プロ翻訳者の単語帳

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Presence

      2026/09/01

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 10 minutes

存在感  

「 存在感 」 といったら、  名詞  ” presence “。

定訳である。

【発音】 prézns
【音節】 pres-ence (2音節)

逆に、” presence ” ときたら「 存在感 」に加えて、
次を意味する。

  •  存在
  •  風采
  •  出席
  •  面前
  •  舞台度胸
  •  臨場感
  •  駐留

” presence ” は、 やや堅めの言い回し。

英語ネイティブなら、 中学生くらいから自ら使い始めるレベル。

平均的な事務系社会人であれば、日常卑近の名詞である。

さらに、勢力争い に明け暮れる、政治・経済・軍事 の
ニュース報道には欠かせない。

–

◆  「 存在感 」を冒頭に掲げた理由は、メディアに出てくる
用法で最も目立つ感があるからである。

「 存在感 」さえ覚えておけば、 別の意味の ” presence ” も、
どうにか推測できるはず。

青字で並べたように、 細かく見ると多義。

それでも、複雑多岐ではなく、つながりは見出しやすい。

芋づる式に連想可能な語義中心である。

特定の 「 存在感 」 が  報道価値 を高めるためか、
” presence ”  の語意のうち、
最も存在感を示すのが「 存在感 」との印象を抱いている。

( No pun intended. )

そこにいたり、あったりするだけで、 人々の注意を引き寄せ、
話題を提供するため、 メディアに重宝されるのが「 存在感 」。

良くも悪くも強烈な個性が匂い立つ存在には、目も心も、
吸い付けられてしまう。
–

He is still a formidable presence on screen.
( 今でも彼はスクリーンの中で圧倒的な存在感を放つ。)

–
–
–
Powerful screen presence

銀幕での「 存在感 」に視線が釘付け
–

–
  • ” ZARD’s stage presence is timeless.”
    ( ZARDのステージでの存在感は時代を超越している。)
–
◆  逆に、 個性のかけらもなく、 似たり寄ったりの様子には、
目をそらしたくもなる。
–
そんな「 コピペ 」ばりの語釈がこちら。
–

–
そんざいかん【存在感】

  1.  独特の持ち味によって、その人が紛れもなく
    そこにいると思わせる感じ。
  2.  自分がそこに確かに存在しているという実感。

–

『 広辞苑 第七版 』
新村 出(編) 岩波書店、  2018年刊
( ロゴヴィスタ  アプリ版 )

–

  1.  その独特の持ち味によって、その人が紛れもなく
    そこにいると
    思わせる感じ。
  2.  そこに確かに存在しているという実感。

–

『 大辞林 第四版 』
松村 明(編集)三省堂、  2019年刊
( 物書堂  アプリ版 )
<三省堂HP>

–
よくある風潮とはいえど、ここまでの酷似ぶりは珍しい。
–
著名な辞書がこうだと、がっかりしてしまう。
–
さて、どちらが「 底本 」だろうか。
–
–
◆  先述のように、 政治・経済・軍事 分野は、勢力・権力の
争奪戦が常態化しており、その動向が国際ニュースとなる。
–
そのため、” presence ”  =  「 存在感 」 が記事中のキーワード扱い
されることもしばしば。
—

最新の実例をご覧いただくと、きっと手早く理解が深まる。

今年2019年8月~9月に受信した ニュースメルマガ から選んでご案内。

  • ” X,  provocative presence in civil rights, dies at 91″
    ( 公民権運動の挑発的存在のXが死去、91歳)
    –
  • ” Build an Online Presence Without Giving Up Privacy”
    ( プライバシーを保ちつつ、オンライン上の存在感を築く)
    –
  • ” Boost Your Online Presence with Our SEO Services”
    ( 当社のSEOサービスで、オンライン上の存在感向上)
    –
  • ” Japanese firms seek to boost presence in Africa”
    ( アフリカにおける存在感を高めようと努める日本企業)
    –
  • ” We live in a world where there is the presence of violence.”
    ( 我々は暴力が存在する世界に住んでいるのです。)
    –
  • ” X is a Japanese drug giant with a major presence in New York.”
    ( X社はニューヨークで確固たる存在感を持つ日本の大手製薬会社です。)
    –
  • ” E-commerce has become universal as major retailers
    ramp up their online presence.”
    ( 大手小売店がオンライン上の存在感を強化するにつれ、
    eコマースは普遍的なものになった。)
    ※  eコマース  =  Electric Commerce、 電子商取引
    –
  • ” President says U.S. will keep a presence in Afghanistan.”
    ( 米国はアフガニスタンに駐留し続けると大統領が述べる)
    –
  • ” She has been a constant presence at anti-government
    demonstrations.”
    ( 彼女は、反政府デモの常連であった。)
    –
  • ” Researchers point to women’s increased presence
    in the workforce.”
    ( 研究者は、労働人口における女性の増加を挙げる。)
    ( 研究者は、女性の社会進出を指摘する。)
    –
  • ” His presence was a serious threat to public safety.”
    ( 彼の存在は公安に対する深刻な脅威であった。)
    –
  • ” I have never lost the sense of God’s presence in my life.”
    ( 自分の人生で、神様の存在感を失ったことはありません。)
    –
  • ” I was always awestruck by her presence.”
    ( 彼女の存在感には、常に畏敬の念に打たれていました。)
    –
  • ” His profound presence cannot be replaced.”
    ( 彼の重厚な存在感は唯一無二のもの。)
    –
  • ” He wants to establish a distinct presence on YouTube.”
    ( ユーチューブで際立つ存在感を確立することを彼は望んでいる。)
    ( ユーチューブで際立つ存在になることを彼は望んでいる。)
    –
  • ” Colombia declared a national emergency after confirming the
    presence of the fungus.”
    ( その菌の存在を確認後、コロンビアは国家非常事態宣言を出した。)
    –
  • ” The first-year assistant coach is making his presence felt.”
    ( アシスタントコーチ1年目の彼は、自分の存在感を発揮している。)
    –
  • ” X felt her mother’s presence throughout her life.”
    ( Xは人生を通じて母親の存在を感じた。)
    –
  • ” Residents did not know of her presence until the reporters
    showed up.”
    ( 記者らが現れるまで、入居者たちは彼女の存在を知らなかった。)
    –
  • ” He said he had 10 weeks left to serve, in the presence of
    prison guards.”
    ( 彼は看守立ち会いのもと、刑期は10週間残っていると述べた。)

–
出るわ出るわ。– 

絞り込むのが大変なほど。

上記は、47件から精選した粒ぞろいで、基本的なニュース用法。–

「 存在感 」 か 「 存在 」 か、悩ましいものもあるものの、
ニュース報道では、 概ねこの2つが
中心となる。
–

–

◆  一般向けの「 カタカナ語辞典 」では、

–

『 コンサイス  カタカナ語辞典  第5版 』
三省堂編修所(編集)三省堂、  2020年刊
<三省堂HP>

–
語釈全文である。

この「 第5版 」は、2020年9月10日に発行された。

それから、ちょうど26年前の1994年9月10日に発行
された「 初版 」の全文はこちら。
–

–

『 コンサイス カタカナ語辞典  初版 』
三省堂編修所(編集)三省堂、  1994年刊

–
「 存在感 」 がない。–

–
◆  軍事関連の場合、「 存在 」よりは「 駐留 」の方が的確
だったりするが、意味合いに矛盾はない。
–

–
ちゅうりゅう【駐留】

–

国防関連は、特に慎重を要するため、次のような
カタカナ表記も近頃は定着しつつある。
–
–

  • military presence
    ( 軍事プレゼンス )
    –
  • peacetime presence
    ( 平時プレゼンス )

『 新訂・最新軍事用語集 英和対訳 』
金森 國臣(編集)、日外アソシエーツ、2019年刊

–
無用な誤解を防ぐため、カタカナで書き出しているのであろう。
–
一般人が用いる用語ではないため、 問題なく通用している模様。
–

「 プレゼンス 」は、 国語辞典でも項目立てされている。
–

–
プレゼンス【 presence 】

  • 存在。存在感。特に、軍事・国家などがある地域へ  駐留・進出
    して 軍事的、経済的に影響力 を持つ存在であること。
    ( 精選版 日本国語大辞典 )
    –
  • 存在。存在感。特に、軍事・国家などがある地域へ 駐留・進出
    して 軍事的、経済的に影響力 をもつ存在であること。
    ( デジタル大辞泉 )
    –
  • 存在すること。特に、国外での 軍事的・経済的影響力 の存在。
    ( 広辞苑 第七版 )
    –
  • [ 存在の意 ]
    国外における 軍事的・経済的影響力。
    ( 大辞林  第四版 )
  1.  存在。
  2.  威力を誇示すること。示威行為。
    ( 三省堂国語辞典 第八版 )
    –
    ※  下線・ハイライトは引用者
–
他国における 「 軍事的・経済的影響力 」 とある。
–
デリケートな内容に違いない。
–
『 精選版 日本国語大辞典 』 と 『 デジタル大辞泉 』 は、
一言一句一致しているのが、 目を引く。
–
厳密に言えば、「 持つ 」 が漢字とひらがなに分かれている。
–

–
▼  精選版 日本国語大辞典 
–

▲  デジタル大辞泉
–
◇  小学館 『 デジタル大辞泉 』 特設サイト
https://daijisen.jp/digital/index.html

–
※  いずれのアプリも、物書堂 版

–

◆  物書堂 版アプリの『 デジタル大辞泉 』は、2012年発売の小学館
『 大辞泉 第2版 』の 書籍版 に基づいているが、 その後も継続更新
している小学館データベースの最新データが反映されているため、
書籍版を超える 収録数 を誇る。

一方、2006年刊の『 精選版 』 の本家本元は、日本最大の国語辞典
として名高い、
『 日本国語大辞典 第二版( 全13巻+別巻 ) 』
( 2000~2002年刊 )。

通称『 日国 』 ( にっこく )。

念のため、『 日国 』も調べてみたところ、 上記『 精選版 』
と同一の語釈だった。 ( 第11巻、 p.1091. )

両者とも、小学館 が出版する辞書とはいえ、完全一致はいかがなものか。

「 持つ 」 と 「 もつ 」 の使い分けで、 区別したつもりなのか。

デリカシーに欠けた感のある、 清々しい大胆さもなかなかね。
–

  • ” Rally against presence of U.S. nuclear aircraft carrier”
    ( 米原子力 空母のプレゼンス への反対集会)
    –
  • ” Tensions continue to rise over U.S. military presence”
    ( 米軍のプレゼンスに対する高まり続ける緊張感)
    –
  • ” Governor push for smaller U.S. military presence”
    ( 米軍のプレゼンスを縮小するよう知事が要請)
    –
  • ” Resentment over the disproportionately large military presence”
    ( 軍の大きすぎる存在感に反発)
    –
  • ” The U.S. military presence has provided security benefits.”
    ( 米軍の存在は、安全保障面で利益をもたらしてきた。)
    –
  • ” The military presence, however, is widely unpopular.”
    ( しかし、軍の存在は大いに嫌われている。)
    –
  • ” The military presence has been cut to somewhere around
    1,000 troops now.”
    ( 駐留する兵員数は、今や1,000名程度まで削減されている。)
    –
  • ” Many local residents are unhappy about the military presence.”
    ( 多くの地元住民は、軍の存在に不満を抱いている。)
    –
  • ” X confirms US troop presence”    ※  ニュース見出し
    ( X国、米軍の駐留認める)
    –
  • ” US completes Afghanistan troop withdrawal
    to end 20-year presence”
    ( 米軍、20年間駐留したアフガニスタン撤収完了)
    –
    2021年8月31日付     ※  ニュース見出し
    【和文】
    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN014VT0R00C21A7000000/
    【英文】
    https://asia.nikkei.com/Politics/International-relations/Afghanistan-turmoil
    /US-completes-Afghanistan-troop-withdrawal-to-end-20-year-presence

–
◆  「 存在 」 や 「 存在感 」 では、表現しきれない重厚な中身。

カタカナで表記せざるを得ない苦渋を、汲み取れる気がする。

無論、 もっと身近な普段使いの 「 存在 」 「 存在感 」 でも使える。

  • ” Local residents expect to see an increased tourist presence
    in the area.”
    ( 地元住民は、観光客が増えると予想している。)
    –
  • ” There was a heavy police presence at the home.”
    ( その家には大勢の警官がいました。)
    –
  • ” The place seemed to reject human presence.”
    ( その場所は人間の存在を拒絶するかのように思えた。)
    –
  • ” There is a significant rodent presence at the location.”
    ( その場所にはかなりのネズミがいる。)
    –
  • ” I didn’t realize the difference my presence can make
    in someone’s life.”
    ( 私の存在が、誰かの人生にもたらす違いに気づいていなかった。)
    ( 私の存在が、誰かの人生に違いをもたらすことができるなんて。)
    –
  • ” Your presence ensures success.”
    ( あなたの存在によって成功が約束される。)
    –
  • ” The driver seems aware of her presence.”
    ( 運転手は彼女の存在に気づいているようだ。)
    –
  • ” There is a presence about him.”
    ( 彼にはどこか存在感がある。)
    –
    –

” I can feel my beloved dog’s presence.”
( 亡き愛犬がそばにいるような気がする。)
–

うちのワンコはいつでも一緒
( 1974-1984 )
–
” He may be gone physically, but his presence remains.”
( 肉体的には去ったかもしれないが、彼の存在は今も感じられる。)
–

  • ” Our business doesn’t have an online presence.”
    ( 我が社にはインターネット上の存在感がない。)
    –
  • ” She had good looks and a commanding presence.”
    ( 彼女は容姿端麗で威厳のある存在感であった。)
    –
  • ” We need an influencer with a strong social media presence.”
    ( ソーシャルメディアで強い存在感を放つ インフルエンサー が必要だ。)
    –
  • ” I  stay out of the spotlight  and limit my social media presence
    to the bare minimum.”
    ( 目立つことを控え、ソーシャルメディア上の存在感を最小限に抑えている。)
    –
  • ” Her presence is no longer politically sustainable.”
    ( 彼女の存在は、もはや政治的に持ちこたえられるものではない。)
    –
  • ” Metal detectors are helpful in detecting the presence of
    unauthorized weapons.”
    ( 金属探知機は、許可されていない武器の存在を検出するのに役立つ。)
    –
  • ” His presence will be sorely missed.”
  • ” His presence will be dearly missed.”
    ( 彼が存在しないことは、かなりの痛手である。)
    ( 彼が亡くなり、とても惜しまれる。)

 


存在不明

–
※  在籍しているかすら分からない
→  現時点で Outlook は把握不能–
( 単に未接続 offline なだけだったりする )

–

◆  AI はどう訳すか、 一例を挙げる。

2017年のサービス開始以来、 「 TOEIC960点相当の高精度 」
と自称する、 日本発の多言語翻訳サイトの 「 みらい翻訳 」。

2026年8月25日実施。
–

–
有料版なのだが、 分かりにくい和訳である。

こちらの方が適訳だろう。

  •  ” All classes require physical presence.”
    ( すべての授業は、対面での出席が必須です。)

” vocal about – ”  には、 有名どころのAI翻訳の

誤訳例をたっぷり掲載している。

( 図入り、 実名入り )

 

◆  報道価値 を考慮すれば、 「 存在感 」 と 「 存在 」 が主となる。
–
軍事関連では 「 駐留 」 も大事。
–
その他の語義は日頃使われるものの、ニュース沙汰にはなりにくい。

  •  風采
  •  出席
  •  面前
  •  舞台度胸
  •  臨場感
したがって、ニュース頻出の 「 存在感 」「 存在 」 をまず押さえておくとよい。
–
どのみち似通った語義ばかりで、 語源 「 出席 」 から当たりをつけることも可能。
–
–
◆  ” presence ” の語源は、 ラテン語 「 出席 」( praesentia )。
–
初出は14世紀で、 16世紀に「 舞台度胸 」、 17世紀に「 霊 」と
意味が広がっていった。
–
「 霊 」とは、「 存在 を感じられる 」 ものとしての 「 精霊 」 や 「 神霊 」。
–
可算名詞である。
–
マイナー用法なので触れなかったが、「 存在 」 が関わる点は同じ。
–
先の例文に出てきた ” in the presence ” の定訳は、
「 ~  の面前で 」であるが、
「 ~  の存在  する場所で 」
と言い換えれば、 これまた 「 存在 」 から想起できる。
–
  • ” Her children were forced to celebrate Christmas
    in the presence of their dead mother.”
    ( 子どもたちは、母親の亡骸の前でクリスマスを祝う
    ことを強いられた。)
–
語源「 出席 」を皮切りに、「 存在感 」「 存在 」と思考を巡らすと、
上掲の主な語義( 青字 )を網羅することが想定できよう。
–

< 核 > となる「 出席 」「 存在感 」「 存在 」で、 まず柱を立てる。

残りは、追々肉付けしていけばよい。–
–
こうした流れを取り入れると、単語学習が楽になる。
–
語源は、 発生順  の語義の配列をする辞書には、大抵載っている。

しかし、 頻度順  に配列する辞書の方が、< 核 > は分かりやすい。–

ゆえに、 一般的な英語学習者には、頻度順の方が実用的と考える。

学習者対象の 学習英英辞典(EFL辞典) は、 大方「 頻度順 」。

英語ネイティブ向けの英英辞典は 「 発生順 」 が目立つ印象。–

語義の配列については、 ” initial ”  及び  ” just checking in ”
で詳述している。
–

–
–
◆  ” presence ” は、名詞のみ。

可算と不可算を兼ねるが、基本は不可算名詞。

なぜなら、< 核 > たる「 出席 」「 存在感 」「 存在 」が
不可算名詞であるから。

どちらも抽象的でつかみどころがない概念。

つまり、不可算名詞の「 抽象名詞 」( abstract noun )。
–

【参考】      ※  外部サイト

・ 不可算名詞は「 物質 」「 抽象 」「 固有 」の3つ
・ 可算と不可算を見分ける簡単なコツ
・ 可算と不可算を兼ねる名詞について
・ 可算と不可算についてよくある質問–
–
–

◆  4大学習英英辞典( EFL辞典 )に基づき、” presence ” の
可算・不可算を仕分けると、 原則は次の通り。

  •  存在感  不可算
  •  存在  不可算(または単数名詞)
  •  風采  不可算
  •  出席  不可算
  •  面前  不可算
  •  舞台度胸  不可算
  •  臨場感  不可算
  •  駐留  不可算
  •  プレゼンス  単数名詞
  •  霊  可算
    –
    ※  「 単数名詞 」  =  ” singular noun “
    単数形で使われるのが一般的な名詞

このように不可算が圧倒的に優位である。

だから、「 基本は 不可算名詞 」。

 

◆  こうして、例文やら語義やら、数多く見てくると、
” presence ” は大した存在に思えてくる。

ところが、 英単語全体における立ち位置はそうでもない。

  •  重要度:<3001~6000語以内>
  •  書き言葉の頻出度:<2001~3000語以内>
  •  話し言葉の頻出度:3000語圏外
    ( ロングマン、LDOCE6 )

【発音】 prézns
【音節】 pres-ence (2音節)

話し言葉がランク外であることは、先ほど記した
「 少々堅めの言い回し 」の裏付けのひとつになる。

にもかかわらず、特定分野で多用される傾向は既述した。
–
すなわち、 政治・経済・軍事  の方面。
–
国際社会の潮目の変化に伴う勢力の趨勢を論じる都合から、
「 存在感 」「 存在 」「 駐留 」  =   ” presence ”
への言及は 必須となる。

有力な『 新編 英和活用大辞典 』及び
『 オックスフォードコロケーション辞典 』
は、下記の通り、たっぷり紙幅を割いている。
–

–
■  名詞  “ presence ”

画像の拡大
ー
『 新編 英和活用大辞典 』(アプリ版)より転載
ー
–
–

–

–
” presence ”  1語のために、 このボリューム。
–
ちょいと見掛け倒しな重要度・頻出度であったはずなのに。

いくらなんでも、分不相応ではないか。
–
これは < 実務上の需要 > があることを示唆する。
–

以下に似通う特色である。

  •  threshold  ( 敷居、境界、しきい値、基準値 )
  •  downfall  ( 転落、失脚、没落 )
  •  bombshell  ( 爆弾、突発事件 、衝撃 )
  •  disparity  ( 相違、格差 )
何度も触れてきた 政治・経済・軍事 が、グローバルな課題として、
どれほど重きを置かれているか。
–

ご紹介した例文から垣間見えるように、いつの時代も
勢力・権力にまつわる報道は重要視されるものである。

–
–

【関連表現】

  • ” presence of mind ”
    ( 心の平静 )

「 心ここにあらず 」 ( absence of mind )  の逆。

「 心ここに 存在 ( presence ) する 」より。

–
Presence of mind
( 1660s ) is a loan-translation of
French présence d’esprit,  Latin praesentia animi.

https://www.etymonline.com/search?q=PRESENCE+OF+MIND

–
フランス語  ” présence d’esprit ”  及び
ラテン語  ” praesentia animi ”  からの
借用翻訳 ( a loan-translation ) と書いてある。

” peace of mind ”  に似た意味合い。

 

 

◇  「 見出し 」英語の解説は、ここが秀逸  ↓
英語ニュースの読み方( 見出し編 )RNN時事英語

 

 

 

 

 

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