【転職】一緒に働きたいと思ってもらうこと
2024/10/04
前回の転職記事 にお問い合わせをいただいたため、
このトピックを続けてみたい。
–
◆ 30年以上に渡り、
公務 → 民間 → 公務 → 民間 → 公務
と職を変えてきた。
転職については、 20歳代から相当準備してきた。
日本の官公庁 ・ 外資系 ・ 零細企業 ・ 中小企業 ・
ベンチャー企業 ・ オーナー企業 ・ 外国政府 ( 現職 )
などにお世話になっている。
転職だらけのキャリアパスは、 あらかじめ計画したものではない。
–
将来を見据えて決断を重ねた結果、 こうなってしまった。
【参照】 ” Spin one’s wheels ”
◆ 20歳代から30歳代の頃は、
先行き不安を強く感じていたため、
手当たり次第にキャリア関連の書籍を手にした。
30年余りで仕上げた日英の履歴書・経歴書は3桁、
ざっと目を通した日英のキャリア本は4桁の数に達した。
◇ 職務経歴書は、現在も随時更新中
「 救い 」となった習慣 ↑ おすすめ ※ 後述
–
◆ とりわけ定評のあった当時の転職本は、
ほとんど読破したと思う。
–
希望職に転職できたので、
読書経験は役立ったと考えている。
だが、今振り返ると、肝心な指摘が
抜けている本が少なくなかった。
すなわち、
採用する側に
「 一緒に働きたい 」
と思わせることができるか
–
若手の 「 ポテンシャル採用 」 に比べ、
中高年の中途採用 の場合、 特に 重要な視点
と考える。
–
◆ 一般的に、最終面接に近づくほど、
職歴やスキルをアピールする必要性は 下がる。
書類選考・筆記試験・初期面接において、
検証済み であるからである。
にもかかわらず、 この期に及んでも、
業績のプレゼンを説く本が目立った。
◆ 「 最終段階 」 では、 それよりも、
■ 我が組織に入れても大丈夫か
■ 我々とうまくやっていけるか
■ 無用な波風を立てる人でないか
–
こうした側面から、 チェックされている可能性が高い。
–
★ 焦点は、 スキルではなくて、 人物像
相性が合うか、 最後の品定め
矯めつ眇めつ 観察されている
–
「 コミュニケーション能力 」 が試されるとは、
こういうことだろう。
そんな中、 自分の実績を一方的にまくし立てたらどうなるか。
担当面接官の心証は、 容易に推察できる。
–
役員クラスの面接官なら、 なおさら厳しくなるに違いない。
50歳代に入ってからも、 私が正規職員として採用されてきたのは、
格別優れたスキルを具えているからではない と断じて言える。
同程度のスキルの持ち主なんぞ、 無数いる。
そうではなく、
「 私と一緒に働くと面白く、
なおかつ、お得 ですよ 」
–
こんな雰囲気をあえて漂わせ、
終盤の面接に臨んだからだと信じる。
–
最終的な決定打は、 過去の業績ではなかった。
また面接中、 余計なことは口にしなかった。
–
■ 面接官の質問に神経を集中させ、
–
1) 具体的に
2) 分かりやすく
3) 心を込めて
–
丁寧に答えた。
–
◆ 「 私を雇って 」 と相手にリクエストしている。
本気で職を求めるならば、 誠実な心構えが大事。
組織の規模や面接官の国籍にかかわらず、
これらの戦略で通じた。
無論、コアとなるスキルと 必要な資格 を取得
しておかなければ、 書類選考すら通過しない。
中途採用である以上、 当然だろう。
–
しかし、最終面接に至れば、スキルや経歴のダメ押しアピールよりも、
「 ぜひとも、あなたと働きたい! 」
–
親近感 ・ 共有感 を自ずと抱いてもらうことの方が大切と考える。
共感 ・ 共鳴 が生まれると、 勢いと弾みが芽生える。
–
◆ 希望業種や職種によって状況は若干異なるものの、
–
■ どんなに優秀であっても、
–
一緒に働きにくそうな人は
–
敬遠される
–
この「 組織の常識 」も併せて押えておきたい。
採用側に立てば、 もっともな論理。
–
–
◆ 面接が1回完結の企業でも、 以上の戦略は有効だった。
やはり、 書類選考と筆記試験で検証されたはずの
事細かい内容はくどくど述べず、
–
私を採用したら、お得 です
というメッセージを面接でアピールした。
御社にとって、私は–
お買い得 な人材 です
–
やや品に欠ける印象を帯びるかもしれないが、 ズバリこれが趣旨。
殊に民間企業は、 高い収益をもたらせる人をしきりに求めている。
採用募集中の相手に 「 私を雇って 」 と切実に要求する行為。
さほど行きすぎた言い分でもあるまい。
–
◆ 上記の長方形枠の中身は、< 転職の基礎知識 > だと考える。
特別なことは、何一つ書いていない。
ご自身の気質に照らして、すべて腑に落ちないのであれば、
おそらく「 組織 」向きではないだろう。–
–
◇ 素質的に「 組織に 雇われるタイプ 」ではない
自分の資質に合わない生き方は、行き詰まりやすい。
↓ ↓ ↓
若い時分はよくても、 中年期以降に大きく挫折しがち。
その結果、心身を病み、不幸を招く。
別のキャリアを選ぶ方が、きっと幸せになれる
–
一昔前と違い、 現在は驚くほど多様な働き方が存在する。
普段からアンテナを広げて、 いろいろ調べてみるとよい。
–
–
–
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
–
「 フリーランス白書 2021 」 p.5.
※ PDF 全51頁、 1.3MB
–
◆ 50歳代の転職活動中、 朝昼晩欠かさず、 静かに
自分に言い聞かせた ” pep talk ” ( 叱咤激励 ) は、
下手に焦るな
行動がすべて
悩まないこと
若い頃の数限りない失敗から得た戒めである。
実経験から悟ったから押しつけがましくない。
若者にない利点で、 落ち着いた感情といえる。
◆ 転職活動のストレスを軽減することは成否を分ける。
すなわち、 自己コントロールできるかが明暗を分ける。
即時に自分宛にメールする習性は、 私を守ってくれた。
同じ内容をノートにも大書し、 精神安定を図っていた。
不安を含む困り事は、 すべて自分宛にメール。
多い日には10本以上、 毎日その場でGmailしていた。
仕事しながらでも、 短文メールはだいたい飛ばせる。
すぐ吐き出すことで、 頭の中にとどめないようにした。
「 きつい 」 「 つらい 」 ひと言愚痴でも飛ばした。
乱れがちの心中、 こうして平穏を保つよう心がけた。
試練に直面したら、 頭から取り出しメールする流儀。
–
【参照】 「Gmail」で作る単語帳
どれも個人的ではあるが、 確かな効き目がみられた。
さらに、 こちらの 「 確信 」 もどこかにあった。
やるべきことを
しっかりやれば
必ず転職できる
積み重ねた肥やしが積年の力量。
ずさんな仕事はしてこなかった。
若い人にはない、 中高年の特権。
きちんとやれば、 きっとできる。
◆ 売れるスキルがないと自認する中高年の場合、 採用されづ
らい現実を潔く認めて、 考え方をすこぶる大胆に変えてみる。
今さらジタバタしても無意味と達観し、 横並びの思考を捨てる。
いじけることなく、 堂々と開き直り、 我が人生の活路を見出せ。
技能・資格などのハードスキル以外で勝負したり、 世間一般に
知られていなかったり、 敬遠されたりする穴場的な職も検討する。
未知の分野の資格取得を目指す前に、 実務未経験の中高年が通用
するのか調べ、 手間暇・コストを投資する必要があるか判断する。
資格商法 の手口は悪辣で、 無職の中高年は狙われやすいとされる。
頑張って資格を得ても、 まともな収入に結びつかない可能性がある。
若ければ取り返しがきくが、 私たちは引っかかってはならない。
【参考】 ※ 外部サイト
< シニア世代向け 求人サイト >
- 50代・60代 中心のお仕事情報サイト 「 シニア求人ナビ 」
https://www.seniorjob-navi.com/
– - 50歳以上のシニアが選ぶ人材会社 No.1 「 シニアジョブ 」
https://senior-job.co.jp/
– - シニア( 40~60代 )に特化 「 OKジョブ シニア 」
https://sr.okjob.jp/
– - 40~60代 のシニアエンジニア特化の IT案件 「 シーズ 」
https://miraie-group.jp/sees
– - 50歳以上のセカンドキャリアに経営支援 「 クオリティ・オブ・ライフ 」
https://2nd-pro.com/
– - 高齢者の就労支援事業 「 高齢社 」
https://www.koureisha.co.jp/
– - 60歳以上のシニア専門の派遣 「 フルキャストシニアワークス 」
https://www.fc-sw.co.jp/
– - 40代・50代向けの 「 日経転職版 」
https://career.nikkei.com/lp/senior/
– - シニア( 40~60代 )の仕事 「 オープンループパートナーズ 」
https://www.olp.co.jp/lp/2019senior/
— - 35歳以上専門 「 職歴打診 」 型 転職支援 「 Career Release 40 」
https://cr40.jp/
– - 管理職・専門職のハイクラス転職 「 JAC 」
https://www.jac-recruitment.jp/
– - 65歳以上かつ大企業で部長職以上の経験者 「 グローバル・リサーチ 」
https://www.global-research.co.jp/recruit.php
——————————————————–
< シニア世代向け 転職関連記事・動画 >
- 70歳までの就業機会確保が努力義務 高年齢者雇用安定法の現状と課題
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00081/030700650/
2024年5月1日付
– - 【2ch有益スレ】50代の転職が衝撃的!
おすすめ業界や実話が盛りだくさんの有料級スレ ( ゆっくり解説 )
https://www.youtube.com/watch?v=zvQWn09cNkY
2024年1月19日付 ( 全長 14分44秒 ) ※ YouTube 動画
– - 40代で始める転職 活躍する自分を想像しよう
https://reskill.nikkei.com/article/DGXZQOLM174510X11C23A0000000/
2023年10月27日付
– - 40代からの転職に「 浅い 」 デジタルコミュ力が
コスパ最強リスキリングの訳
https://reskill.nikkei.com/article/DGXZQOLM291YH0Z20C23A9000000/
2023年10月5日付
– - 定年後の働き方は再雇用、 転職、 起業だけではない …
専門家が 「 幸福度が高い 」 と勧める第4の選択肢
https://president.jp/articles/-/70829
2023年6月23日付
– - 最終面接を突破、内定を獲得したのに不採用に …
強気になった転職希望者が最後の最後でやりがちなNG行動
https://president.jp/articles/-/70584
2023年6月15日付
– - 2023年度の転職市場予測 ( 前編・後編 )
https://style.nikkei.com/article/DGXZQOLM2268R0S3A320C2000000
https://style.nikkei.com/article/DGXZQOLM04AGW0U3A400C2000000
2023年3月25日、 2023年4月10日付
– - 海外転職で成功するシニア マネジメントや営業に需要
https://style.nikkei.com/article/DGXZQOLM178630X10C23A2000000
2023年2月25日付
– - 成功するミドル・シニア転職 60歳超でも雇われる人
https://style.nikkei.com/article/DGXZQOLM13AHX0T10C23A1000000
2023年1月21日付
- 面接で 「 不採用 」 が続く中高年が根本的に間違えているコト
https://president.jp/articles/-/64710
2023年1月5日付
– - 「 あなたは高くて、不味いレストランと同じ 」
50歳の元メガバンク支店長に職安が告げた ” 残酷な一言 ”
https://toyokeizai.net/articles/-/585069
2022年11月14日付
– - 人や組織をつなぐ “ リエゾン ” シニアとは ?
「 人の役に立つ 」 を目指す
https://dot.asahi.com/wa/2022080400024.html
2022年8月8日付
– - 「 35歳転職限界説 」 がもはや過去の遺物となった訳
40~50代 の転職者が この10年で激増している背景
https://toyokeizai.net/articles/-/585069
2022年5月8日付
– - 幹部転職、5つのきっかけ 好機のサインを見逃さない
https://style.nikkei.com/article/DGXZQOLM156NF0V10C22A3000000/
2022年4月1日付
– - 転職か? 残留か? 40歳からの判断基準は 「 善は急げ 」
https://style.nikkei.com/article/DGXZQOLM156NF0V10C22A3000000/
2022年3月18日付
– - 幹部クラスが転職失敗 陥りやすい3つのパターン
https://style.nikkei.com/article/DGXZQOLM0910C0Z00C22A3000000?n_cid=LMNST010
2022年3月11日付
– - 転職先を喜ばせる幹部の共通点3つ
https://style.nikkei.com/article/DGXZQOLM152810V10C22A2000000?page=2
2022年2月18日付
– - 転職先で部長止まりか役員昇格か 違いは5つの力
https://style.nikkei.com/article/DGXZQOLM254710V20C22A1000000
2022年1月28日付
– - 40代からの準備が明暗を分ける
https://style.nikkei.com/article/DGXZQOLM112JI0R10C22A1000000?page=2
2022年1月14日付
– - 有能でも 「 50歳を過ぎたら 」 転職できない納得事情
https://toyokeizai.net/articles/-/458827
2022年1月10日付
– - 40、50代幹部の転職デビュー これだけ守れば怖くない
https://style.nikkei.com/article/DGXZQOLM072SA0X01C21A2000000
2021年12月10日付
– - 「 大手企業の管理職 」 は経験内容次第で転職活動に明暗
https://style.nikkei.com/article/DGXZQOLM191SL0Z11C21A0000000?page=2
2021年10月22日付
– - セカンドキャリア、壁は3つのmust まず収入の目安を
https://style.nikkei.com/article/DGXZQOFK3057W0Q1A930C2000000
2021年10月6日付
– - 70歳まで働くには 必要とされる人はどこが違う
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO75287400R30C21A8000000
2021年9月3日付
– - 早期退職した 「 大企業の管理職 」 を襲う
「 どこにも居場所がない 」 という大問題
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/85034
2021年7月11日付
– - ミドル転職の具体的な進め方
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO73638400X00C21A7000000?page=2
2021年7月10日付
– - 資格取得はどこまで効果を発揮するのか?
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO71952830X10C21A5000000?page=2
2021年5月21日付
– - 40歳からの転職成功者に共通する 5つの行動
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO70719700W1A400C2000000
2021年4月9日付
– - 雇用制度が激変 40歳からの職業人生、どう考える?
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO69881350R10C21A3000000
2021年3月31日付
– - 「 70歳定年時代 」 に 「 勝つ人 」「 負ける人 」
再就職できるシニアの条件
https://dot.asahi.com/wa/2021032500075.html?page=1
2021年3月28日付
– - 「 コロナ禍で転職に成功する40、50代 」 の共通点
https://toyokeizai.net/articles/-/416985
2021年3月19日付
– - 35歳からの転職 経験を成果に変える力、採用側が期待
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO69327940S1A220C2000000
2021年2月26日付
– - 転職の決定、直感型か分析型か 4タイプに分けて判断
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO69097350V10C21A2000000
2021年2月19日付
– - アーリーリタイア すべきか 「 7つのチェックポイント 」
https://toyokeizai.net/articles/-/412170?page=3
2021年2月17日付
– - 今の仕事やりきった? 転職前に3ポイントを最終確認
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO65453020W0A021C2000000
2020年10月30日付
– - 転職エージェント使うなら 大手・中小を上手に併用
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO64323540Y0A920C2000000
2020年10月2日付
- 50代からの再就職 「 失敗する人・しない人 」 の差
https://toyokeizai.net/articles/-/367689
2020年9月22日付
– - 働きがい重視の新天地選び 後悔しない転職活動
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO62160720R30C20A7000000
2020年8月7日付
– - 40歳過ぎて仕事でモヤモヤ 不安除き前向きになるには
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO61657870X10C20A7000000
2020年7月24日付
– - コロナ下でも欲しい人材 引く手あまたの職種・経歴
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO61441080T10C20A7000000
2020年7月18日付
– - 40歳からの転職、市場価値を上げる6つの分かれ目
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO55176160T00C20A2000000
2020年2月7日付
– - 50代が 「 転職・再就職 」 で超苦戦する根本原因
https://toyokeizai.net/articles/-/321066
2020年1月29日付
– - 45歳リストラ時代に 成功体験捨て未経験の職に挑め
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO54281270Q0A110C2000000
2020年1月17日付
– - 経歴は 「 STAR 」 を盛り込んでショートストーリーをつづる
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO50595630U9A001C1000000
2019年10月11日付
– - 転職の潮時かも … 今の職場を去るべき4つのケース
https://www.career-guide.info/tenshoku/article/236/
2019年6月6日付
– - 定年後 「 再就職 」 に大苦戦する50代に欠けた視点
https://toyokeizai.net/articles/-/273900
2019年5月6日付
– - 60歳以上の 「 再就職 」 が困難を極める根本原因
https://toyokeizai.net/articles/-/273899
2019年4月13日付
– - 会社が絶対手放さない、 優秀人材6タイプ
https://president.jp/articles/-/25465?page=2
2018年6月22日付
– - 転職に失敗した40代 みんなが口にする3つの 「 失言 」
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO30867440T20C18A5000000
2018年6月8日付
– - シニアの仕事探し うまくいかないのには理由があった!
https://dot.asahi.com/wa/2017081800012.html?page=1
2017年8月23日付
– - 高齢でも年収1千万が夢じゃない! 65歳からのハローワーク
https://dot.asahi.com/wa/2017081700018.html?page=1
2017年8月21日付
– - 40歳を過ぎても 「 企業が欲しがる人材 」 3つの共通点
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO14830210T00C17A4000000
2017年4月7日付
– - プロが止める! 「 転職してはいけない人 」 の3つの特徴
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO02797710W6A520C1000000
2016年6月10日付
– - 「 熟年就活 」 急増中 成功のポイントは “ 棚卸しと人脈 ”
https://dot.asahi.com/wa/2013080600040.html?page=1
2013年8月7日付
–
【参照】 ” disgruntled “、 ” walk out ”
–
–
しんどい …
–
◆ 人事のプロに試験 ( 書類選考・面接 ) していただける機会は、
中長期的な視座より眺めると、 貴重なチャンスに他ならない。
なぜなら、 「 適性 」 と 「 世間 」 を知る好機となるから。
今まで見えていなかった内面や、 社会の一隅をかすめたりする。
光と影が織りなすような、 不可測の事態に遭遇するかもしれない。
世渡り能力は、 特定の組織に 「 しがみつく 」能力とは、 別物 と感じる。
両方有するに越したことはないが、 実際のところ、どちらが心強いか。
渡世を送る上で、揺るがぬ自信になるのは、 応用の効く前者であろう。
見知らぬ人々と接触していく過程で、 得られる気づきはすさまじい。
全力を尽くして、 就職活動・転職活動をしてみれば分かる。
–
視野が開け、 新たな能力が身につき、 世を見る目が確実に変わる。
–
「 捨てる神あれば、 拾う神あり 」 そして 「 地獄に仏 」。
–
これらの意味を肌で味わうことになる。
よく聞く格言が腹に落ちて、 まさに至言だったと感じ入る。
–
「 きちんと動けば、 案外どうにかなる 」。
–
この理解が訪れる。
私もそうだった。
葛藤する中で浮かび上がる景色には、 お金に換算しかねる価値が潜む。
直接体験 ( firsthand ) なので、 本物の自信を築く絶好の時機となる。
自信構築の偉力からして、 ひょっとすると資格取得より価値あるかも。
座学で高得点を狙うテストと違い、 人品骨柄と経歴を精査熟察される。
なんといっても、 形式的でない 生々しい緊迫感と痛みがそこにはある。
「 見知らぬ人々と接触していく過程で、 得られる気づきはすさまじい 」
全過程の実体験そのものが、 自ら獲得した力強い重要スキルとなった。
ずいぶん後に知ったことであり、 死に物狂いで苦闘する間は分からない。
己の未来に直接つながるから、 逃げずに正面から向き合う覚悟を決める。
それだけの価値は十分すぎるほどあるのだが、 真っ最中には感知不能。
–
◆ 幾度も転職を繰り返し、 ようやく私が 学んだ教訓 のひとつは、
◇ 準備するプロセス自体 が、
またとない 人生の転機 になっている
–
この自覚である。
あれほど、 必死なもがきは、 安穏な日常風景に生じにくい。
離職したり、 無職になったりして、 生活の光景が一変したからこそ。
当たり前だった消費が、 急に贅沢品になり、 我慢を強いられる情けなさ。
なんとかしなければと、 しゃかりきに知恵を絞り、 頭をフル回転させる。
家計と職歴に直結する以上、 採用されることが肝要なのはもちろんだが、
採否がどうであれ、 まさしく 「 無駄にならない努力 」 の好例と思う。
これまで従事した仕事の 「 棚卸し 」 にとどまらない効果を生む。
今後どう生きていきたいか、 自問するきっかけとして、
この上ない契機となるのが、 経歴の整理と履歴書作成。
間違いなく、 分水嶺となる。
無駄の入り込む余地はない。
いずれ一切合切が財産と化す。
–
–
◆ たとえ、 今回はご縁がなかったとしても、
不採用分を「 たたき台 」にすることで、
次回の履歴書・経歴書 ( オンライン含む )を、
もっと洗練された応募文書に仕立てられる。
–
決して 「 没 」 で終わらせない。
ご自分にぴったりな相手に、 これから出会う のだから。
–
蓄積した自作資料は、今後も末永く活用できる「 宝物 」
–
—一生、応用できる 「 商売道具 」
–
–
「 没 」 履歴書は 「 宝物 」
よりよい未来を引き寄せ、 見守ってくれる、 人生最強級の味方。
これほど役立つツールは、 市販されていません。
–
提出書類に、 手を抜くなんて、
もったいない。
–
怒ったり、 焦ったり、 否定している場合じゃありません
そんなことは、 内定してからやればよい。
今は、 クリエイターになりきって、 応募資料の作成に集中しましょう。
場数を踏めば、 どんどんどんどん楽になっていきます。
転職は 「 慣れ 」 の要素が強く、 提出物はたいてい楽になる。–
不採用に構わず動き続けると、 以前にない新鮮な感触が芽吹く。
自信の芽生え。
–
良いこと悪いこと、 振り返りつつ、 静かに受け入れ、
ひとつひとつ、 心を込めて、 作ってあげよう。
「 会社のため 」
というより
近い将来の
「 自分のために 」
–
–
中高年の皆様は、 組織の良し悪しはとっくに把握されているはず。
「 私を雇って 」 と相手にリクエストつつも、 結局は自分のため
と位置づける方が実は健全で、 意欲が保てるのではないだろうか。
私もそうした。
新卒・若手の転職と異なる心積もりであり、 一致しない方が普通。
◆ 人生メンテナンスの一環に、 組み込んでおくとよいのが、
職務経歴書を手入れしておく 習慣。
目下、転職予定がなくても、 折に触れて、アップデートしておく。
年に1度、気が向いた時に、ざっくり箇条書きし、自分宛にメールする。
たったこれだけでも、 心丈夫で大助かり。 ※ 後述
いざという際に、 有力な「 武器 」になってくれる強みは、 前記の通り。
ちょっとした 「 自己PR 」 や 高齢期の再就職時にも、 楽々使い回せる。
–
–
◆ ” career highlights ” となりうる成果は、「 単語帳 」同様、 メールでも保存。
主要な課題の完了直後に概略をメモし、 自己に向けて送信するのが私の常。
記憶が鮮明に残っているので、 思い出す手間が減り、 ずっと気楽にできる。
ただでさえ、 煩わしい心配事が次々と押し寄せるのが転職活動。
在職中、 次に向かって行動を起こしている人は時間が足りない。
あれもこれもやらないと、 と焦りでいっぱい、 パニックが襲う。
平時のささやかな工夫が、
将来の我が身を救う。
–
その都度メールするだけで、
簡単にできる。
実に簡単だから、 私は推奨している。
早めに習慣化 ( 後出 ) しておくとよい。
ちなみに、 語彙採集 も同じやり方で定着した。
【参照】 「Gmail」で作る単語帳
◆ 50歳代の転職時も、 こつこつGmailに書き溜めた一覧を利用。
そのまま コピペ し、 少々加筆修正するだけで済んだ。
土台が自動的にできあがっており、 これは安心の源となった。
揺れる心と荒ぶる魂をなだめるのに、 どれほど助けられたか。
過去の自分に感謝しても感謝しきれないと断言するしかない。
経験上、 かなりのストレスを伴うのが 「 思い出す手間 」。
上掲のように、 記憶が残っているうちにメールする習慣
を継続しておけば、 心が軽くなって大いに救われる。
一から新規作成でなく、 実質手直しでOK、 心労から解放される。
「 あとはメールのコピペだけ ! 」 と思うと楽になれた。
スムーズで無理のない履歴書作成の流れを大雑把に説明すると、
Gmailを職務経歴書に 全文コピペ し、 それを編集していく。
目を引きそうな実績は肉付けし、 応募先に訴求しない項目は削除。
いわば都合のよい情報を選び、 まず経歴書から履歴書へ盛り込むだけ。
既に目の前に必要材料がそろっており、 苦吟しなくても仕上がる。
資料が手元に勢揃いしている状態は、 極めて頼もしい安心材料となる。
精神的・時間的負担が激減するのが、 ご想像いただけるのではなかろうか。–
コピペは一瞬で終わる。
それを編集するのみ。
ハードルは低く、 軌道に乗りやすい。
英語が少しできるなら、 ついでに海外仕事サイトにも登録する。
LinkedIn などは履歴書をアップすれば、 AIが調整してくれる。
世界市場はチャンス満載。
情報の窓口・チャンネルを増やして、 仕事への導線をつなげる。
題目は他ならぬ自分自身の身上調査で、 キャリアは終盤。
先述の 「 棚卸し 」 として大局的に見通していくためか、
「 終活 」の要素が匂い立つ、 整頓の効用を感じ取った。
若い頃の就職・転職とは、 これまた全然違う感覚である。
一見似通う苦しさだが、 世間知らずの青二才とは異なる。
◆ 自身のキャリアや生き方を、 否応なしに見つめ直さざるを得なかった、
ひどく孤独で、 きつかった時期が、 成長をもたらした
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何年も過ぎ去ってから、 やっと気づいた。
「 つらかったあの頃、 次のステージに進んでいたんだ … 」
やっぱり人生に無駄はないかもしれない。
転職前後は、 なにかと不安定で、
みじめな思い をする場面が多い。
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特に、 中高年の場合、 骨身に染みる。
中高年の転職は甘くないケースがほとんど。
古往今来のあらゆる懸念が去来し、 脳内をぐるぐる駆け巡る。
むやみやたらに忙しくなり、 リラックスできない日々が続く。
「 この先、 どうなるんだろう … 」
私もそうだった。
本当に苦しい。
塗炭の苦しみ。
終生忘れられない、 涙の堪え場である。
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かつての手書き履歴書の頃に比べ、 労力は概ね 「 1/100 」 以下に減った。
一字一画の書き損じも許されなかった苦労を思えば、 作業は楽ちんですぞ。
よく寝て よく動き、 日夜せっせと応募し続ける毎日。
内定をいただくまでは、 このような規則正しいパターンで暮らしていこう。
決まったリズムで過ごす方が、 心身が楽で、 不安に見舞われにくくなる。
飲酒・喫煙・過食・夜更かしは控え、 朝は起き上がり、 軽く散歩に出よう。
こんな単調な生活でも、 慣れてくると、 気分がしっとり落ち着いてきます。
生活習慣が狂うと、 体調がおかしくなりやすく、 暮らしが灰色になっていく。
こうなるとメンタルをやられて、 動けなくなり、 もう転職どころでなくなる。
そこからの回復は並外れて大変なので、 絶対回避するべく生活リズムを守る。
無職期間が長引くと不利になり、 選考に通りがたくなるのは言うまでもない。
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◆ 就職・転職活動には、 健やかなエネルギーを要す。
無職時の不摂生は非常に危険で、 地獄の入り口に通じる。
一直線に急降下していく未来像は、 誰でも嫌だろう。
自暴自棄になりそうな衝動を抑えて、 ひたすら自重する。
一般的な採用側にとっては、 健全な人物が望ましい。
次の仕事がスタートするまで、 しばらくは健康生活を保つ。
★ 今は、 くだらないことにエネルギーを使わずに、
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疲れたら、 さっさと寝てしまえ。
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考えすぎ ( overthinking ) ずに、 体力と英気を貯えるとよい。
悩むより寝る → 起きたら応募書類の作成 → 疲れたら寝る → 応募書類
こういったスタイルを、 ご自分なりに作ってみて、 心身の健康を維持する。
【参考】 ※ 外部サイト
- 「 考えすぎ 」 と 「 心配 」 はどう違うのか
https://www.newsweekjapan.jp/stories/lifestyle/2022/11/post-100194.php
2022年11月25日付
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意志力以上に、 よい習慣と仕組みを味方にする。
意志力にいつも頼るのは、 不安定で病みやすい。
自分に合う習慣と仕組みを設ける方が楽に続く。
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★ 「 規則正しい生活 」 の特筆すべきメリットは、
「 習慣パワー 」 を最大限に発揮できること。
「 仕組み → 習慣化 → 無意識 」 で気が楽になる。
なにも考えずに、 反射的・自動的に動けるように。
楽々( effortlessly )できるようになってすごい。
※ 気まぐれな意志力を私はあんまり信用しない
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★ 不規則な生活の恐ろしいデメリットは、
やることなすこと自覚的な努力を要すること。
葛藤に激しく抗って、エネルギーを消耗する。
いちいち決意する労力が必要で疲れがたまる。
頭を振り絞らないとろくすっぽ動けなくなる。
日常がハードモードな生き地獄と化してしまう。
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【時間管理】視覚化して脳を安心させる より
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【参考】 ※ 外部サイト
- 面倒くさいことを、やる気がなくても自動的に終了させる方法。
https://www.youtube.com/watch?v=tQGT5bAw82k
2024年7月8日付 ※ 動画全長 19分14秒
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– - 先延ばしは変化を嫌う脳の防衛本能、 過大目標・恐怖・疲労が原因
https://www.youtube.com/watch?v=oicEi-YTMlY
2024年6月24日付 ※ 動画全長 19分53秒
–
– - ベビーステップ、 小さな一歩がもたらす習慣と成功
https://www.youtube.com/watch?v=Qn6lA95UAFE
2024年8月16日付 ※ 動画全長 17分18秒
◆ 悩むよりは、 「 とりあえず応募してみよう ♪ 」 くらいの気持ちで。
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未来は誰にも分からない のだから、 とにかく 前向きに動いて みたい。
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★ どうにか、 こうにか、 自分を見捨てることなく、
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正しく、 真剣に取り組めば、
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必ず、救いがやってくる。
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天は見ている。
God is My Witness.
Go where the water is warm.–
( 心地よいと感じる方向へ進め。)
( 歓迎してくれるところへ行け。)
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【参照】 No need.–
そう焦らず、
やるべきことを、
しっかりやる。
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中高年なら、できるはず。
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『 道をひらく 』 松下幸之助 (著)
PHP研究所、 1968年刊
<出版社HP> <アマゾン> <楽天>
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※ 松下電器産業( 現 パナソニック )
の創設者( 1894-1989 )