プロ翻訳者の単語帳

Professional Interpreter / Translator at Government Agency

【転職】一緒に働きたいと思ってもらうこと

      2021/10/12

前回の転職記事 にお問い合わせをいただいたため、
このトピックを続けてみたい。

20年以上に渡り、
公務  →  民間  →  公務  →  民間  →  公務
と職を変えてきた。

転職については、若い頃から相当準備してきた。

日本の官公庁 ・ 外資系 ・ 零細企業 ・ 中小企業 ・
ベンチャー企業 ・ オーナー企業 ・ 外国政府 (現職)
などにお世話になっている。

この転職だらけのキャリアパスは、
あらかじめ計画したものではない。

将来を見据えて決断を重ねた結果、こうなってしまった。

20歳代から30歳代の頃は、
先行き不安を強く感じていたため、
手当たり次第にキャリア関連の書籍を手にした。

25年余りで仕上げた日英の履歴書・経歴書は3桁、
ざっと目を通した日英のキャリア本は4桁の数に達した。

◇  職務経歴書は、現在も随時更新
救い 」となった習慣  ↑ おすすめ

とりわけ定評のあった当時の転職本は、
ほとんど読破したと思う。

希望職に転職できたので、
読書経験は役立ったと考えている。

だが、今振り返ると、肝心な指摘が
抜けている本が少なくなかった。

すなわち、

  採用する側「一緒に働きたい!」
と思わせることができるか。

若手の「 ポテンシャル採用 」に比べ、

中高年の中途採用の場合、特に重要な視点

と考える。


◆  一般的に、最終面接に近づくほど、
職歴やスキルをアピールする必要性は  下がる

書類選考・筆記試験・初期面接において、
検証済み  
であるからである。

にもかかわらず、この期に及んでも、
業績のプレゼンを説く本が目立った。

最終段階では、それよりも、

■  我が組織に入れても大丈夫か
■  我々とうまくやっていけるか
■  無用な波風を立てる人でないか

こうした側面からチェックされている可能性が高い。


コミュニケーション能力 」が試される

とは、こういうことだろう。

そんな中、自分の実績を一方的に
まくし立てたらどうなるか。

担当面接官の心証は、容易に推察できる。

役員レベルの面接官なら、なおさら厳しくなるに違いない。

40歳代に入ってからも、私が正規職員として採用されてきたのは、
格別優れたスキルを具えているからではない  と断じて言える。

同程度のスキルの持ち主なんぞ、無数いる。

そうではなく、

「 私と一緒に働くと面白く、
なおかつ、お得ですよ 」

こんな雰囲気をあえて漂わせ、
終盤の面接に臨んだからだと信じる。

最終的な決定打は、過去の業績ではなかった。

また面接中、余計なことは口にしなかった。

■  面接官の質問に神経を集中させ、

  •  具体的に 

  •  分かりやすく 

  •  心を込めて 


    丁寧に答えた。


◆  「 私を雇ってくれ 」 と相手にリクエストしている。

本気で職を求めるならば、誠実な心構えが大事。

組織の規模や面接官の国籍にかかわらず、
この戦略で通じた。

無論、コアとなるスキルと必要な資格を取得
しておかなければ、書類選考すら通過しない。

中途採用である以上、当然だろう。

しかし、最終面接に至れば、スキルや経歴のダメ押しアピールよりも、

「 ぜひとも、あなたと働きたい! 」

親近感 共有感 を自ずと抱いてもらうことの方が大切と考える。

共感 が生まれると、弾みが出る。

◆  希望業種や職種によって状況は若干異なるものの、

■  どんなに優秀であっても、

  一緒に働きにくそうな人は敬遠される。

この < 組織の常識 > も併せて押えておきたい。

採用側に立てば、もっともな論理。


◆  面接が1回完結の企業でも、以上の戦略は有効だった。

やはり、書類選考と筆記試験で検証されたはずの内容
はくどくど述べず、

私を採用したら、お得ですよ 」

というメッセージを面接でアピールした

 

◆  上記の長方形枠の中身は、< 転職の基礎知識 > だと考える。

特別なことは、何一つ書いていない。

ご自身の気質に照らして、すべて腑に落ちないのであれば、
おそらく「 組織 」向きではないだろう。

◇  素質的に「 組織に 雇われるタイプ 」ではない

自分の資質に合わない生き方は、行き詰まりやすい。
↓   ↓   ↓
若い時分はよくても、  中年期以降に大きく挫折しがち

その結果、心身を病み、不幸を招く。

違ったキャリアを選ぶ方が、きっと幸せになれる

 

【参考】    ※  外部サイト

—————————————–


【参照】   “disgruntled“、  “walk out

 

しんどい …

◆  人事のプロに試験(書類選考・面接)していただける機会は、
中長期的な視座より眺めると、貴重なチャンスに他ならない。

なぜなら、「 適性 」と「 世間 」を知る好機となるから。

今まで見えていなかった内面や社会の一隅をかすめたりする。

光と影が織りなすような、不可測の事態に遭遇するかもしれない。

世渡り能力は、特定の組織に「 しがみつく 」能力とは、別物 と感じる。

両方有するに越したことはないが、実際のところ、どちらが心強いか。

渡世を送る上で、揺るがぬ自信になるのは、応用の効く前者であろう。

見知らぬ人々と接触していく過程で、得られる気づきはすさまじい。

全力を尽くして、就職活動・転職活動をしてみれば分かる。

視野が開け、新たな能力が身につき、世を見る目が確実に変わる。

捨てる神あれば、拾う神あり 」 の意味を肌で味わうことになる。

きちんと動けば、案外どうにかなる 」 という理解が訪れる。

◆  幾度も転職を繰り返し、 ようやく私が 学んだ教訓 のひとつは、

◇  準備するプロセス自体 が、
またとない 人生転機 になっている

との自覚である。

あれほど、必死なもがきは、安穏な日常に生じにくい。

離職したり、無職になったりして、生活の光景が一変したからこそ。

当たり前だった消費が、急に贅沢品になり、我慢を強いられる情けなさ。

なんとかしなければと、しゃかりきに知恵を絞り、頭をフル回転させる。

家計と職歴に直結する以上、採用されることが肝要なのはもちろんだが、
採否がどうであれ、まさしく「 無駄にならない努力 」の好例だと思う。

◆  たとえ、今回はご縁がなかったとしても、

不採用分を「たたき台」にすることで、
次回の履歴書・経歴書を、
もっと洗練された文書に仕立てられる

決して「没」で終わらせない。

★ 蓄積した自作資料は、今後も末永く活用できる「 宝物 」★

一生、応用できる 「 商売道具 」 


◆  そのため、人生メンテナンスの一環に、組み込んでおくとよいのが、

職務経歴書を手入れしておく  作業。

目下、転職予定がなくても、 折に触れて、アップデートしておく。

年に1度、気が向いた時に、ざっくり箇条書きし、自分宛にメールする。

たったこれだけでも、心丈夫で大助かり。

いざという際に、有力な「武器」になってくれる強みは、前記の通り。

ちょっとした「自己PR」や 高齢期の再就職時にも、楽々使い回せる。

◆  ” career highlights ” となりうる成果は、「単語帳」同様、メールでも保存。

現在の私は、主要な課題の完了直後に概略をメモし、送信するのが常。

記憶が鮮明に残っているゆえ、思い出す手間が減り、ずっと気楽にできる。

【参照】   「Gmail」で作る単語帳

◆  自身のキャリアや生き方を、否応なしに見つめ直さざるを得なかった、

ひどく孤独で、きつかった時期が、成長をもたらした。

何年も過ぎてから、やっと気づいた。

「 死ぬほどつらかったあの頃、次のステージに進んでいたんだ … 」

転職前後は、なにかと不安定で、
みじめな思いをする場面が多い

私もそうだった。

終生忘れられない、涙の堪え場である。

◆  それでも、どうにか、こうにか、

自分を見捨てることなく、 正しく、 真剣に取り組めば、

必ず、 救いがやってくる

天は見ている。

 

Go where the water is warm.

( 心地よいと感じる方向へ進め。)
( 歓迎してくれるところへ行け。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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