystal clear testimony of
    the corporation’s remarkable attention to details.”
    (この製品こそ、当該企業の細部へのこだわりを示す、
    明白な証拠である。)

【 頭韻の例 】

有名な頭韻の商標名・固有名詞の例は、
“ first and foremost ”  にて一覧にした。
–

◆ 「 クリスタルのようにクリア 」と聞いて、
構図がイメージできれば、理解は容易になる。

 クリスタル【crystal】

1. 水晶
2. 結晶
3. クリスタル・ガラスの略
–

 クリア【clear】

1. 明らかなさま。明晰。澄んでいること。
冴えていること。
2. 高跳で、バーを越えること。
3. サッカーなどで、自陣ゴール近くのボール
を遠くに蹴り返すこと。
4. 難しい目標をこえること。基準を満たすこと。
5. コンピューターなどで、数値や指示が与えられて
いない状態にすること。また、画面を何も表示して
いない状態にすること。

(広辞苑 第七版)

2語とも、中型以上の主要な国語辞典にて
項目立てされている。

語釈は広辞苑と重なる。

【例】
・ 大辞林 第三版
・ デジタル大辞泉
・ 精選版 日本国語大辞典

したがって、「クリスタルのようにクリア」な状態
であると説明しても、不親切とまでは言えない。

国語辞典に掲載されるカタカナ語は、日本社会にて
一定以上に普及したものに限定されるからである。

そこで、英英辞典に移る前に、上述の広辞苑から
検討して見よう。

英語の “crystal” 及び “clear” と共通する意味ばかり
なので、国語辞典から攻める方が手っ取り早い。
–

◆  まず、” crystal clear ”  の  ” crystal ” から。

【発音】   ˈkrɪs.təl
【音節】    crys-tal  (2音節)

名詞のみの語で、語源はギリシア語「氷」
(krystallos)。

ギリシア人は氷、雪、霜などの美しさに
心を打たれた。やがてそれらの構造が明らか
になり「結晶」の意が生まれた。

(ランダムハウス英和大辞典 第2版)

“crystal clear” において、「水晶」(=不可算名詞、時に
可算名詞)なのか、「結晶」(=可算名詞)なのかは不詳。

語源から考えて、水晶の可能性が高い。

それよりも着目すべきは、不純物のない美しい姿。

これは両者に共通するため、「水晶」か「結晶」かは
大した問題ではないだろう。

 

◆  次いで、” clear “。

【発音】   klɪr
【音節】   clear  (1音節)

ここでは動詞ではなく、形容詞。

形容詞 “clear” は、英単語全体から見ても、
最頻出かつ最重要。

すなわち、以下3項目にて最高ランク。

–  重要度:最上位 <トップ3000語以内>
–  書き言葉の頻出度:最上位 <トップ1000語以内>
–  話し言葉の頻出度:最上位 <トップ1000語以内>
( ロングマン、LDOCE6 の表記より )

表題における意味は、上掲の広辞苑の黄ハイライト通り。

語源は、ラテン語「明るい、澄んだ」(clārus)。
” clarify ” と同源である。

澄んだ美しさ、明晰さはかなり好印象。素敵だ。

“crystal” または “clear” から派生した女性名は、
昔から存在する。”crystal” は名字にも見かける。

【例】
Clarice Starling (『 羊たちの沈黙 』 主人公)

” crystal “( 水晶、結晶 )+ ” clear “( 澄んだ )

  • crystal-clear river ( 透き通った川 )
  • crystal-clear sound ( 澄んだ音 )
  • crystal-clear air ( 澄み切った空気 )
    –
    ※  ハイフンの説明は後述

まじりけがなく、キラキラ透き通った様子。
一点の曇りもないので、はっきり見える。

転じて、

非常に明確で、疑問の余地のない状態

を表す。
–

◆  3大学習英英辞典( EFL辞典 )の解説も
“crystal clear” に似つかわしく、冴えている。

” crystal clear “

1.  very clearly stated and easy to understand.
2.  completely clean and clear.
(LDOCE6、ロングマン)
–
1.  (of glass, water, etc.) completely clear and bright.
2.  very easy to understand; completely obvious.
(OALD9、オックスフォード)
–
1.  extremely clear.
2.  very easy to understand.
(CALD4、ケンブリッジ)

【発音】   ˈkrɪs·təl ˈklɪər

どれも ” very easy to understand “。

この文言が全3冊に記載されているだけでなく、
語釈自体が押しなべて「大変分かりやすい」。

3大EFL辞典の面目躍如たる強みを見せつける。
英語の初学者でも、すっと理解できるだろう。

とりわけ、CALD4の簡潔な説明は美しい。

  1.  極めて澄んでいる
  2.  大変分かりやすい

具体的な使い方は例文に任せるしかないのだが、
意味を把握するには要領を得ている。

学習上、何よりも大枠をつかむことが大切である。
枝葉末節よりも、全体像を 優先 すべきである。

この目的から見れば、EFL辞典は実に役立つ。
英語学習上、本質的な要素に焦点を絞っているから。

初学者、中級者 のみならず、相当の英語力の持ち主
にとっても、あやふやな点の確認に有効である。

私自身、 3大学習英英辞典(EFL辞典)はもちろん、
英語ネイティブ用の英英辞典も頻繁に参照する。

弊サイトでは、双方を調べ、随時引用している。
ー

◆  名詞などの前に置く場合は、” crystal–clear ”
とハイフンを入れる場合もある。

しかし、同じ「 複合形容詞 」( compound adjectives )
の ” well-liked ” などと異なり、ハイフンなしの方が
一般的な形容詞である。

今回調べた8点の英英辞典のうち、1冊以外
はハイフンなしで項目立てしていた。

その1冊とは、2014年発行の
” Collins English Dictionary 12th Edition ”。

英語ネイティブ向けの英英辞典である。

コウビルド( COBUILD )の「兄」のような
位置づけにある。

そもそも「コウビルド」は、“ Collins  Birmingham
University  International  Language  Database ”
の頭文字をとって ” COBUILD “ と称する。

コリンズ社( Collins )が資金を出し、バーミンガム大学
( Birmingham University )が集めた英文データベース。

大規模なコンピュータ・コーパス を活用しているのが強み。

LDOCE(ロングマン現代英英辞典) に詳述した。

  • “The fact seems to be crystal clear.”
    (事実はこの上なく明らかに思える。)
    –
  • “She has made that crystal clear.”
    (彼女はそれを非常に明確にしました。)
    –
  • “His motives now became crystal clear.”
    (彼の動機は今では極めて明白になりました。)
    –
  • “This is a crystal clear review about the product.”
    (この製品のとても分かりやすいレビューです。)

    –
  • “Let me make this crystal clear.”
    (はっきり説明して差し上げましょう。)
    –
  • “We have a crystal-clear goal.”
    (我々には非常に明確な目標がある。)
    –
  • “The real truth about Jack is crystal clear now.”
    (ジャックについての真相が今や明らかになった。)
    –
  • “The water was crystal clear.”
    (水は完全に透明だった。)ー
    –

【関連表現】

“loud and clear”
https://mickeyweb.info/archives/2776
(はっきり聞こえています。了解です。)

“send a clear signal”
https://mickeyweb.info/archives/12260
(明確なメッセージを送る、警告を送る)

 

 

 

 

 

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