【転職】英語を使う仕事に変えるべきか
2021/01/21
職業柄、英語学習者から転職の相談を受けることがある。
英語が大好きで、長年勉強してきた。
でも、今の仕事では英語を使わない。
転職すべきでしょうか。
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転職には、ご本人の年齢・資質・諸条件が直接影響する。
ご家族の構成が大事な要素となるのは言うまでもない。
よって、一様に返答できないし、正答は人それぞれだろう。
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◇ たったひとつ、私が全員にご紹介する持論がある。
実務で使う英語と学習者向けの英語
には、隔たりがあると思います。
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◆ ビジネスのような激しく動く世界で使う英語
と、概して静的な学習用の英語はやはり違う。
実務では、英語はあくまで、コミュニケーション手段。
文法や丁寧さは二の次で、スピードが求められる。
職場は学校ではない。
社会人として、コストと利害関係の分別は欠かせない。
-ーと
◆ 転職を重ねた結果、私は正社員(正職員)として、
「産学官軍」に従事した。
- 「産」+「学」= 10年以上
- 「官」+「軍」= 10年以上
計画したのではなく、図らずも雑多なキャリアが仕上がった。
使う英語は様々であったが、日本の一般学習者
が接するであろう英語とは、程遠かったと感じる。
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◆ 端的に言うと、「 プロとアマは違う 」。
文法に難があっても、相手に通じればまずOK。
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日常業務では、完璧な文法や過剰な礼儀
など、さほど期待されない。
そんなことより、スピード優先。
それが実務であり、プロの世界。
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特殊分野でない限り、どこも似たり寄ったりだろう。
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使える英語を本気で身につけたければ、
英語を年中使う職場に移る方がよいかも
しれません。
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英検1級や国連英検特A級などの資格は、私も持っているが、
必置資格ではないため、実務上、何の意味もないに等しい。
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TOEICで満点を取るよりも、
英語の会議などに参加し、
自分の意見を発言できる方が
ずっと価値がある。
私はこう考える。
常日頃から外国人に接し、一緒に仕事したり、遊んだり、
けんかしたりしないと、身につかないことは非常に多い。
—英語力もその通りで、日々揉まれる必要がある。
言語習得の決め手は、持続性。
一度学んだら終わりではなく、使ってなんぼ。
多様性(diversity)に恵まれた職場で、長年働いた経験
をお持ちの方であれば、ご理解いただける話であろう。
チャンスがあるなら、
—ぜひ活かそう—
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うかうかしていると、あっという間に年老いて、機会を失う。
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■ 英語をどう使って<残りの人生>を過ごすか
■ 「ライフスタイル」「人生観」の考察も大切
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英語を使わなくても普通に生きていける日本
という国で、真摯に英語と付き合うためには、
<今後の生き方>に思案を巡らす必要がある。
【参考】
“conclusive”
https://mickeyweb.info/archives/45701
(決定的な、 最終的な)