Vulnerable to -
2023/05/31
〜 にやられやすい、 〜 に傷つきやすい
” vulnerable ” は、 形容詞 ( adjective ) のみの単語。
ビジネス・プライベート、 口頭・文面を問わず、
日常的に多用される。
ぴたりと 該当する 日本語は 見当たらない
–
実に和訳しにくい。
おまけに、 私たち日本人の苦手な 「 L 」 と 「 R 」 込み。
【発音】 vʌ́lnərəbl
【音節】 vul-ner-a-ble (4音節)
発音しづらいこともあり、 相当とっつきにくい。
–
◆ 定訳のひとつが 「 脆弱な( ぜいじゃくな ) 」。
日本工業規格( JIS ) の一規格から引用すると、
赤字部分が ” vulnerable ” の要点。
–
3.16 危害を受けやすい状態にある 消費者( vulnerable consumer )
年齢, 理解力, 身体的・精神的な状況又は限界, 製品の安全(3.14)
情報にアクセスできないなどの理由によって, 製品又はシステムから
の危害(3.1)のより大きな リスク(3.9)にさらされている 消費者。JIS Z 8051:2015
安全側面―規格への導入指針
https://kikakurui.com/z8/Z8051-2015-01.html–※ 赤字は引用者
–
JIS・ISOの工業規格やIT ( 情報技術 ) の分野では当たり前
でも、 世間一般では今ひとつ馴染みのない日本語であろう。
次いで、 『 広辞苑 』 のお出まし。
–
ぜいじゃく【脆弱】
–
身体・器物・組織などが、 もろくよわい こと。
–
ー
ぜいじゃくせい【脆弱性】
–
もろくてよわい性質。コンピューターやネットワーク
などの情報システムでは、障害・事故・災害・不正使用・
攻撃・ 情報漏洩 などに対する もろさ。
ヴァルネラビリティー。
–
–
『 広辞苑 第七版 』
新村 出(編) 岩波書店、 2018年刊
( ロゴヴィスタ アプリ版 )
–
※ ヴァルネラビリティー = vulnerability ( 後述 )
–
いずれも全文なのだが、 やや物足りない。
日本最大の国語辞典 と名高い 『 日国 』 を援用してみる。
全14巻( 全13巻+別巻 )。
–
–
『 日本国語大辞典 第二版 』 第7巻
小学館( 2001年刊 )
–
ともに全文である。
詳細な 「 用例 」 「 語源 」 「 発音 」 は、
さすがに立派なものの、
「 もろくて弱い 」
–
こちらの 「 語釈 」 自体は簡素すぎ。
先の 『 広辞苑 第七版 』( 2018年刊 ) に軍配が上がる。
–
◆ とにかく、
たやすく壊れがちで、
ダメージを受けやすい
–
こんな 「 状態 」 が、 形容詞 ” vulnerable “。
形容詞ゆえ、「 be動詞 」(※)に続くのが基本パターンになる。
(※) be、am、was、been、will be、is、
なぜ「 be動詞 」に続くのかは、 ” aware ” と ” vocal about ”
で詳述した。
英文法の基本であるので、ぴんとくる ことがなければ、
この機会におさらいしていただくとよいかもしれない。
–
–
◆ 英語の ” vulnerable ” は、 実は難しくない。
多義でなく、 意味合いは一貫しているからである。
■ ” vulnerable “
1. someone who is vulnerable
can be easily harmed or hurt.
2. a place, thing, or idea that is vulnerable
is easy to attack or criticize.
( LDOCE6、ロングマン )
–
■ ” vulnerable (to somebody / something) “
weak and easily hurt physically or emotionally.
( OALD9、オックスフォード )
–
■ ” vulnerable “
able to be easily physically, emotionally, or mentally
hurt, influenced, or attacked.
( CALD4、ケンブリッジ )
※ 下線は引用者
【発音】 vʌ́lnərəbl
【音節】 vul-ner-a-ble (4音節)
–
このように、 3大学習英英辞典 ( EFL辞典 ) の語釈は比較的シンプル。
にもかかわらず、
日本語の語彙にないタイプなので、
すんなり 理解しにくく、難しいと感じてしまう。
–
形容詞 ” unsolicited “、 名詞 ” threshold ” に共通する思い違い。
もったいない。
–
◇ ” vulnerable ” は、多岐に渡る分野に出てくる。
日本語に馴染みのない言葉のため、
–
和訳がまちまち で、 混乱を引き起こす。
※ 例文参照
ー
単語そのものの難しさではない。
–
「 脆弱 」 なデバイスをチェック
–
ー
◆ 語源は、 ラテン語 「 傷つける 」 ( vulnerabilis )。
この意味は一貫している。
先述の通り、 和訳は一筋縄にはいかない。
押さえるべきは、 次の 弱点。
–
–
■ 反意語は、 否定の接頭辞 ” in “( 無、不、非 ) を加えた、
” invulnerable “( 傷つくことのない )。
【発音】 invʌ́lnərəbl
【音節】 in-vul-ner-a-ble (5音節)
–
–
■ 名詞は、不可算名詞の ” vulnerability “( 脆弱性 )( 脆弱さ )。
- financial vulnerability ( 金銭的脆弱性 )
- cybersecurity vulnerability ( サイバーセキュリティの脆弱性 )
【発音】 vʌ̀lnərəbíliti
【音節】 vul-ner-a-bil-i-ty (6音節)
可算名詞扱いされる場合もあり、 複数形は、” vulnerabilities “。
- “Apple has released iOS XX to address vulnerabilities with
older iOS versions. ”
(アップル社は、iOS の旧バージョンの脆弱性に対処するため、
iOS XX をリリースした。)
Wi-Fi の 「 脆弱性 」 をチェック
- “Your privacy is vulnerable to dangerous Wi-Fi hotspots.”
(あなたのプライバシーは危険なWi-Fiホットスポットにさらされている。)
–
【発音】 déindʒərəs
【音節】 dan-ger-ous (3音節)
更新 しないと–
–
- “The most dangerous vulnerabilities are hidden in outdated drivers.”
(最も危険な脆弱性は、 更新 していないドライバーに隠れている。)
–
【発音】 àutdéitəd
【音節】 out-dat-ed (3音節)
–
◆ 再び、 日本工業規格( JIS ) から引用。
–
3.77 ぜい弱性( vulnerability )
一つ以上の脅威(3.74)によって 付け込まれる
可能性のある,資産又は管理策(3.14)の 弱点。JIS Q 27000:2019
情報技術−セキュリティ技術−情報セキュリティ マネジメントシステム−用語
https://www.kikakurui.com/q/Q27000-2019-01.html※ 赤字は引用者
–
【発音】 vʌ̀lnərəbíliti
【音節】 vul-ner-a-bil-i-ty (6音節)
–
◆ 一般向けの「 カタカナ語辞典 」では、
–
–
『 コンサイス カタカナ語辞典 第5版 』
三省堂編修所(編集)三省堂、 2020年刊
<三省堂HP>
–
語釈全文である。
この「 第5版 」は、 2020年9月10日に発行された。
それから、 ちょうど26年前の1994年9月10日に発行
された「 初版 」の全文はこちら。
–
–
–
『 コンサイス カタカナ語辞典 初版 』
三省堂編修所(編集)三省堂、 1994年刊
–
「 ヴァ 」でなく、 「 バ 」を引き継いできたのは、 割かし新鮮。
前出『 広辞苑 第七版 』( 2018年刊 )では、 「 ヴァ 」。
「 急務 」( ★ )は、 1994年当時から現在に至るまで、
世界各国の課題であり続けている。
–
■ 主な同義語は、 ” fragile ” ( 壊れやすい )。
【発音】 frǽdʒəl
【音節】 frag-ile (2音節)
–
■ 主な反義語は、 ” resilient “( 立ち直りが早い )。
【発音】 rizíliənt
【音節】 re-sil-ient (3音節).
–
これまた和訳しにくいためか、 両方ともカタカナで
日本のメディアに登場する機会が増えている。
すなわち、 「 フラジャイル 」 と 「 レジリエント 」。
–
■ さらに、その名詞形の ” resilience ” 「 レジリエンス 」。
「 立ち直る力 」 または 「 回復力 」と訳されることが多い。
不可算名詞である。
【発音】 rizíliəns
【音節】 re-sil-ience (3音節)
◆ 字面を見ても、 まったく手掛かりがなく、 困ったカタカナ語。
” vulnerable ” と同様の理由で、 どうにも和訳しがたいのである。
翻訳者として、 もう情けなく、 心苦しい。
けれども、
「 言語が違うから、やむを得ないケース 」
と考えるより致し方ない。
” integrity ” に等しく、 翻訳者泣かせの厄介な英単語たち。
–
【参照】 日本語と英語の違い ( 図入り )
–
繰り返すと、
ぴたりと 該当する 日本語は 見当たらない
–
実に和訳しにくいわ。
◆ とりわけ日本語と英語ほど大差のある言語間であれば、
最高級に熟達した通訳者・翻訳者が担当したとしても、
常に一定のリスクが伴う ことは念頭に置いておきたい。
翻訳版を作成する際は、 考慮しなければならない要素である。
文書の改訂管理 ( revision control ) の煩雑さを加味すると、
翻訳しない方がよい資料も少なくないのが実務の現場である。
言語・文化的な共通点を、 母国・母語から豊富に得られる、
英独仏を含む大規模な印欧語族 ( インド・ヨーロッパ語族 )
に属する言語間の通訳・翻訳とは明らかに違う点と考える。
版がずれないように、 翻訳版を作るコストも毎回ついて回る。
【参考】 インド・ヨーロッパ語族系統図 ※ 外部サイト
–
印欧語族同士は 「 りんご – みかん 」 、
日英間は 「 りんご – くるま 」 みたいな差。
この雲壌の相違が、 英語習得の難易度の隔たり。–
–
–
おおよそ同じ言語から派生した同源の 「 インド・ヨーロッパ語族 」 同士は、文法・構文・語彙に共通点が多く、 機械的に置き換えしやすい のに対し、
日英は言語・文化の基盤が異次元であるから、 「 精度9割 」 は無謀に近い。
–
” vocal about – “ より
–
【参照】
- 誤訳の恐ろしさと語彙運用の機微を知らぬ 「 第一人者 」
→ ” vocal about – ” ( 和書 『 AI翻訳革命 』 の評論 )
– - 2022年11月公開のAIチャットボット ” ChatGPT “ の
潜在的かつ深刻な危険性も、 ” vocal about – ” に記した。
◆ 的確な和訳が困難すぎて、 「 誤解を招くより、まだまし 」
という流れから、 カタカナで取り入れられる語も数多いのが現実。
日本語にはない表現なので、 どうやって訳しても、 無理が生じる。
強引に和訳しても、 英語本来の一部しか表せないため、 高リスク。
せっかくの和訳が、 様々な勘違いと不幸の火種を落としてしまう。
語彙運用の間違いは 危険 で、 そんな語は普及しない方がよい。
決して、 この世に出してはいけない。
だから、 表音文字の 「 カタカナ 」 で日本語の仲間入りする。
この理屈を知らずに、 カタカナ語の氾濫を一方的に批判するのは、
筋違いに感じる。
–
外語に親しみ、 中級 以上の実力者になれば、 自然に納得できる
論理に違いない。
専門家でなくても、 なぜカタカナなのか、 背景が推察可能になる。
全体像をつかめば、 「 これの1語和訳は無理だろう … 」 と感づく。
真剣に学び続ければ、 たいていの英語学習者はこの域まで到達可能。
上述の形容詞 ” unsolicited ” が好例で、 ぴったりの日本語はない。
動詞 ” delineate ” や ” condescend “、 名詞 ” empowerment “、
” well-being “、 形容詞 ” challenging ” も、和訳は容易ではない。
実際のところ、 日本のメディアでめっきり見かけるカタカナ語となった。
「 エンパワーメント 」 「 ウェルビーイング 」 「 チャレンジング 」。
一見して分かりにくく好ましくないが、 もとより外来の概念である。
どう訳せば満足するのか、 逆に教えてもらいたいわ、 と頻繁に思う。
語感に敏感になればなるほど、 慎重に語彙運用する傾向が見られる。
言葉遣いによって、 周囲の反応がだいぶ違うことを体感するからだ。
言葉遣いが、 人間関係 の親疎を決定づけることを、 自ずと学べる。
私自身、 50年以上怒られまくって、 どうにか日英を学んでこられた。
–
【参照】 語彙採集、 ” Puke / Barf “、 ” hopefully ”
–
外国語学習のおかげで、 これまで意識したことなかった母語の
持ち味と偉大さに気づき、 母語を見直し、 母語の知識が深まる。
英語を学ばなければ、 類いまれな日本語の美点は感じ取れなかった。
–
–
日々使う言い回しに、 英語由来の多い事実に気づけば、 母語を意識する。
- 異常に多い擬音語 ( オノマトペ、 onomatopoeia )
- 極端に少ない音が生む、 数多の 「 同音異義語 」
一説によると( 諸説ある )、
– 日本語の母音は 5 個、 英語の母音は 26 個
– 日本語の子音は 13 個、 英語の子音は 24 個
– 半濁音・短音など込みで、 日本語音 114 個、 英語音 2,100 個- 多彩多様な助詞により、 自由自在に近い語順
- 3割超は外来語
- 複雑な敬語
- 表音文字・表意文字の併用 ( 英語は表音文字のみ )
- 世界に誇れる3重表記 ( ひらがな、かたかな、漢字 )
- 芸術的に繊細を極める我が言語
これほどユニークで、 高難度の言葉を操れるのは、 なかなかすごくない ?
どこか邪険に取り扱っていた母語の偉大さに感づき、 見直す瞬間が訪れる。
見えていなかった日本語の裏面の姿が、 急に浮かび上がってくる不思議。
–
英文法の参考書 より
–
本能で学んだ母語こそ、 思考の根幹の「 土台 」 に他ならない。
–
” conclusive ” では、 伝統を保持しつつ近代化を達成した日本が、
なんとも奇跡的な国家であるとの歴史話を取り上げた ( 地図入り )。
–
【参照】
◆ ” vulnerable ” と同じく、 ” fragile ” も ” resilient ” も、
ラテン語由来。
- 「 壊れやすい 」 ( frangilis )
- 「 跳ね返る 」 ( resiliēns )
語源に忠実であり、 この点も ” vulnerable ” と一緒。
ー
イメージは分かりやすい。
イメージから会得するとよい。
” vulnerable ” に重なるイメージ
–
- “Protect the vulnerable parts of your body.”
( 自分の身体の急所を守りなさい。)
–
vulnerable ( 傷つきやすい ) + parts ( 部位 )
「 急所 」
” private parts ” ( 陰部 ) に限らず、 頭部や顔も含む。–
◆ 表題の ” vulnerable to ” は、 対象の前置詞 ” to “( ~ に )を伴い、
-
~ に 傷つきやすい
-
~ に やられやすい
-
~ に 弱い
–
◆ 繰り返すと、” vulnerable ” は、
日本語にずばり該当する言葉がないゆえに、
混乱を招く単語の典型。
このような場合、
和訳をざっと学び、
その後は多くの英文に触れて、
イメージを強化する方が早かったりする。
なにせ日本語に存在しないのだから、 その方が現実的。
–
【参照】
- 日本語にない文法は、原文で慣れる
– - 中級に達したら、「 単語力 」 以上に 「 多読 」 を優先
→ ” no need ”、 「 自分の世界 」 が広がる英語ー
◆ 日常的によく使われる印象があるが、
こちらが形容詞 ” vulnerable ” の立ち位置。
- 重要度 : <3001~6000語以内>
- 書き言葉の頻出度 : <2001~3000語以内>
- 話し言葉の頻出度 : 3000語圏外
( LDOCE6 の指標より )
英単語全体における位置づけなので、
そこそこ重要であると言える。
現に、 ウェブサイトを 英文検索 すれば、
多彩な用法に出会える。
–
対となる日本語がないなら、まずは
イメージで把握してしまおう。
受験勉強や通訳翻訳者でないならば、
必ずしも和訳する必要はない。
–
これが 「 英語のまま理解する 」 ということかもしれない。
【参照】
- ” perceive ”
( 知覚する、 気づく、 感じる )
– - ” once and for all ”
( これを最後に、 今度限り、 きっぱりと )
ー
◆ ” vulnerable ” は、 文脈次第で和訳がかなり違ってくる。
以下の例文が理解できれば、 基本はOK
–
どれも頻出かつ代表的な使われ方。
和訳は一例。
- “Erika was vulnerable to drug addiction.”
(エリカは薬物依存症に弱かった。)
(エリカは薬物依存症に負けやすかった。)
(エリカは薬物依存症に屈しやすかった。)
(エリカは薬物依存症に陥りやすかった。)
(エリカは薬物依存症になりやすかった。)
(エリカは薬物依存症にかかりやすかった。)
(エリカは薬物依存症に冒されやすかった。)
(エリカは薬物依存症にやられやすかった。)
(エリカは薬物依存症にむしばまれやすかった。)
(エリカは薬物依存症にとりつかれやすかった。)
- “vulnerable people”
(弱い立場の人々)
(傷つきやすい人々)–
- “a vulnerable city”
(攻撃を受けやすい都市)
– - “a vulnerable position”
(弱い立場)
– - “Protecting the vulnerable”
(弱い立場の人々を守る) ※ ニュース見出し
–
↑ 形容詞を集団の複数扱いする 「 ~ な人たち 」。
——” the old “、 ” the poor “、 ” the weak “、 ” the sick ”
——と同じ用法の ” the vulnerable “。
–
「 ~ な人たち 」 の ” the ” の基本は、 次の通り。
––
–
『 ジーニアス英和大辞典 』
大修館書店、 2001年刊 ( ロゴヴィスタ アプリ版 )
… “ the ” の語法より
<大修館書店HP>
–
––
『 研究社 新英和大辞典 第6版 』
研究社、 2002年刊 ( ロゴヴィスタ アプリ版 )
… ” the ” の語釈より–
- “Unattended children are vulnerable.”
(付き添われていない子たちは狙われやすい。)
– - “Every organization is vulnerable to hacking.”
(どんな組織もハッキングに狙われやすい。)
– - “They are vulnerable to Alzheimer’s disease.”
(彼らはアルツハイマー病にかかりやすい。)
– - “The human brain is vulnerable to physical injury.”
(人間の脳は肉体的損傷を受けやすい。)
– - “Sleeping outside puts us in a vulnerable position.”
(外で寝ると、無防備な状態に置かれる。)
– - “Mary’s age made her vulnerable to COVID.”
(年齢ゆえに、メアリーはコロナウイルス感染症
にやられやすくなっていた。)
– - “Smokers are vulnerable to lung cancer.”
(喫煙者は肺がんになりやすい。)
– - “She is vulnerable to criticism.”
(彼女は批判に弱い。)
–
–
–
- “Your device may be vulnerable.” ↑
(あなたのデバイスは脆弱である可能性があります。)
– - “His story was crappy and vulnerable to ridicule.”
(彼の話はくだらなくて、馬鹿にされやすかった。)
(彼の話はくそすぎて、笑われてもしかたなかった。)
– - “We are vulnerable to a takeover.”
(我が社は買収されやすい状態にある。)
(我が社は乗っ取りされやすい状態にある。)
–
- “Your PC webcam is vulnerable to spying.” ↑
(あなたのPCウェブカメラはスパイの被害を受けやすい。)
(あなたのPCウェブカメラはスパイに狙われやすい。)
–
- “You’re vulnerable to fake websites.” ↑
(あなたは偽ウェブサイトの被害を受けやすい。)
(あなたは偽ウェブサイトに狙われやすい。)
– - “A person’s blood type could affect how vulnerable
they are to developing the disease.”
(この病気にどれくらいかかりやすいかは、血液型が影響を与えうる。)
– - “I was vulnerable to racial slurs.”
(私は人種的中傷に弱かった。)
(私は人種的中傷を受けやすかった。)
– - “I felt vulnerable.”
(自分が無防備に感じた。)
– - “She is vulnerable to stress.”
(彼女はストレスに弱い。)
(ストレスにやられやすい。)
–
やられやすい
◆ 最もしっくり合うのは 「 やられやすい 」 だと私は考えている。
本稿のすべての例文で 「 やられやすい 」 と訳しても、 ほぼほぼ通じる。
言い回しとして、 時に微妙だとしても、 理解には十分役立つ。
とりあえず、「 やられやすい状態 」 とだけ覚えておけば、 気が楽。
” vulnerable ” は、「 やられやすい 」 状態だから、形容詞 ( adjective )。
【発音】 vʌ́lnərəbl
【音節】 vul-ner-a-ble (4音節)