プロ翻訳者の単語帳

Professional Interpreter / Translator at Government Agency

【転職】一緒に働きたいと思ってもらうこと

      2024/06/11

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 7 minutes

前回の転職記事  にお問い合わせをいただいたため、
このトピックを続けてみたい。

◆  30年以上に渡り、
公務  →  民間  →  公務  →  民間  →  公務
と職を変えてきた。

転職については、 若い頃から相当準備してきた。

日本の官公庁 ・ 外資系 ・ 零細企業 ・ 中小企業 ・
ベンチャー企業 ・ オーナー企業 ・ 外国政府 ( 現職 )
などにお世話になっている。

転職だらけのキャリアパスは、 あらかじめ計画したものではない。

将来を見据えて決断を重ねた結果、 こうなってしまった。

【参照】   ” Spin one’s wheels

 

◆  20歳代から30歳代の頃は、
先行き不安を強く感じていたため、
手当たり次第にキャリア関連の書籍を手にした。

30年余りで仕上げた日英の履歴書・経歴書は3桁、
ざっと目を通した日英のキャリア本は4桁の数に達した。

◇  職務経歴書は、現在も随時更新
救い 」となった習慣  ↑ おすすめ
    ※  後述


◆  とりわけ定評のあった当時の転職本は、
ほとんど読破したと思う。

希望職に転職できたので、
読書経験は役立ったと考えている。

だが、今振り返ると、肝心な指摘が
抜けている本が少なくなかった。

すなわち、

採用する側に
「 一緒に働きたい 」
と思わせることができるか


若手の 「 ポテンシャル採用 」 に比べ、

中高年の中途採用 の場合、 特に 重要な視点

と考える。


◆  一般的に、最終面接に近づくほど、
職歴やスキルをアピールする必要性は  下がる

書類選考・筆記試験・初期面接において、

検証済み  であるからである。

にもかかわらず、 この期に及んでも、
業績のプレゼンを説く本が目立った。

 

◆  「 最終段階では、 それよりも、

■  我が組織に入れても大丈夫か
■  我々とうまくやっていけるか
■  無用な波風を立てる人でないか


こうした側面から、 チェックされている可能性が高い。

★  焦点は、 スキルではなくて、 人物像

 

相性が合うか、 最後の品定め


矯めつ眇めつ 観察されている


「 コミュニケーション能力 」 が試される
とは、

こういうことだろう。

そんな中、 自分の実績を一方的にまくし立てたらどうなるか。

担当面接官の心証は、 容易に推察できる。

役員クラスの面接官なら、 なおさら厳しくなるに違いない。

40歳代に入ってからも、 私が正規職員として採用されてきたのは、

格別優れたスキルを具えているからではない   と断じて言える。

同程度のスキルの持ち主なんぞ、 無数いる。

そうではなく、

「 私と一緒に働くと面白く、
なおかつ、お得 ですよ 」


こんな雰囲気をあえて漂わせ、
終盤の面接に臨んだからだと信じる。

最終的な決定打は、 過去の業績ではなかった。

また面接中、 余計なことは口にしなかった。

■  面接官の質問に神経を集中させ、

1) 具体的に

2) 分かりやすく

3) 心を込めて


丁寧に答えた。


◆  「 私を雇って 」 と相手にリクエストしている。

本気で職を求めるならば、 誠実な心構えが大事。

組織の規模や面接官の国籍にかかわらず、
これらの戦略で通じた。

無論、コアとなるスキルと 必要な資格 を取得
しておかなければ、 書類選考すら通過しない。

中途採用である以上、 当然だろう。

しかし、最終面接に至れば、スキルや経歴のダメ押しアピールよりも、

「 ぜひとも、あなたと働きたい! 」


親近感
  共有感   を自ずと抱いてもらうことの方が大切と考える。

共感  共鳴   が生まれると、 勢いと弾みが出る。

◆  希望業種や職種によって状況は若干異なるものの、

■  どんなに優秀であっても、

一緒に働きにくそうな人は

敬遠される


この「  組織の常識  」も併せて押えておきたい。

採用側に立てば、 もっともな論理。


◆  面接が1回完結の企業でも、以上の戦略は有効だった。

やはり、 書類選考と筆記試験で検証されたはずの
事細かい内容はくどくど述べず、

私を採用したら、お得 です

 

というメッセージを面接でアピールした

 

御社にとって、私は

お買い得 な人材 です

 


やや品に欠ける印象を帯びるかもしれないが、 ズバリこれが趣旨。

殊に民間企業は、 高い収益をもたらせる人をしきりに求めている。

採用募集中の相手に 「  私を雇って  」 と切実に要求する行為。

さほど行きすぎた言い分でもあるまい。

◆  上記の長方形枠の中身は、< 転職の基礎知識 > だと考える。

特別なことは、何一つ書いていない。

ご自身の気質に照らして、すべて腑に落ちないのであれば、
おそらく「 組織 」向きではないだろう。

◇  素質的に「 組織に 雇われるタイプ 」ではない

自分の資質に合わない生き方は、行き詰まりやすい。
↓   ↓   ↓
若い時分はよくても、  中年期以降に大きく挫折しがち

その結果、心身を病み、不幸を招く。

違ったキャリアを選ぶ方が、きっと幸せになれる

一昔前と違い、 現在は驚くほど多様な働き方が存在する。

普段からアンテナを広げて、 いろいろ調べてみるとよい。



一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会

フリーランス白書 2021 」 p.5.
※  PDF 全51頁、 1.3MB

 

【参考】    ※  外部サイト

<  シニア世代向け  求人サイト  >

——————————————————–

<  シニア世代向け  転職関連記事・動画  >

【参照】   ” disgruntled “、  ” walk out

 

しんどい …

◆  人事のプロに試験 ( 書類選考・面接 ) していただける機会は、
中長期的な視座より眺めると、 貴重なチャンスに他ならない。

なぜなら、 「 適性 」 と 「 世間 」 を知る好機となるから。

今まで見えていなかった内面や、 社会の一隅をかすめたりする。

光と影が織りなすような、 不可測の事態に遭遇するかもしれない。

世渡り能力は、 特定の組織に 「 しがみつく  」能力とは、 別物 と感じる。

両方有するに越したことはないが、 実際のところ、どちらが心強いか。

渡世を送る上で、揺るがぬ自信になるのは、 応用の効く前者であろう。

見知らぬ人々と接触していく過程で、 得られる気づきはすさまじい。

全力を尽くして、 就職活動・転職活動をしてみれば分かる。


視野が開け、 新たな能力が身につき、 世を見る目が確実に変わる。

捨てる神あれば、 拾う神あり 」 そして 「 地獄に仏 」。

これらの意味を肌で味わうことになる。


きちんと動けば 案外どうにかなる


この理解が訪れる。

私もそうだった。

 

葛藤する中で浮かび上がる景色には、 お金に換算しかねる価値が潜む。

直接体験 ( firsthand ) なので、 本物の自信を築く絶好の時機となる。

全過程の実体験そのものが、 自ら獲得した力強い重要スキルとなった。

ずいぶん後に知ったことであり、 死に物狂いで苦闘する間は分からない。


◆  幾度も転職を繰り返し、 ようやく私が 学んだ教訓 のひとつは、

◇  準備するプロセス自体 が、
またとない 人生の転機 になっている


この自覚である。

あれほど、 必死なもがきは、 安穏な日常に生じにくい。

離職したり、 無職になったりして、 生活の光景が一変したからこそ。

当たり前だった消費が、 急に贅沢品になり、 我慢を強いられる情けなさ。

なんとかしなければと、 しゃかりきに知恵を絞り、 頭をフル回転させる。

家計と職歴に直結する以上、 採用されることが肝要なのはもちろんだが、
採否がどうであれ、 まさしく 「 無駄にならない努力 」 の好例と思う。

実は、 これまで従事した仕事の 「 棚卸し 」 にとどまらない効果を生む。

今後どう生きていきたいか、 自問するきっかけとして、
この上ない契機となるのが、 経歴の整理と履歴書作成。

間違いなく、 分水嶺となる。


◆  たとえ、 今回はご縁がなかったとしても、

不採用分を「 たたき台 」にすることで、
次回の履歴書・経歴書 ( オンライン含む )を、
もっと洗練された応募文書に仕立てられる


決して 「 没 」 で終わらせない。

ご自分にぴったりな相手に、 これから出会う  のだから。

蓄積した自作資料は、今後も末永く活用できる「 宝物 」


一生、応用できる 「 商売道具 」 



「 没 」 履歴書は 「 宝物 」

 

よりよい未来を引き寄せ、 見守ってくれる、 人生最強級の味方。

これほど役立つツールは、 市販されていません。

提出書類に、 手を抜くなんて、

もったいない。

 

怒った、 焦ったり、 否定している場合じゃありません

そんなことは、 内定してからやればよい。

 

今は、 クリエイターになりきって、 応募資料の作成に集中しましょう。

 

場数を踏めば、 どんどんどんどん楽になっていきます。

良いこと悪いこと、 振り返りつつ、 静かに受け入れ、

ひとつひとつ、 心を込めて、 作ってあげよう。

 

「 会社のため 」

というより

「 自分のために 」




◆  人生メンテナンスの一環に、 組み込んでおくとよいのが、

職務経歴書を手入れしておく  習慣。

目下、転職予定がなくても、 折に触れて、アップデートしておく。

年に1度、気が向いた時に、ざっくり箇条書きし、自分宛にメールする。

たったこれだけでも、 心丈夫で大助かり。

いざという際に、 有力な「 武器 」になってくれる強みは、 前記の通り。

ちょっとした 「 自己PR 」 や 高齢期の再就職時にも、 楽々使い回せる。

◆  ” career highlights ” となりうる成果は、「 単語帳 」同様、 メールでも保存。

主要な課題の完了直後に概略をメモし、 自己に向けて送信するのが私の常。

記憶が鮮明に残っているので、 思い出す手間が減り、 ずっと気楽にできる。

【参照】   「Gmail」で作る単語帳

 

◆  自身のキャリアや生き方を、 否応なしに見つめ直さざるを得なかった、

ひどく孤独で、 きつかった時期が、 成長をもたらした。


何年も過ぎ去ってから、 やっと気づいた。

「  つらかったあの頃、 次のステージに進んでいたんだ …  」

 

転職前後は、 なにかと不安定で、
みじめな思い をする場面が多い


特に、 中高年の場合、 骨身に染みる。

古往今来のあらゆる懸念が去来し、 脳内をぐるぐる駆け巡る。

むやみやたらに忙しくなり、 リラックスできない日々が続く。

「  この先、 どうなるんだろう …  」

私もそうだった。

本当に苦しい。

塗炭の苦しみ。

終生忘れられない、 涙の堪え場である。

かつての手書き履歴書の頃に比べ、 労力は概ね 「 1/100 」 以下に減った。

一字一画の書き損じも許されなかった苦労を思えば、 作業は楽ちんですぞ。

 

よく寝て よく動き、   日夜せっせと応募し続ける毎日。

 

内定をいただくまでは、 このような規則正しいパターンで暮らしていこう。

決まったリズムで過ごす方が、 心身が楽で、 不安に襲われにくくなる。

飲酒・喫煙・過食・夜更かしは控え、 朝は起き上がり、 軽く散歩に出よう。

こんな単調な生活でも、 慣れてくると、 気分がしっとり落ち着いてきます。

生活習慣が狂うと、 体調がおかしくなりやすく、 暮らしが灰色になっていく。

こうなるとメンタルをやられて、 動けなくなり、 もう転職どころでなくなる。

無職期間が長引くと不利になり、 選考に通りがたくなるのは言うまでもない。

◆  無職時の不摂生は非常に危険で、 地獄の入り口に通じる。

一直線に急降下していく未来像は、 誰でも嫌だろう。

くだらないことにエネルギーを使わずに、


疲れたら、 さっさと寝てしまえ。


考えすぎ
overthinking ずに、 体力と英気を貯えるとよい

 

悩むより寝る  →  起きたら応募書類の作成  →  疲れたら寝る  →  応募書類

例えばこういった流れを自分なりに作ってみて、 心身の健康を維持する。

 

【参考】    ※  外部サイト

悩むよりは、 「 とりあえず応募してみよう 」 くらいの気持ちで。


未来は誰にも分からない   のだから、 とにかく 前向きに動いて みたい。



  どうにか、 こうにか、 自分を見捨てることなく

正しく、 真剣に取り組めば、

必ず、救いがやってくる

天は見ている。

God is My Witness.

 

 

 

Go where the water is warm.

( 心地よいと感じる方向へ進め。)
( 歓迎してくれるところへ行け。)


【参照】   No need.

 

そう焦らず、

やるべきことを、

しっかりやる。


中高年なら、できるはず。

『 道をひらく 』  松下幸之助 (著)
PHP研究所、 1968年刊
<出版社HP>    <アマゾン>    <楽天>

※  松下電器産業( 現 パナソニック )
の創設者( 1894-1989 )

 

 

 

 

 

 

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