プロ翻訳者の単語帳

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【転職】英語を使う仕事に変えるべきか

      2021/11/30

職業柄、英語学習者から、転職のご相談を受けることがある。

英語が大好きで、長年勉強してきた。
でも、今の仕事では英語を使わない。
転職すべきでしょうか。


転職には、ご本人の 年齢資質・諸条件 が影響する。

ご家族の構成が大事な要素となるのは言うまでもない。

よって、一様に返答できないし、正答は人それぞれだろう。

◇  たったひとつ、私が全員にご紹介する持論がある。

実務で使う英語と学習者向けの英語
には、
隔たり があると思います。


◆  ビジネスのような激しく動く実社会で使う英語
と、概して静的な学習に適した英語はやはり異なる。

普段から英語を使っているか否かは、当人の発する
英語を見聞きすれば、比較的容易に判断可能な印象。

すなわち、 4技能( 聞く・読む・書く・話す )のうち、
英語の運用能力は「 書く 」と「 話す 」に表れやすい。

実務では、英語はあくまで、コミュニケーション手段

文法や丁寧さは二の次で、スピードが求められる。

職場は学校ではない。

「 労働の対価 」として、お金をいただいているのだ。

社会人として、コストと利害関係の分別は欠かせない。

◆  転職を重ねた結果、私は正規社員( 正規職員 )として、
「 産学官軍 」に従事した。

  •  「 産 」+「 学 」= 10年以上
  •  「 官 」+「 軍 」= 15年以上

計画したのではなく、図らずも雑多なキャリアが仕上がった。

使う英語は様々であったが、日本の一般学習者
が接するであろう英語とは、程遠かったと感じる。

◆  大勢が損得ずくで盛んに活動する現場の英語と、
授業料で運営され、高い素養を積んだ先生方が教えてくれる、
学校の英語が同じわけない。

生意気にも、率直な感想を申し上げると、こんな具合。

すごい剣幕で主張が飛び交い、 議論が高潮する荒れ模様の会合に
臨んでいる際、 ふと思う。

「  常々英語を使っていない限り、 こりゃ聞き取れないわ …  」

◆  端的に言うと、「 プロとアマは違う

文法にやや難があっても、相手に通じればまずOK。

些細な文法ミスを、 わざわざ指摘する人は想定しにくい。

直属上司ですら、 注意などせず、 スルー するのが一般的。

先生ではないのだから、 当たり前。

「 他人の弱点にかまう暇なんかない 」という雰囲気。

本心はともかく、いちいち気にしないのが、仕事のできる人。

外資系の場合、自分の仕事をさっさと終えて、定時に
上がるのが常例だったりするから、当然かもしれない。

日常業務では、完璧な文法過剰な礼儀
など、さほど期待されない。

そんなことより、スピード優先。
それが実務であり、プロの世界。


特殊分野を除けば、どこも似たり寄ったりだろう。

使える英語を本気で身につけたければ、
英語を年中使う職場に移る方がよい
かもしれません。


英検1級 や 国連英検特A級 などの資格は、私も持っているが、
必置資格ではないため、 実務上、 なんの意味もないに等しい。

TOEICで満点を取るよりも
英語の会議に参加し、

自分の意見を発言 できる方が
ずっと価値がある。


私はこう考える。

【参照】  ” no need



◆  常日頃から外国人に接し、一緒に仕事したり、遊んだり、
けんかしたりしないと、身につかないことは非常に多い。

この辺りは、語学力以外に「 異文化理解力 」も問われる。

とにかく英語で、日々揉まれる必要がある。

言語習得の決め手は、持続性。

一度学んだら終わりではなく、使ってなんぼ。

日常における使用がすべて。

多様性( diversity )に恵まれた職場で、長年働いた経験
をお持ちの方であれば、ご理解いただける話であろう。

   チャンスがあるなら、
ぜひ活かそう


うかうかしていると、 あっという間に年老いて、 機会を 失う

■  英語をどう使って 残りの人生を過ごすか

■  ライフスタイル 」「 人生観 」の考察も大切


英語を使わなくても、普通に生きていける日本
という国で、 真摯に英語と付き合う ためには

「 今後の生き方 」に思案を巡らす必要がある。

ご自分の切実な声に向き合おう。

【参照】  ” conclusive

 

 

 

 

 

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